111.31KV620日記 |
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1週間ぶりに、「この人がこんな役もあんな役も」シリーズです。女性が2人続いたので、今回は男性を取り上げてみます。すでに故人となってしまったヘルマン・プライ。まともなことが書けるか心配ですが…。手持ちのDVDでは、「セビリャの理髪師」でフィガロを、「こうもり」でアイゼンシュタインを演じています。
ヘルマン・プライ/Hermann Prey バリトン 1929年ドイツ生まれ 1998年没 くわしいプロフィール ----------------------------------------------------- こうもり 収録:1984年、ロイヤル・オペラ・ハウス 指揮:プラシド・ドミンゴ 演奏:コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団 アイゼンシュタイン:ヘルマン・プライ ロザリンデ:キリ・テ・カナワ 「こうもり」というオペレッタは楽しくて大好きなんですが、その中でも、この舞台は特にお気に入りの1つです。主役の夫婦・アイゼンシュタイン(ヘルマン・プライ)とロザリンデ(キリ・テ・カナワ)がともに明るい雰囲気で、軽妙洒脱なこの演目にとてもよく合っていると思います。特にヘルマン・プライは、女好きなんだけど憎めないところのあるアイゼンシュタインという役柄にうってつけ。というより、彼が演じるから、憎めない人物という側面が際立つのかもしれないですね。 このときプライは55歳のはずですが、とても若々しい。年齢より若く見えるというより(外見的には年相応だと思う)、雰囲気が明るくて、存在に華があるんですよね。つい目を引かれてしまうといいますか。ほかの舞台で、もっと若いアイゼンシュタインを見ることもありますけど、なかには、プライのほうがよほど若々しいと感じる場合も。 実は、このDVDを初めて見た段階では、ヘルマン・プライがどういう歌手か、全然わかっておりませんでした(汗)。それでも上記のように感じたということは、まさに天性の明るさや、人を惹きつける魅力を持った人だったのでしょうね。 (→)DVDのジャケットが不鮮明なので、顔がわかりやすいCDジャケットを探してきました。見た感じ、DVDのころと年齢的には近そう ----------------------------------------------------- セビリャの理髪師 収録:1972年ザルツブルク&ミュンヘン(映像)、1971年ミラノ(音声) 指揮:クラウディオ・アバド 演奏:ミラノ・スカラ座管弦楽団 アルマヴィーヴァ伯爵:ルイジ・アルヴァ ロジーナ:テレサ・ベルガンサ フィガロ:ヘルマン・プライ (上2枚の縦長のジャケットは、どちらもこのDVDのもの。四角いジャケットはCDのもの) 実は、「こうもり」よりもずっと前にこちらを見ていたのですが、長いこと、そのとき1回見たきりになっていました。というのも、我が家では1回見たDVDを見直す場合、たとえば「アイーダ」ならば凱旋行進曲の場面だけを抜き出し、複数のDVDで同じ場面を見比べる、というような見方をすることが多いのです。それでいうと、「セビリャの理髪師」はここという見せ場が思いつかず、しかも、他の盤を持っていないために聞き比べの対象にもならず、なんとなく疎遠になっていたのでした。 おかげで、しばらくは「アイゼンシュタイン役=フィガロ役=ヘルマン・プライ」だと、頭の中で結びついていませんでした。おまけに、見直してみて初めて、ロジーナ役がテレサ・ベルガンサだったと気づいたり(汗)。 さて、今さら私が書くまでもないですけど、フィガロ役はプライにぴったりだと思います。外見といい、雰囲気といい、歌いっぷりといい、ここまでフィガロそのものみたいなフィガロを演じられたら、ほかの人はさぞやりにくかろうと思ってしまいます。 特にこのDVDは、年齢的にもちょうどいい感じではないでしょうか。この記事を書く過程で見つけた、もっと若い時期のものとおぼしき「セビリャの理髪師」の動画(下記にリンクしました)よりも、外見的にはこのDVDのほうがしっくりくる気がします。このDVDのプライは42、3歳。フィガロという人物の年齢設定を推測すると、たぶん、動画のころのほうが近いのだとは思いますが、あまり若いと、見ていてちょっと落ち着かない感じがするというか。DVDのフィガロは、若々しさと落ち着きがほどよく同居していて、安心して楽しめる気がします。 ついでに書いてしまうと、それでいえば「フィガロの結婚」のDVDのほうは、ジャケット(←これ、そうですよね?)を見る限り、「若く見える一線」を越えてしまっているような気が…。DVD「フィガロの結婚」は1976年収録なので、たかが5年なんですけどね。できれば、「セビリャの理髪師」と同時期に映像を収録してほしかった。それだったら迷わず買うのに。もちろん、「セビリャの理髪師」から「フィガロの結婚」までは、話の内容として数年は経っているはずだから、その意味では辻褄が合うんですけどね。でも、人の外見にとって、40代の5年はすごく大きいです(実感)。 ----------------------------------------------------- えと、この「セビリャの理髪師」でないことは明らかなんですが、この動画って、もしかしてプライですか? ほかにもありました。流れとしては、こうだと思います。 ロジーナのいる窓の下で歌うアルマヴィーヴァ伯爵→そこへフィガロが登場→伯爵とフィガロのやりとり→改めて歌う伯爵、ロジーナが窓から顔を出す
by noma-igarashi
| 2006-06-12 20:28
| オペラ・音楽
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Comments(14)
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nazohiko at 2006-06-11 14:08
ヘルマン・プライ、大好きです。
コラムの続きを楽しみにしております (^^)
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NOMA-IGA
at 2006-06-11 17:48
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こんにちは。
毎回、好き勝手なことを書いているばかりなので、 そういっていただけるとありがたいです。 ヘルマン・プライ、お好きなんですね。ちょっと意外な気も。 博覧強記な謎彦さんとしては、男性歌手ならば、 知性的な雰囲気の歌手がお好きなのでは、というイメージでした。
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nazohiko at 2006-06-11 23:01
モーツァルトのも、ロッシーニのも、
フィガロといえばプライ、というのが私の趣味です。 Youtubeの動画には掘り出し物が多くて、目が離せませんが、 五十嵐さんが見つけられたものは、明らかにプライのフィガロですね。 ドイツ語で歌っていながら、 "Ah, Bravo, Figaro, Bravissimo, Bravo" のところだけ、 イタリア語のままになっていましたが、 なるほど "Bravo" のノリは、他国語に訳せないのでしょうネ。
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NOMA-IGA
at 2006-06-11 23:20
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やっほ~!
