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オペラでは、ここからが第2幕です。第2幕の冒頭は、「カルメン」でいちばん盛り上がるシーン。以下に紹介する「カルメン・オン・アイス」の動画でも、さすがに華やかです。ただ、オペラを見慣れていると、歌がないのがすごく物足りない…。この場面のオペラの動画って、意外に見当たらないのですが、うまい具合にこんなのが見つかりましたので、よかったらお楽しみくださいませ。間奏曲から始まるので、肝心の歌までちょっと間がありますが。
カルメンと一緒に歌っている2人がメルセデスとフラスキータ、気の毒にも3人に椅子をひっくり返されているのは、ドン・ホセの上官スニガではないかと思われます(このへんは演出によっていろいろ)。ちなみに、歌詞の内容は、ストーリーとはまったく関係なくて、祭りの日にジプシーたちが歌い踊るようすを歌っています。 この場面の登場人物は、(本来ならば)次の通り。 カルメン:カタリナ・ビット タバコ工場で働くジプシーの女。恋多き美女 エスカミーリョ:エフゲニー・プルシェンコ 闘牛士。ドン・ホセの次にカルメンの恋人になる メルセデス:サーシャ・コーエン カルメンの女友だち フラスキータ:村主章枝 カルメンの女友だち リーリャス・パスティア:本田武史 酒場の主人 Carmen On Ice Part 4(動画) さて、第2幕の舞台はリーリャス・パスティア亭という酒場です。店の主人リーリャス・パスティアは、もともと台詞をちょっとしゃべるだけの端役なんですが、「カルメン・オン・アイス」ではそのシーンがカットされていて、われらが武史、出番なしです。残念。 それと、メルセデスとフラスキータも、どれがそうなのか特定しづらいですね。メルセデスをサーシャ・コーエン、フラスキータを村主章枝選手という配役にしたのは、「カルメン」を演じたことのある女子選手から選んでみよう、ということでこうなりました。コーエン選手と村主選手は、ソルトレーク五輪のときのタイツ貸借の件で、ちょっとお友だちっぽいし。コーエン選手のフリー演技「カルメン」はこちら。一方、村主章枝のエキシビション「カルメン」は、残念ながらYou Tubeから削除されてしまったようです。 この場面、カルメンがテーブルに乗って歌うという演出は、オペラでも定番なんですが、「カルメン・オン・アイス」でもちゃんとそうなっているのがおかしいです。テーブルの上に乗っても滑っていますから、氷を張ってあるのでしょうね。芸が細かい~。 さあ、そしてエスカミーリョが登場しますよ! オペラでは、ルックスまで含めた適役を探すのが難しい役柄ですが、ありがたいことにフィギュアスケーターの場合、エスカミーリョに向いていそうな人材がいっぱいいますね。高橋選手にしても、演技力がもったいないからドン・ホセ役にしただけで、エスカミーリョも似合わないわけじゃないと思います。ちなみにYuki☆さんは、ご自分のブログの記事(こちら)で、エマニュエル・サンデュを選んでおられました。サンデュも合いそうですね~。ジャンプは跳ばなくてもいいから、がんがん踊ってほしいものです。めちゃめちゃ色っぽいでしょうね。 この私家版「カルメン・オン・アイス」では、エスカミーリョ役にプルシェンコを選んでみました。というのも、ストーリー上、ドン・ホセはエスカミーリョに負けてしまう(カルメンを奪われてしまう)わけで、ドン・ホセ(高橋)が負けても仕方ないなと思えるのが、やはりプルシェンコだったからでした。それに、プルシェンコが自信満々に演じたトリノ五輪の「トスカ」は、すごくエスカミーリョっぽい。ソルトレーク五輪のときに彼が演じた「カルメン」よりも、「トスカ」のほうがずっとエスカミーリョのイメージに近いです。オペラでも、バリトン(orバス)歌手には、ぜひあのくらい自信たっぷりに「Votre toast(闘牛士の歌)」を歌ってほしいものですね。 この場面のストーリーを説明しておくと、カルメンたちがリーリャス・パスティア亭で騒いでいたところ、たまたま闘牛士エスカミーリョの松明行列(いわば優勝パレードみたいなものか?)がそばを通りかかり、花形闘牛士を店に招いて祝杯をあげようじゃないか、という話になって、彼が颯爽とやってきた、という設定です。 みんなに求められて武勇伝を披露しながら(「闘牛士の歌」を歌いながら)、エスカミーリョはさっそく、その場でいちばんの美女カルメンに目を止めます。オペラでは、エスカミーリョがカルメンを口説くシーンも出てくるのですが、この動画では、Part5まで見ても、それほどはっきりとは口説いていないですね。カルメンとしては、「あの闘牛士もなかなか悪くないわね」という感じでしょうか。 ちなみに、オペラでのカルメンは、このときはまだドン・ホセに夢中で、彼が店に来るのを待ちわびているところだったので、エスカミーリョに口説かれても、「悪いけど、ほかの女を当たってよ」とばかりに、相手にしません。というか、演出によっては、ちょっと気のあるそぶりを見せるカルメンもいるんですけど、ここははっきり断わっていただいたほうが、同性としてカルメンに共感しやすくなると思います。
by noma-igarashi
| 2007-04-15 17:52
| オペラ・オン・アイス
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