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今回は前半が妄想の続き、
※前半だけで終わってしまいました。 1つ前の記事でリンクした動画を、改めてご紹介しておきますね。約8分間の動画ですが、ここで扱うのは01:40ぐらいまで。3人の大臣ピン、ポン、パンが登場する手前までです。 これがどういう場面かというと、トゥーランドットに心を奪われたカラフが、「彼女に求婚するんだ! 自分も3つの謎に挑戦するんだ!」と言い募っているシーンです。驚いた父王ティムールとリューが止めようとしますが、熱に浮かされたような状態のカラフは聞く耳を持ちません。 コロン劇場「トゥーランドット」より Teatro Colon Turandot 1acto Trio. Mascaras 今回の出演者:ゴリさん(ティムール):本田武史、ヒップホップ(カラフ):高橋大輔、リュー:中野友加里、役人:宮本賢二、タカヒコ:小塚崇彦、大臣ピン:エヴァン・ライサチェック、大臣ポン:トマシュ・ヴェルネル、大臣パン:パトリック・チャン 引き続き、北京の広場にて――。 役人ミヤケン、ゴリさん、ヒップホップ、リュー、タカヒコ、大臣ポン、大臣パンがパソコン上で「ずうとるび」の動画を見ながら談笑している。 ゴリさん本田:ライサが新井康弘、ヒップホップが江藤博利、トマシュが今村良樹という見立ては面白いんだけどさ。この3人が並ぶと、身長が問題だよな~。 リュー中野: (大臣ポンを見上げながら) 背丈、何センチあるの? 大臣ポン・トマシュ:僕? 180cmだよ。 ゴリさん本田:ライサは、ISUのバイオグラフィでは177cmだけど、ウィキペディアによると182cmだって。真ん中にはさまれるヒップホップが165cmだ。 リュー中野:う~ん、確かにちょっとツライわね。 ヒップホップ高橋:スケート靴を履いてると、僕も170cmはあるんだけどな…。 ゴリさん本田:じゃあ、ヒップホップだけスケート靴を履いて、ほかの2人には脱いでもらうか。 タカヒコ:スケート靴って、シークレットブーツの一種…? 役人ミヤケン:まあ待て。それより、いい方法があるぞ。ひらめいた。 ゴリさん本田:ミヤケンさん、ろくなことひらめかないけど…、まあ聞くよ。 役人ミヤケン:つまり、こうすればいい。パトちゃんを除く3人は、表彰台に乗って歌うんだ。 リュー中野:表彰台? ゴリさん本田:そうか…! ヒップホップ=江藤博利は真ん中だから、いちばん高い位置になるわけだな。 タカヒコ:真ん中ってことは、金メダル…。 役人ミヤケン:その通り! (ヒップホップに) どうだ、縁起がいいアイデアだろう? ヒップホップ高橋: (困ったように) 僕にとっては縁起がいいけど…。ほかの3人に悪いよ。そのアイデアだと、パトちゃんは台にも乗らないわけだし…。 役人ミヤケン:そうか、それもそうだな…。気がつかなくてすまなかった。 (大臣ポン、パンに謝る) 大臣ポン・トマシュ:気にしなくていいですよ、そんな。実際の表彰台ってわけじゃないんだし。なあ? (大臣パンに同意を求める) 大臣パン・パト:うん。 (うなずく) みんなが楽しそうに騒いでいるようすを、黒ずくめの男が少し離れた場所から見ている。黒ずくめの男、しばらくそこにたたずんでいたが、やがてみんなのほうに近づいてくる。 リュー中野: (黒ずくめの男に気づいて) あっ、ライサ君だわ…! 役人ミヤケン:やれやれ。やっと戻ってきたか。 大臣ピンことライサ、ヒップホップたちのほうに近づいてくる。 大臣ピン・ライサ:やあ――。 (ややぶっきらぼうな感じで) ヒップホップ高橋:久しぶり。4月のジャパンオープン以来だね。あの試合のことは、あまり話題にしたくないけど…。 大臣ピン・ライサ:それなら、「トスカ」で共演して以来――ということにしておこうか。「オペラ・オン・アイス」の話に限れば、それで間違いじゃないし。 ヒップホップ高橋:うん。「トスカ」のカヴァラドッシの役、カッコよかったね。すごく似合ってた。 大臣ピン・ライサ:ありがとう。「トスカ」に続き、この「トゥーランドット」でも共演できることになってうれしいよ。 ヒップホップ高橋:あ、それなんだけど…。 (役人ミヤケンのほうをチラッと見てから、大臣ピンを少し離れた場所へ引っ張っていく) 大臣ピン・ライサ:どうしたんだ? (さほど怪訝そうでもなく) ヒップホップ高橋:実はね…。申し訳ないんだけど、「トゥーランドット・オン・アイス」はもうここで中止にしようかって、さっきゴリさんと話してたんだ。 大臣ピン・ライサ:へえ。どうして? ヒップホップ高橋:つまり、僕とゴリさんは「トスカ」を経由してきたから、どうも気分が乗らなくて…。