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111.31KV620日記


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チューリッヒ歌劇場「椿姫」後半

前半と後半の間に、30分の休憩。ビュッフェでシャンパンを飲みました。ふだんは赤ワインなんですが、買いに行ったジョルジュ(仮名、日本人)、どうやら「乾杯の歌」に影響された模様。しかし、休憩時間は込み合うため、あらかじめグラスに注いであったらしく、ジョルジュがテーブルまでたどり着いたときには(というかそのずと前から)、すっかり泡が消えておりました(涙)。ワインならともかく、シャンパンでそれはどうなの。1杯1000円もするのに…。

さて、後半は「第2幕第2場、第3幕」です。



私たちはジプシー女 Noi siamo zingarelle (合唱)
第2幕第1場の跡に休憩が入ったことで、前半も後半も、パーティのシーンから始まることになりました。幕が上がると華やかなシーンが待っているのは、わくわくさせられますね。このあと闘牛士も出てくることだし、ちょっと「カルメン」の第2幕っぽいかも。

Invitato a qui seguirmi お呼びしたけれど来てくださるかしら(ヴィオレッタ、アルフレード)
Ogni suo aver tal femmina この女は全財産を(アルフレード、合唱)
このシーンはひと続きで取り上げます。YouTubeにあったこの動画(コトルバスとドミンゴの「椿姫」。残念ながらDVDはまだ発見できず。日本では発売していないのかチューリッヒ歌劇場「椿姫」後半_e0073856_030132.jpgも…)を見るにつけ、やはりオペラでも演技力はほしいなあ…痛感してしまいます。動画のドミンゴと比べると、今回のアルフレードはさほど激昂することなく、かなりおとなしかったような気がします。もっと過剰なくらいの演技でもいいと思うんだけど、ピョートル・ベチャーラさん、そういうタイプではないか…。

それと、このシーン、アルフレードの歌のあとで合唱に入るとき(みんながいっせいにアルフレードを非難するところ)の演奏の盛り上げ方が印象に残りました。ドラマや映画のバックに流れる効果音楽のよう。もちろんオペラのほうが先にあったわけだから、順序でいくと逆なんですけど。アルフレードの演技がおとなしめだった分、演奏の盛り上がりに助けられていたようにも感じられました。

(暗転)
指揮者のメストさん、やはり微動だにしません。おかげで、まだ顔が拝めません。

Addio,del passato bei sogni ridenti さようなら過ぎ去った日の美しく楽しい夢よ(ヴィオレッタ)
この歌のエヴァ・メイはとてもよかったです! この日のヴィオレッタの歌の中では、いちばん聞きごたえがあったのでは。情感にあふれ、美しく歌い上げられる中にもせつなさが伝わってきました。DVDだと、病気でやつれた顔のメイクがちょっとコワイんですが(この場面で元気そうな顔なのも興醒めですけど)、遠くからだとそこまでわからないので、私としてはそのほうがベターでした。

Parigi,o cara,noi lasceremo パリを離れて僕たち二人(ヴィオレッタ、アルフレード)
オペラにはよくあることですけど、「椿姫」もまた、恋人同士のラブラブ期間が見事にすっ飛ばされているお話のように思います。ヴィオレッタは第1幕で、アルフレードの求愛に心を動かされながらも、結局は突っぱねるようなことを言っていたはずなのに、第2幕ではいきなり一緒に暮らしていて、しかも、たちまち破局を迎える場面に突入してしまいます。だから、すでにヴィオレッタが死にそうな状況とはいえ、この歌が初めて、2人が一緒に愛を歌い上げる歌といえるでは。
アルフレード(ピョートル・ベチャーラ)はやはり、素直な感情表現のほうが向いているのだと思います。ドン・オッターヴィオもそうだし。でも、もうちょっと屈折してみてもいいのでは。

(カーテンコール)
オペラを見終わったあとの幸せな気持ちをしみじみ味わえるカーテンコールでした。ヌッチはブラボーの嵐。エヴァ・メイも同じくらい拍手と歓声を贈られていました。劇中では同道として威厳のあったヌッチは、拍手にこたえておどけたポーズを取ったりして、最後まで楽しませてくれました。指揮者メストの顔もやっと確認。写真で見たのと同じ顔でした(当たり前か…)。
行ってよかった。とても満足できる公演でした。


(でも、メストは2年後にウィーン国立歌劇場に移ってしまうわけですよね。そのあとのチューリッヒは、同じレベルを維持できるのでしょうか)
by noma-igarashi | 2007-09-06 00:33 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(0)
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