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111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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キャスリーン・バトル

フィギュアスケートについて、書きたいことはまだいろいろとあるのですが、ひとまずオペラの話題に戻ります(フィギュアの話題は週1くらいで)。延び延びになっていた「この人がこんな役もあんな役も」シリーズ、今回はキャスリーン・バトルを取り上げます。手持ちのDVDではメトロポリタン歌劇場「魔笛」でパミーナを、ザルツブルグ音楽祭「ドン・ジョヴァンニ」でツェルリーナを演じています。

キャスリーン・バトル/Kathleen Battle
ソプラノ、1948年アメリカ生まれ
くわしいプロフィール


キャスリーン・バトル_e0073856_23544370.jpg魔笛
収録:1991、メトロポリタン歌劇場
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団
タミーノ:フランシスコ・アライサ
パミーナ:キャスリーン・バトル

動画はこちら
夜の女王とパミーナ
3人の童子とパミーナ

上記「くわしいプロフィール」でリンクしているWikipediaの記事を読むと、キャスリーン・バトル、実際にはなかなか気難しい人物のようですが、舞台で見る分にはとてもかわいい。ただ、「魔笛」の話題のときにも少し書いたように、かわいい歌手がパミーナを演じるのは、個人的に今ひとつ好きではありません。なんだか甘すぎるお菓子みたいに感じられてしまうんです。

話の途中で善悪がねじれてしまうせいで、夜の女王とザラストロの板ばさみになって悩んだり、タミーノと一緒に試練を受けたりはしますけど、パミーナは基本的にかわいいお姫様ですよね。なんたって、王子と名乗る若者が自分を救いにやってくる、とパパゲーノに教えられただけで、うっとりして恋に落ちてしまうんですから。

タミーノはタミーノで、パミーナの肖像をひと目見ただけで好きなってしまいますが、パミーナのほうは肖像を見てもいないんですから、上を行っているような気が…。お姫様サイドからすると、顔ではなくて「自分を救いにくる」というところがポイントなんでしょうかね。なんにしても、パミーナというのは、自分を救いにくる王子にうっとりする役柄なわけで、それをかわいい女性に演じられると、ちょっとくどい、というのが私の意見なのでした。

キャスリーン・バトルのように濃いかわいらしさには、後述「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナみたいな、かわいらしさがしたたかさにつながるような役柄のほうが、断然、似つかわしいと思います。バトルのツェルリーナは大好き。
(ツェルリーナについては、明日以降に書きます)

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キャスリーン・バトル_e0073856_23533767.jpgドン・ジョヴァンニ
収録:1987年、ザルツブルグ音楽祭
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ドン・ジョヴァンニ:サミュエル・レイミー
ツェルリーナ:キャスリーン・バトル


というわけで、このツェルリーナ役のバトルはとてもいいです。特に、ドン・ジョヴァンニとの二重唱「手に手をとりあい」での表情がすばらしい(本来は歌を褒めるべきなんでしょうけど)。ここはもう、かわいらしさ全開でOKです。そうでなくっちゃ。

惜しむらくは、このDVDのドン・ジョヴァンニ(サミュエル・レイミー)が、二枚目タイプのドン・ジョヴァンニではないということ。いや、私、レイミーは好きなんですけどね。だからといって、彼が美男だとは思わないので。

レイミー演じるドン・ジョヴァンニは、口八丁手八丁で女性を口説くタイプだと思います。特別にカッコいいわけでもないのに、なぜか女性がころっと騙されてしまうタイプのプレイボーイって、現実にもいますよね。調子のいいことばかり言うタイプのドン・ジョヴァンニを好演していると思います(そのくせ、捨てた女には冷酷なところがまたGOOD)。

ただ、バトルのようにかわいいタイプのツェルリーナは、正統的な二枚目のドン・ジョヴァンニと組み合わせたほうが映えると思うんです。そのほうが、ドン・ジョヴァンニに騙されているようでありながら、実はツェルリーナのほうでも彼を誘惑しているのかも…みたいな雰囲気が際立つような気がします。とはいえ、レイミー演じるドン・ジョヴァンニとバトルの組み合わせも、狐と狸の化かし合い、みたいなやり取りが楽しめますけどね。
by noma-igarashi | 2006-07-03 23:35 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(2)
Commented by nazohiko at 2006-07-05 13:34
「濃いかわいらしさ」というの、私も実感できます。
「素朴な村娘」と紹介されることが多いツェルリーナですが、
実態は、看板にかなり偽りがありますよね。
カラヤンがバトルを選んだのは、慧眼だったと思います。
あと、フルラネットの演じたレポレロは文句なしに敢闘賞です。
Commented by NOMA-IGA at 2006-07-05 19:55 x
ちょうどよかった。この「ドン・ジョヴァンニ」じゃなくて、ちょっと前に話題にしたミラノ・スカラ座の「ドン・ジョヴァンニ」のDVD(ムーティ指揮、ドン・オッターヴィオがアライサで、ドンナ・アンナがグルベローヴァ、ドン・ジョヴァンニはトーマス・アレン)の話なんですが、謎彦さん、お持ちで?

いえね、「アッティラ」見たさに、ミラノ・スカラ座のDVD12枚セット(全部で8900円!)というのを注文したところ、「ドン・ジョヴァンニ」も含まれていて、ダブっちゃうんです。なので、ミラノ・スカラ座の「ドン・ジョヴァンニ」、もしお持ちでなかったら、差し上げますけど、いかが?
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