僕はカラフといって、トゥーランドット姫に求婚する王子の役なんだけど、「トゥーランドット姫=シンコさん」だと思うと、「たちまち恋に落ちる」という設定が、どうもピンとこないんだ。 大臣ピン・ライサ:なるほど――。(軽くうなずいてから)でも、恋に落ちなくても、求婚はできるさ。 ヒップホップ高橋:え? 大臣ピン・ライサ:トゥーランドット姫の能力を考えると、君が彼女に求婚しないのは、すごくもったいないと思うけどね。 ヒップホップ高橋:能力って? 大臣ピン・ライサ:能力という言い方はちょっとヘンかな…。つまり、トゥーランドット姫の冷酷さのせいで、この北京の街はすっかり凍てついてしまっているわけだ。そうだろう? (エッジで足元の氷をつついてみせる) ヒップホップ高橋:うん――。 大臣ピン・ライサ:街を凍らせるなんて、これはすごいことだよ。トゥーランドット姫のこの能力を借りれば、倉敷や臨海のスケートリンクの問題が、いっきに解決すると思わないか? ヒップホップ高橋:あっ…! 大臣ピン・ライサ:電気代なしで、スケートリンクが維持できるんだ。すばらしいよ。 ヒップホップ高橋:すごい…! 本当だ…! 大臣ピン・ライサ:どうだい? トゥーランドット姫に求婚する気になったかい? ヒップホップ高橋:なった! すごいアイデアだよ! (大臣ピンの両手を握り締める) 大臣ピン・ライサ: (握手に応じながら、意味ありげな笑みを浮かべる) ヒップホップ高橋:あっ、でも、求婚はせずに、リンクのことだけ頼む…というのはダメなのかな? 大臣ピン・ライサ: (笑みを浮かべながら) トゥーランドット姫に会えるのは、求婚者だけなんだ。だから、実際に結婚するかどうかはともかく、求婚者として名乗りを上げ、謎に挑戦しないとダメだな。 ヒップホップ高橋:わかった、そうする! 求婚者として名乗りを上げるよ。 大臣ピン・ライサ:じゃあ、このまま「トゥーランドット・オン・アイス」を続けるね? ヒップホップ高橋:もちろん――。ゴリさんも説得するよ。教えてくれてありがとう! 大臣ピン・ライサ:どういたしまして。 ヒップホップ高橋:ゴリさん、ゴリさーん! (ゴリさんのほうへ駆けていく) 大臣ピン・ライサ:ふふっ。うまくいったな。 (笑みを浮かべながら) 彼は謎に挑戦し、そして、間違いなく死ぬはずだ――。 (続く) ※またしても予定していたところまで進みませんでしたが、長くなったし、キリがいいので、今回はここまでとします。
by noma-igarashi
| 2008-06-05 00:11
| オペラ・オン・アイス
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Comments(10)
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クッツ
at 2008-06-06 12:36
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身長差について,思い出したことが。
今年の四大陸男子の結果をDVDに落とした時、表彰台から降りた3人の写真をDVDの下半分に貼り付けたら,これがちょうどぴったり。 いつもは,穴の位置がいやらしく絡んできて写真の位置をずらしたり,縮小したり苦労するのですが,ちょうど真中が凹んでいて…(笑)
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NOMA-IGA
at 2008-06-06 20:25
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>クッツさん
あはは。思わぬところで便利なダイスケの身長。 個人的には、長身の人を見て“目がはあと”になるほうではないので、ダイスケくらいあれば十分です。 そういえば、さっき見ていたオペラの掲示板でも、男性歌手の身長のことが話題になっていました。やれ相手役のソプラノより背が低かったとか、階段の2段目ぐらいで歌うことが多かったとか。あ、でも、悪口ってわけではなく、それらもひっくるめて「愛すべき○○」という感じで(○○には人名が入る)、ほのぼのした話の流れでした。
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ニルギリ
at 2008-06-07 14:05
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何だか意表をつく展開のトゥーランドットですねえ。そして大胆にも、臨海と倉敷のリンクに解決案が(ここで?)出されるとは!
