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ユーロ男子は、SP最終グループ(リアルタイム観戦)→フリー(リアルタイム観戦)→SP残りのグループ(録画)の順番で見ました。感想も、それに沿った内容になっているものが多いです。大勢いるので(それでも全員じゃないんだけど…)、少しずつ書いていきます。 17位 アレクサンドル・セレフコ選手(エストニア) SP16位、フリー20位 195.13点 SPは3Aを入れていませんでしたが、できるジャンプをとてもきれいに決めて、GOEをがっつり稼いでいました。解説の中庭健ちゃんもその点にふれて、「まさに、新しいルールが求めている演技ですね」みたいなふうにと誉めていました。「これはフリーも楽しみだな」と思ったんだけど、あれ、私、フリーはもう全員見たはずじゃない。でも、覚えていないことに気がつき、いったんSPの録画を止めて、フリーを見返してみました。ちゃんといました。フリーではミスが出て精彩を欠き、それであまり印象に残らなかったようです。でも、まだまだこれからの選手。頑張ってほしいです。王子さま度高し! 16位 ウラジーミル・リトヴィンツェフ選手(アゼルバイジャン) SP14位、フリー15位 204.28点 さらに王子さま度が高かったのがこの選手。フリーで見たとたん、「うわー、王子が出てきた~」と思いましたです。まだジュニアとかけもちなのだそうですが、SPでは4Tを入れて、なんとか成功。70点に乗せて余裕のフリー進出。ただ、フリーではその大技を含めて、ジャンプにミスがちょこちょこと出てしまいました。成績としてはエストニアの王子を引き離したかに思えましたが、終わってみれば順位が1つ上なだけだったんですね。ただ、1つ1つのポーズがすごくきれいだし、一発で覚えてしまう容貌だし、今後に期待大。応援したいです。 14位 マキシム・コフトゥン選手(ロシア) SP5位、フリー16位 216.18点 なんと! コフトゥン、フリーの点数が出たとき、「ずいぶん下のほうまで落ちて行っちゃったなあ…」と思いましたが、こんなところまで下降していたんですねえ。ああ~。ロシア選手権で見事な復活優勝、ユーロもその勢いを期待していました。実際、SPは悪くなかったんですよね。ミスもあったものの華麗にクワドを決めて5位、フリーの最終グループ入り。ああ、しかし…。そのフリー、クワドが決まらなかったのは仕方ないとしても、3A以外の3回転が軒並み2回転になったのが痛かった。ロシアのワールド代表って、どういう決め方をするんでしたっけ? ロシア選手権で優勝したから、ワールドも確定? それともユーロの結果次第? 他国のことながら気が揉めます。 13位 ダニエル・サモヒン選手(イスラエル) SP6位、フリー13位 217.17点 サモヒンもここまで落ちていましたか。大技が決まれば上位にいける選手なのに、過去2回のユーロはSPで大コケしてフリーに進めず。今回はSPがうまく行き、初めてフリー進出、それも最終グループ。いい結果を出せるといいなあと思っていましたが、今回はフリーが大コケ。コフトゥンもそうだったけど、クワドがダメならダメで、ほかのジャンプを決められていれば、もうちょっと点数につながるのになあ…。イスラエルのユーロ出場枠、どうなったのかな。後で計算してみなくっちゃ。 12位 アダム・シャオ・ヒム・ファ選手(フランス) SP13位、フリー9位 218.06点 コーチはジュベ。選手だったころよりイケメン度がアップしてません? さて、この選手はまだジュニアとかけもち。しかしながら、SPではクワドを入れてきました。ほかのジャンプも決めて、ノーミスの演技。終わって「よし!」というふうにこぶしを握り締めていました。うんうん、よかったよ~。フリーではミスも出たものの、さらに果敢に攻めてきました。4T×2本、4Sというクワド構成。残念ながら前半に跳んだ4Tと4Sは大きく乱れてしまったのですが、中盤に4T-2Tに挑み、見事に成功! 失敗が続いても、怖がらずに跳びに行ったこと自体がすごい~。まだ若い選手。これからが楽しみです。 11位 デニス・ヴァシリエフス選手(ラトビア) SP12位、フリー10位 219.50点 こちらはコーチがランビ。コーチ同士でイケメン対決ができそう。 ラトデニ君はSPはクワドなしの構成。フリーは多分、冒頭に4Tを跳ぼうとしたのだろうけど、3Tになってしまい、結局、フリーでもクワドを跳ばずじまい。それはそれでいいんだけど、それならば、ほかのジャンプはきていに決めたいところ、SPでもフリーでも、3Aでミスが出てしまいました。うーむ。去年は4位という素晴らしい成績だったのに、今年は11位に終わってしまいました。ワールドではどうかなあ。 10位 モリス・クヴィテラシヴィリ選手(ジョージア) SP15位、フリー7位 219.79点 サモヒンと同じように、この選手もクワドが成功するか否かで、大きく成績が変わってしまいますよね。なかなか好結果が出ていなかったところ、GPS2戦目でようやくメダルを獲得。