早々にどうもありがとうございます!!! ぢつはね(今さら打ち明けますが)、私のパソコン、 ずーっと、スピーカーがつないでなかったんです。 なので、フィギュアの動画はずっと音なしで見ていました。(^^;;; しかしながら、今日という今日はもう我慢できず、 押入れからスピーカーを引っ張り出してきて、接続しました。ひゃっほ~。
「フィガロ」DVDジャケットのプライって、フィガロというより、
「ムトゥ 踊るマハラジャ」のラジニカーントに近いような。 インド版フィガロとでもいう物語の映画でしたが、 逆に言えば、私は中年ラジニカーントの微笑の向こうに、 プライの舞台姿を重ね見ていたのかもしれません。
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NOMA-iGA
at 2006-06-13 00:13
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わ、わかんな~い。またまた調べてきました。(^^;;;
ははあ。なるほど。近いものがあるかも。 私は私で、キリ・テ・カナワが 絶対、何か(誰か)に似てるんだけどな~と思いつつ、 まだ答えにたどり着いておりません。 誰だっけー。
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パングロス
at 2007-01-17 00:06
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フィガロを漁っていて、こちらを拝見しました。ヴンダーリヒの伯爵と若きプライの
フィガロという貴重な動画をみることができました。ご紹介ありがとうございます。
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NOMA-IGA
at 2007-01-17 20:35
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パングロスさん、はじめまして。
メッセージをいただいて、ありがとうございます。 この動画は、記事を書いている途中にたまたま発見したのですが、喜んでいただけたようでしたら、とてもうれしいです。 よかったら、ぜひまた気軽にお越しくださいませ。
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maru
at 2012-09-08 00:03
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突然のコメント、失礼いたします。
NHKに100名の賛同があると再放送を検討してもらえる番組リクエストのサイトがございます。私はプライが水車小屋の娘全曲を歌った1997年8月の芸術劇場をリクエストしています。もしできましたら、賛同をお願いできませんでしょうか。 賛同の方法はNHKの「お願い編集長」というページで、「お願い!検索」で「プライ」と入力して検索していただき、リクエストのページに入りますと、Eねボタンがありますのでクリックしていただくようになります。 (あるいはhttp://www.nhk.or.jp/e-tele/onegai/detail/4715.html#main_section) 伴奏者の名前など記憶にないのですが、大変感銘を受けた放送です。 よろしければ、お力添えをお願いいたします。
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NOMA-IGA
at 2012-09-08 07:56
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はじめまして。
知らなかった、こんなリクエストページがあるんですね。 先ほどクリックしてきました。 ほかにはどんなリクエストが出ているのかと、ついついページをさかのぼってしまいましたが、ものすごい件数なんですねえ。
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maru
at 2012-09-16 01:41
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ありがとうございます!(パソコンの故障でしばらくお伺いできずすみませんでした。)今58Eねなので、100は難しそうですが、たくさんの方にご賛同いただけてうれしいです。プライの音楽の力ですね。
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NOMA-IGA
at 2012-09-16 16:56
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>maruさん
こんにちは。私も集まり具合が気になって、ちょくちょくアクセスしていたのですが、いい感じで増えていっても、あるところまでくると、その先が難しいようですね。 私はオペラが好きになって10年ぐらいなので、残念ながらプライの歌をリアルタイムで聴いたことはないのですが、今はDVDの種類も豊富だし、YouTubeなどでも手軽に見られるので、その点はありがたいなと思います。
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maru
at 2012-09-16 20:09
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NOMA-IGA様
気にかけてくださってありがとうございます。100はやっぱり難しいのですね。でも個人でお願いして回っての今58Eねなので、本当に好きな方ばかりと思うと幸せです。プライの最後の日本公演を聴いた方にも何人もお会い(ネット上ですけど)しました。直接その場に居られたらいうことなしですが、それには時空(?)に限りがありますので、映像記録が残る時代で本当にありがたいと私も思います。 Eねのお願いをした際は、失礼とは思いながらゆっくりブログを拝見できなかったので、だんだんにお邪魔させてください。ありがとうございました。 そういえば、「NHKクロニクル」という番組アーカイブの検索ページがあるのを見つけました。見られるわけではないのですが^^
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NOMA-IGA
at 2012-09-17 21:27
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>maruさん
ご丁寧にありがとうございます。 ああいうリクエストページがあるとわかって、 私のほうもいい経験でした。 NHKのホームページは、プレミアムシアターのページぐらいしか見ない状態なのですが、 全体に、もうちょっとわかりやすく整理されているといいな。 たまに利用しようとすると、迷ってしまうことが多くて。
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