でもここ北京だよね?トゥーランドットの氷の心は最後に溶けるんだよね?ライサが悪人ですって?!…ということは、あえて言いますまい…(もう言ってるって) 真面目にリンク問題は、経済問題、社会問題、スポーツニュースとして、時に妄想(笑)としてでも、どのようなカタチであれ、折に触れて話題に上ることが大事だと思っています。 と言ってるうちに、何だかびっくりニュースが次々と… え〜まさかあの人が…? 今のところ、大きな変更が聞こえてこないライサとトマシュとパトチャン、3人がこの妄想・オン・アイスに出演しているのは、何か深い意味があるのでしょうか? そしてついに、日本が誇る中野・小塚の佐藤門下にも、忍び寄る「顔撫で」の魔の手が…!!!??? 妄想心に火がつきますね。 さて、ダイスケはどこに?
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NOMA-IGA
at 2008-06-07 17:25
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>ニルギリさん
>何だか意表をつく展開のトゥーランドットですねえ。そして大胆にも、臨海と倉敷のリンクに解決案が(ここで?)出されるとは! 何でもかんでもお笑いのネタにするな!という声が出るかな、とも思ったんですけどね。 「トゥーランドット=荒川さん、カラフ=ダイスケ」という設定にした場合、カラフが命を賭けてまでトゥーランドットに求愛するというのが、どうもしっくりこなかったんです。愛情以外に何か理由がないと、フィクションにしても、どこかウソっぽく感じられてしまうというか。 なので、最初は「トゥーランドット=荒川さん、カラフ=本田君」にしてお笑い路線に徹し、ダイスケは3人の大臣の1人、という設定も検討していました(その配役案も記事にしたはず…)。その後、スケートリンクのネタを思いついた段階で「トゥーランドット=荒川さん、カラフ=ダイスケ」でいけるという感触を得たので、この配役&ネタでいくことにしました。 というわけで、「顔撫で」ネタでだいぶ回り道をしたものの、この展開は予定通り。やっとスタートラインに立てた、というところです。
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NOMA-IGA
at 2008-06-07 17:26
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(続き)
リンクをネタにすることには異議のある方もいらっしゃるかもしれないですが、「2014年まで存続が決まってよかったね」で安心してしまい、それっきりリンクの問題を忘れてしまわないよう、こんな形であっても話題にすることがプラスに作用したらいいな、などと思っています。 >でもここ北京だよね?トゥーランドットの氷の心は最後に溶けるんだよね?ライサが悪人ですって?!…ということは、あえて言いますまい…(もう言ってるって) は~い。そのへんは、フィクションなりにうまく説明がつくよう、いろいろ策を練っています。さて、うまくいきますかどうか。 今後をお楽しみに~。 ※それにしても、フィクションを上回るような、意外なニュースが続いていますね。すぐりんの件は、びっくり~。
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ザルツ
at 2008-06-07 18:48
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実は私も、トゥーランドットの詳しい内容を知らない一人ですが、とても楽しみに読ませていただいています~。
クッツさんの凹みの件には触れないでおきますが・・・ 妄想オンアイスも楽しみなのですが、 >それっきりリンクの問題を忘れてしまわないよう、こんな形であっても話題にすることがプラスに作用したらいいな そう、これ。 とても大切だと思います。 先日、集めた署名を郵送した倉敷の、「存続を願う会」から、御礼のはがきが来たのですが、 「みなさまのご協力を励みに、一日も速いリンクの再開存続のためにがんばってまいリますので今後とも・・・」 とありました。 まだまだ、先は険しく大変と思われます。 今後も、どんな形であれ、何か話題に上ったりすることは、良い方向に向かう、プラスの作用になると、信じたいですね☆ というわけで、記事とは少し違う方向でのコメントとなってしまいましたが、今後とも、トゥーランドット・オン・アイス楽しみにしていますね~!!
