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オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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オペラにおける男装の麗人――オルロフスキー公の巻

こうもり Die Fledermaus
オルロフスキー公 Prinz Orlofsky (カウンターテナーまたはメゾ・ソプラノ)
役柄:富裕なロシア貴族
代表曲:私はお客を呼ぶのが好き Ich Lade Gern Mir Gaeste


オペラにおける男装の麗人シリーズ、今回は「こうもり」に登場するオルロフスキー公を取り上げてみます。基本情報は上記の通り。お金がありすぎて、何をやっても退屈で仕方ない、という羨ましい(でもちょっと気の毒な?)境遇の人物です。

この役柄は、男性が演じる場合はカウンターテナー、女性が演じる場合はメゾ・ソプラノ。エキセントリックなところのある人物なので、男性としては高音に設定することで、不思議感を出そうという狙いなのかなと推測しています。私としては(自分が見た範囲でいえば)、圧倒的に女性が演じるほうが好き。



美少年のケルビーノを演じるのに比べると、オルロフスキーは美しさを求められる役柄ではないので、演じる女性としては微妙なところがありそうな気も…。だって、どうせ男装するなら、美少年や美青年になりたいですよねえ。オペラ歌手としては、歌い甲斐のある役なら、そのへんはあまり関係ないのかしら。

ただ、それにしてはこの役、素敵な女性が演じていることが多いのです。これまで見た中で、お気に入りの2人の動画が見つかったので、張り切ってご紹介してみます。両方とも同じシーンを扱っていて、オルロフスキーが上記に掲げた代表曲「私はお客を呼ぶのが好き Ich Lade Gern Mir Gaeste」を歌っています。どういう場面かわかったほうが、動画を見ても楽しめると思うので、簡単にこの場面を説明しておきますね。

「こうもり」の主人公は、金持ちの銀行家アイゼンシュタインとその妻ロザリンデ。
物語の冒頭、アイゼンシュタインは税務署員を殴った罪で、5日間の禁固刑を受ける羽目に陥っています。仕方なく監獄へ行こうと、ロザリンデと別れを惜しんでいるとき、友人のファルケ博士がやってきます。彼はアイゼンシュタインにこっそりささやきます。
「これから、知り合いのオルロフスキー公のところでパーティがあるんだ。ぜひ一緒に行こう。魅力的な女性がいっぱい来るぞ。なあに、監獄へ行くのはパーティのあとで十分だよ」
すっかりその気になり、パーティに出かけるアイゼンシュタイン。
動画は、オルロフスキー公がアイゼンシュタインを迎えるシーンです。オルロフスキー公が風変わりな人物なので、アイゼンシュタインが気圧されている、といような状況です


一方、アイゼンシュタインの妻ロザリンデや、アイゼンシュタイン家の小間使いアデーレ、さらには、アイゼンシュタインが服役するはずの監獄の所長もそのパーティに招かれており、そこでさまざまなドタバタが…というような展開です。同じ喜劇にしても、現代人の感覚からすると、「フィガロの結婚」などよりよほどわかりやすいです。やはり100年も違うと、物語のつくり方が近代的になっているのでしょうか。

オルロフスキー公「私はお客を呼ぶのが好き」
ブリギッテ・ファスベンダー Brigitte Fassbaender → 動画はこちら
ドリス・ゾッフェル Doris Soffel → 動画はこちら


オペラにおける男装の麗人――オルロフスキー公の巻_e0073856_1755271.jpgブリギッテ・ファスベンダーのほうは、男装のときは今ひとつピンとこなかったのですが(でも歌はうまい)、ふだんの写真(←)を見て、認識を新たにしました。美人というのとは違うかもしれませんが、素敵な雰囲気ですよね。この人は2枚のDVDでオルロフスキーを演じていて、オルロフスキーがあたり役の1つなのかなと思います。



オペラにおける男装の麗人――オルロフスキー公の巻_e0073856_17552176.jpg一方のドリス・ゾッフェルは、なんとスキンヘッズで登場。すごく奇抜なオルロフスキーを魅力たっぷりに演じています。男装を見たときから、きれいな人なんだろうなと思っていましたが、やはり美人でしたね~(→)。びっくり。

「こうもり」は、オペラになじみのない人にとってはそれほど一般的ではないかもしれませんが(少なくとも私はオペラを見るようになるまで知らなかった)、とても楽しいオペラ(オペレッタ)なので、よかったらぜひどうぞ。入手しやすいのは、例の小学館のDVD付きBOOKシリーズ(↓)かな? ちなみに、ドリス・ゾッフェルの動画はこのDVDのものです(のはず)。オルロフスキーだけでなく、アイゼンシュタイン(ヘルマン・プライ)、ロザリンデ(キリ・テ・カナワ)も見ごたえ・聴きごたえがあるし、パーティの余興としていろいろなゲストが登場するのも、楽しいです。

魅惑のオペラ 7 こうもり
/ 小学館




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(おまけ)
「こうもり」といえば、キム・ヨナ選手が来シーズン、「こうもり」の序曲をプログラムに使うということでしたね。以前、つぶろぐからリンクした覚えがありますが、改めて、「こうもり」の序曲をご紹介しておきます。
「こうもり」序曲 クライバー指揮+ウィーンフィル
by noma-igarashi | 2007-08-11 17:59 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(0)
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