今回もSPで冒頭の大技4S-3Tを決めたから、「やった~!」と思ったのですが…(先にフリーを見ていたわけですが、忘れちゃうのよね)。もう1つのクワドがパンクして2Tになり、ノーカン、15位発進。フリーではだいぶ巻き返しましたが、10位どまり。キスクラにエテリコーチがすわらないのは、何か、すわる・すわらないの基準でもあるんでしょうかね? 9位 アレクセイ・ビチェンコ選手(イスラエル) SP7位、フリー13位 220.50点 ビチェンコさん、昨シーズンは大活躍だったのに、今季はケガをしているのでしょうか、今ひとつ精彩を欠いています。「もしや、このまま引退なんてことになったりして…」と不安がよぎりましたが、なんと、来季以降も現役を続けてくれるというニュースが(こちら)。やった~! 本人としては引退するつもりだったところ、「30歳で辞めるなんて早い」と連盟に説得されたんですって。それなら、今季は「まあそんなシーズンもたまにはあるさ」ということで。そういえば、SPで跳んだ4T、すごくきれいに成功したのに、カウンターに表示されたスコアが3Tのもので「あれ? 4Tだと思ったけど見間違い?」と焦りましたよね。2.85点も加点されていてウレシイ。今季いちばんの4Tでした。 8位 アレクサンドル・マヨロフ選手(スウェーデン) SP11位、フリー8位 225.38点 一方、マヨは今シーズンで引退するのだとか。淋しくなりますね。シニアに上がってからは成績がふるわないことが多かったですが、見ていると幸せな気持ちになれる選手でした。 そうそう、今回、スウェーデンからもう1人出場していたニコライ・マヨロフ選手、スウェーデンによくある名字なのかな、でもマヨはロシア出身だから変だな、などと思っていたら、マヨの9歳違いの弟なんだとか。実際に見てみたら、確かに似てました。今回はSP落ちでしたが、頑張ってほしいな。 7位 ミハル・ブレジナ選手(チェコ) SP8位、フリー6位 234.25点 今シーズンは6年ぶりのメダルを期待していたのですが…。SPは、私がテレビを見始めたときにはすでに演技を終えており、83.66点というメダルを狙うには低めの点数。この大一番でクワドに失敗したのかなと思っていたところ、後から録画を見たら、4S-2Tはきれいに成功。「あれ?」と思っていたら、3Fが乱れてしまったんですね。さらに、3Aも。うーん、これは痛い。SPの成績がよければ、フリーももっといい結果になったのではないかと思うのだけど、ジャンプがパンクして1Aや1Fになるなど、厳しい内容となりました。最終順位は7位。残念・・・ 6位 ダニエル・グラスル選手(イタリア) SP9位、フリー5位 236.70点 フリーはテレビでリアルタイム観戦していたのですが、あの時間帯、夕飯の支度もしなくてはならず、ちょっとバタバタ。グラスル選手のときは「よく知らない選手だし、ま、いっか」ということで、実はちゃんと見ていませんでした。ところが、用を済ませてテレビの前に戻り、スマホを覗いてみると、「妖精が4Loを跳んでいた」というツイートが。え? え? 何それ? 不思議に思い、慌てて追っかけで見てみたら、なるほど! しかも、演技後に映った2人のコーチが、妖精を捕獲しにきたハンターのようではないですか。思わず「逃げて~!」と叫びそうになってしまいましたよ。 あとでSPも見たところ、SPでも4Loをきれいに成功させていましたね。今回はマッテオ君より下の順位になりましたが、イタリア国内選手権では彼が優勝したのだそうで、2人で競い合って強くなっていってほしいです。また1人、楽しみな選手が増えました。 5位 ミハイル・コリヤダ選手(ロシア) SP1位、フリー11位 240.87点 コリヤダ君、「ああ、下まで落ちていっちゃった…」と思っていましたが、ここにはとどまっていたんですね。いや、でも、3位以内にとどまっていなければ、意味ないんですけどね…(涙)。SPは素晴らしかったです。クワドは1本でしたが、きれいに成功させ、パーフェクトな演技。全選手中唯一、100点台に乗せるスコアで1位に。今季はここまで結果を出せていなかったけど、ついに調子が上がってきたなあと喜んでいたのですが…。フリーは最終滑走。ハビがいい演技をした後に登場して、しかも最終滑走ということで、プレッシャーもかかったんでしょうか。冒頭の4Sで転倒、4Tはなんとかこらえたものの、3Aでまたも転倒。ああ、これで優勝はなくなったかなと思ったら、極めつけは3Loの転倒。このとき腕を痛めたようで、ずいぶん気にしていて、どうなることかとはらはらしました。ううう。ともかくは、腕が早く治りますように。 4位 ケビン・エイモズ選手(フランス) SP4位、フリー4位 246.34点 SP4位、フリー4位、総合でも4位という成績でした。上下動の激しい選手が多かった中にあって、安定感が光りましたね。ただ、3位との差があまりなく、下から追い抜かれての4位だから、惜しかった。フリーで4Tが決まっていれば…とは思うものの、4T以外はしっかり決めたこその4位ともいえるかなと思います。