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ザルツ
at 2008-06-07 18:48
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実は私も、トゥーランドットの詳しい内容を知らない一人ですが、とても楽しみに読ませていただいています~。
クッツさんの凹みの件には触れないでおきますが・・・ 妄想オンアイスも楽しみなのですが、 >それっきりリンクの問題を忘れてしまわないよう、こんな形であっても話題にすることがプラスに作用したらいいな そう、これ。 とても大切だと思います。 先日、集めた署名を郵送した倉敷の、「存続を願う会」から、御礼のはがきが来たのですが、 「みなさまのご協力を励みに、一日も速いリンクの再開存続のためにがんばってまいリますので今後とも・・・」 とありました。 まだまだ、先は険しく大変と思われます。 今後も、どんな形であれ、何か話題に上ったりすることは、良い方向に向かう、プラスの作用になると、信じたいですね☆ というわけで、記事とは少し違う方向でのコメントとなってしまいましたが、今後とも、トゥーランドット・オン・アイス楽しみにしていますね~!!
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ニルギリ
at 2008-06-07 19:05
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ちっともフォローになってませんが、ダイスケがトスカの頃より大人になってきましたよね、…おかしい、妄想の中なのに(笑)
つまり私たちファンが大人になったってことかしら? 大人の事情等、いろいろありますが、本人がしっかりしたビジョンを持っていれば、何も恐れることなどないのかもしれませんね。 今日知った、村主さんやランビの決断もびっくりしましたが、そういう意味で、常に前向きな強い気持ちが伝わってきます。もちろん織田君や真央ちゃんやキミーも。 ファンも応援しがいがあるということか。
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NOMA-IGA
at 2008-06-08 10:26
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>ザルツさん
>実は私も、トゥーランドットの詳しい内容を知らない一人ですが、とても楽しみに読ませていただいています~。 どうもありがとうございます! ヘンテコな「トゥーランドット」を植えつけてしまいそうでひやひやですが、引き続き、おつきあいいただけたらうれしいです。 スケートリンクの問題は、フィギュアファンの間でもいろんな考え方があるようで、福祉と文化(スポーツ含む)のどちらが大事かと言われれば返答に困るし、「どちらも大事で比べられない」というのが理想論だと言われればそうなのかもしれず、具体的にこうするべきだ、というのはなかなか言えないですが、ともかくは気にかけていて、何とかしたいと思っているという姿勢だけでも、できる限り明らかにしていきたいです。 金も出さずに言いたいことだけ言うな、みたいな意見の人もいるかもしれないですけど、お金を出さなければ何も言えない(お金持ちしか生きていけない)のではやはり困ってしまうわけで、微力であっても、とにかく心配していること、興味を持っているということを示していきたいなと思います。
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NOMA-IGA
at 2008-06-08 10:37
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>ニルギリさん
>ちっともフォローになってませんが、ダイスケがトスカの頃より大人になってきましたよね、…おかしい、妄想の中なのに(笑) あ、そうかな? 作者的には、「トスカ」のときとの差はよくわからないんですが、「魔笛」の頃とはあきらかに違っていますね。 もちろん演目の違いも大きいし、そもそもは作者である私自身の変化によるものなんでしょうけど、「魔笛」の頃は、こちらがお膳立てをしないと動いてくれなかったのに、今は、自発的にどんどん動いてくれるなと感じることが多いです。作者としては、ラクで助かります~。 驚きのニュースが相次ぐ中、ダイスケの情報はまったく届いてきませんが、どこでどうしているんでしょうね。コーチ&振付師にもう少しくわしければ、このコーチ&振付師は他の選手がついたから、ダイスケの可能性としては…などと推理できるんでしょうけど。 でも、日本のフィギュアスケートファンの間で、今回ほどコーチ&振付師に注目が集まったのも初めてでは?
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