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ホールオペラ「フィガロの結婚」 公式サイト
2008年3月6日(木) 18:30開演 サントリーホール 2階2列RA11番 指揮&フォルテピアノ:ニコラ・ルイゾッティ Nicola Luisotti 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 フィガロ:ガブリエーレ・ヴィヴィアーニ Gabriele Voviani スザンナ:ダニエレ・デ・ニース Danielle de Niese 伯爵:マルクス・ヴェルバ Markus Werba 伯爵夫人:セレーナ・ファルノッキア Serena Farnocchia ケルビーノ:ダニエラ・ピーニ Daniela Pini 忘れないうちに、先週見に行ったホールオペラ「フィガロの結婚」の感想を書いておきます。「ホールオペラ」という言い方が、一般的に通じるものなのかどうかよくわかりませんが、本式のオペラと演奏会形式の中間という感じのものでした。 ①オケはステージ上にいる(会場のサントリーホールにはピットがない) ②出演者は衣装をつけている ③大掛かりな舞台セットはないが、それなりに大道具や小道具はある このブログ的に説明すると、トリノ五輪のあとで、荒川静香さんが小泉首相(当時)と「トゥーランドット」を見に行きましたよね。あの「トゥーランドット」も、同じサントリーホールのホールオペラでした。そのときのニュース映像で見たところ、ステージの後ろに位置する客席はふさいでいるように見えたのですが…。 行ってみてびっくり! ステージの後ろの席にも、お客さんがいました。えー。 「後ろの席は使用しないだろうから、どの席でもOKだな」と考えて、安いほうから2番目のチケットにしたんですが、もうちょっといい席にすればよかったかも。でも、いちばん安い席にしなかったのはラッキーでした。たぶんそれがステージ背後の席だったと思うので。演奏だけならまだいいのかもしれないですけど、歌を聞くには適していない気が…。今回は、たまに後ろを向いて歌ってくれたりもしましたけど、やはり前向きで歌うのが基本なので。前を向いて歌われると、聞こえにくかっただろうと思います(下図=今回の舞台のイメージ図参照)。 ステージ背後の客席↓ ←私はこのへんの席。見えるのはよく見えた ↑このへんはS席(両端はA席かも) さて、今回の公演、いちばんの目当ては伯爵役のバリトン歌手マルクス・ヴェルバでした。ファンというほどではないけれど、ザルツブルク音楽祭2005で「魔笛」を見たとき、パパゲーノ役がこの人だったので。「ホールオペラにも1回ぐらい行ってみたいな」と思っていたところ、知っている名前があったので、それならば、という気持ちになったのでした。 ただ、マルクス・ヴェルバはかわいい顔立ちの人なので、あまり伯爵というイメージではないのでは…と思っていたところ、やはりちょっとイメージじゃなかったです。フィガロよりも若く見えたし、豊満な伯爵夫人と並ぶと、まるで年下の愛人のよう(汗)。こういうとき、顔がはっきり見えすぎる席はあまりよくないですね。私見ながら、役柄のイメージと違っていたのは、フィガロ、スザンナ、伯爵の3人。逆に合っていたのは、まず伯爵夫人。次にケルビーノ。 ←マルクス・ヴェルバ オペラ歌手にしては珍しく(?)、写真よりも実物のほうがいいと思う というか、もっとお金かけていい写真を撮ればいいのに でも、どの歌手もまだ若く(伯爵夫人は歌手として円熟期を迎えている印象でしたけど)、ひとつひとつの舞台で結果を出してステップアップしていこう!という意気込みが感じられて、聴きごたえがありました。東京フィルの演奏もよかったです。序曲が始まったときから、この演目らしい、弾むような楽しい雰囲気にあふれていました。 無粋な話ながら、このチケット代でこれだけ楽しめたら満足です。このホールオペラ、今年から2010年にかけては「モーツァルト&ダ・ポンテ三部作」ということで、来年が「ドン・ジョヴァンニ」、再来年が「コシ・ファン・トゥッテ」を上演することになっているのですが、「来年も行く!」と思ったことでした。「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロール、マルクス・ヴェルバがやらないかしら(パレルモですでに演じているらしい)。それだったら、正面の席と横からの席、両方で2回見てもいいです。 出演者の後ろにオーケストラが並んでいるのがわかる写真。オケは客席に対して背中を向け、逆に指揮者は客席のほうに顔を向けている(指揮者はレチタティーヴォの部分をフォルテピアノで演奏しながらの指揮でした)
by noma-igarashi
| 2008-03-12 23:58
| オペラ・音楽
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