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フィガロの結婚 Le Nozze di Figaro
ケルビーノ cherubino (メゾソプラノまたはソプラノ) 役柄:アルマヴィーヴァ伯爵の小姓 代表曲:恋とはどんなものかしら Voi che sapete che cosa e amor オペラにおける男装の麗人シリーズ、最初はケルビーノを取り上げてみます。基本情報は上記の通りです。 「フィガロの結婚」は、原作のタイトルが「たわけた一日、またはフィガロの結婚」というもので、そこから推測されるように、かなりバカバカしい内容の喜劇です。大勢の登場人物が入り乱れるお話で、フィガロ、その恋人スザンナ、2人が仕えるアルマヴィーヴァ伯爵、その夫人という4人までが主役クラス。ここで取り上げるケルビーノは、医師バルトロや女中頭マルチェリーナと並ぶ準主役クラスというところでしょうか。 なぜケルビーノ役を女性が演じるのか、残念ながらくわしい事情を知らないのですが、そう深い意味があるわけではなく、趣向のひとつではないかと思います。10代の少年の役なので、男性歌手が演じるよりも、女性が演じたほうがずっと少年らしく見えると思います。また、ケルビーノは劇中で女装するのですが、女装が似合う男性歌手を探すのも大変そうです。とはいえ、女装する役だから女性が演じるのではなく、女性が演じるからそういう趣向を取り入れた、ということではなかろうかと思います(推測)。 ケルビーノは主役ではないこともあって、自分の知識と一致する動画や写真をなかなか見つけられなかったのですが(見たことのない舞台はやはり紹介しづらい)、どうにかこうにか見つけたものをご紹介してみます。この写真(→)は、ザルツブルク音楽祭2006の舞台。NHKでもすでに何度か放送されたし、DVDにもなっています。かなり現代的な演出です。下側がケルビーノです。 さらに、同じ舞台の動画がこちら(↓)。ケルビーノが「恋とはどんなものかしら」を歌うシーンです。帽子をかぶり、歌っているのがケルビーノです(もう1人の少年は天使らしい。普通の演出では出てきません)。 ザルツブルク音楽祭2006のケルビーノ もう1つ、オーソドックスな演出のケルビーノをご紹介してみます。衣装も普通はこんな感じです。こっちの動画のほうが安心して見られるかも。演じているのはマリア・ユーイング。なかなかかわいいですね。歌っているのは上記の動画と同じ歌です。 マリア・ユーイングのケルビーノ そして、「おまけ」でもう1つ。ケルビーノはメゾ・ソプラノの役なので(たまにソプラノが歌うことも)、ときどき、長じてカルメンになったりします。上記動画でケルビーノを演じていたマリア・ユーイングのカルメン、ご覧あれ。 マリア・ユーイングのカルメン(ハバネラ)
by noma-igarashi
| 2007-08-09 00:26
| オペラ・音楽
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Comments(2)
Commented
by
ニルギリ
at 2007-08-11 13:41
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男装の麗人と言えば、オスカルでしょ!
…と無条件に思い浮かべるベルばら世代。 しかし、男装だからといってを無条件に美形を想像してしまっていいのか?浅香光代(知らなかったらスミマセン)は、男装の麗人になるのか?若干悩むところです。 フィガロの結婚って、だいぶ前にテレビで見てたような気がするんですが、ケルビーノのことはすっかり忘れてますねえ。 オペラって、少ないながらもいくつか見てるはずなのに、NOMA-IGAさんの記事読んでも、憶えてないことが多くて、やんなっちゃいます。 そういえばウィーン少年合唱団は、よくオペレッタやってましたっけ、この場合は少年が女性役ですが…。「そういう趣向」というより、学芸会の域を脱しないので、カワイイんですが何度も見ると(だって来日公演がしょっちゅうって時期があったんですもん)…飽きる(汗)のが正直な感想でした。
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NOMA-IGA
at 2007-08-11 16:45
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>ニルギリさん
>男装の麗人と言えば、オスカルでしょ! >…と無条件に思い浮かべるベルばら世代。 私はその前に「りぼんの騎士」を連想してしまいます。(^^; まあ、サファイアは年齢的にいって、麗人というよりも、かわいらしいイメージでしたけどね。 >しかし、男装だからといってを無条件に美形を想像してしまっていいのか? それはありますね~。現代的な演出のフィガロで、がたいのいいアメフト少年みたいなケルビーノを見たこともあるし、そうかと思えば、とてもチャーミングな歌手がケルビーノを演じていると知り、期待してDVDを見てみたら、意外に男装が似合わなかった、なんていうケースもあったし。 >フィガロの結婚って、だいぶ前にテレビで見てたような気がするんですが、ケルビーノのことはすっかり忘れてますねえ。 私も、登場人物やストーリーを把握できたのは、何回も見てからでした。「フィガロの結婚」は登場人物が多いし、ストーリーも、予想される結末に向かって突き進んでいく、というような展開ではないため(たとえば「カルメン」とか「椿姫」とかはわかりやすいですよね)、最初の頃は、ぼや~んとしながら見ていました。
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