大技以外でもミスが出て順位が伸びなかった選手が多かったから、やはりさすがの安定感でした。 ところで、エイモズ選手、「2年ぶり2回目の出場」と紹介されているを聞いて、「あれ? 去年は誰が出ていたんだっけ? 今回フランスからもう1人出ているのはジュニアとの掛け持ちの選手だから、絶対に違うし」と、10秒ほど考え、思い出しました。去年出ていたのはべセリエ選手ですね。彼、GPSでも見なかったですが、もしかして引退したのでしょうか。だとしたら寂しいですね。 3位 マッテオ・リッツォ選手(イタリア) SP10位、フリー3位 247.08点 3位に入ったのはマッテオ君。おめでとうございます! 正直なところ、予想外でした。SPは大技を回避したジャンプ構成。にもかかわらず3Lzが乱れ、81.41点で10位。しかし、フリーは頑張りました! 他の有力選手がどんどん落ちていってくれた…という面もあるにはありましたが、4Tをきれいに成功させ、見ごたえのある演技を披露してくれました。マッテオ君と妖精君、さいたまワールドにはどちらが出場するんでしょう? 妖精君はジュニアワールドもあるわけだから、マッテオ君かな? ぜひとも来年のために2枠獲得してほしいです。 2位 アレクサンドル・サマリン(ロシア) SP2位、フリー2位 269.84点 銀メダルはサマリン選手。おめでとうございます! ロシア男子の中では、まだ風格に欠けるかなという感じがして、私としてはコフトゥン、コリヤダ君のほうに注目していました。しかし、今回は頑張りました。なんといっても、SP、フリーともに4Lzが成功したのが大きかった(フリーはマイナス評価のジャッジもいましたが、差し引きするとプラスの評価に)。やはり大技が決まると見ごたえがあって、高い点数が出るのも納得できますよね。彼はワールド出場確定かしら? 1位 ハビエル・フェルナンデス選手(スペイン) SP3位、フリー1位 271.59点 そして、優勝はハビ。お見事でした! 引退試合で7連覇を達成。すごいですねえ。そんな去り方ができる選手はめったにいないですよね。SPは4Sが回転不足になり、3Aもちょっと乱れて3位。考えたら、彼は今季の新ルールで試合をしてこなかったわけだから、これはちょっと不利だな、キビシイかな、と思いました。しかし、フリーは素晴らしかった。特に4S。何でもないようにスッと跳んで、スッと着氷。お手本のような4回転ジャンプでした。私はハビの熱心なファンだったというわけではないけれど、彼の演技が終わったとき、なんだかじーんと来ました。長い間、お疲れさまでした。ありがとう!
by noma-igarashi
| 2019-01-30 23:33
| フィギュアスケート
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Comments(2)
Commented
by
Disney 鴨
at 2019-02-01 23:34
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こんばんは。お久しぶりです。
ハビが、最後の試合を優勝で締めくくれて、良かったです。ハビは、SPで、首位のコリャダ選手に約10点差を付けられたことを考えると、優勝するのには、FSでは、自身がノーミスの演技をした上で、コリャダ選手のミス待ちだと思っていたので、3連続の第1ジャンプの3Fが2Fになったときには、Nomaさんが仰るのとは違う意味で、厳しいと思っていましたが、コリャダ選手が、どっさりミスをしてしまいましたね。これで、ハビは、欧州選手権7連覇達成ですが、来年からは、ロシアの選手が、持ち回りで7連覇を達成するような予感がしています。なお、コリャダ選手は、表彰台に乗れなかったことは残念でしたが、SPの貯金が物を言って、5位に踏みとどまったことで、世界選手権出場はセーフだと思うので、世界選手権でのリベンジを期待しています。
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noma-igarashi at 2019-02-02 19:32
こんにちは。
ユーロからもう1週間経ってしまいましたね。 ユーロといえば、2011年、サラ・マイアー選手が引退試合で初優勝を果たし、あのときもすごく感動しましたが、ハビの7連覇達成も本当にジーンと来ました。 逆のケースだったら、それなりにあると思うんですよ。つまり、大きな試合で優勝して、いい区切りだからと引退するケース。例えばトリノ五輪の荒川さんとか。でも、引退試合と決めていた試合で優勝するというのは、なかなかできないことですよね。 ロシア男子の持ち回り7連覇(←この発想、なかったです。なるほど~!)、あるかもしれないですね。イタリア勢やイスラエル勢も頑張ってほしいな。勝負という意味では、ユーロは女子より男子が面白いですね。
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