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改めて、どういう状況にあるかを簡単に説明しておきますね。ネット上で、「自然災害大国の避難が『体育館生活』であることへの大きな違和感」と題した記事を読み、大変興味深く思ったので、コメントを添えて記事のURLをツイート(当該ツイートはこちら)。そしたら、予想外の大反響。山のようなRTと「いいね!」をいただくことになり、ただただびっくり。現在、RTは4554件、「いいね!」は3718件となっています。
また、32件のコメントもお寄せいただきました。目を通したところ、知っている方からのコメントはゼロ。そして、その内容も、私に対してコメントされるより、元記事の著者に伝わるようにされたほうがいいのでは? と思うものが大半でした。 私自身は、「避難所といえば体育館が当たり前」と思い込んでいて、ほかの国ではどうなっているのかという発想すら思いつかずにいました。そのため、元記事を読んで、意表を突かれたというか、目から鱗が落ちたというか、新鮮な驚きを感じました。それで、その気持ちを言葉にしておきたくて、元記事をツイートした――とまあ、そのレベルです。ですので、いただいたコメントに正面からお返事できるだけの知識の蓄積もないのですが、初心者レベルなりに感じたことを少し書いてみます。 元記事で紹介されていた、「エアコン付き6人部屋、個別ベッド」というイタリア並みの避難所を用意するとして、相当な費用がかかるであろうことはさすがにわかります。イタリアの消費税は22%だというご意見や、それを読まれた上での反応なのか、「消費税20バーに上げなければいけませんね」というコメントもありました(なぜか、「外遊は遊びに行ってるんじゃありませんから!」というコメントも添えられていましたが、何なんでしょう。私に直接言ったわけではなさそうですが…。遊びではなかったとしても、首相が欧州・中東訪問を取りやめたのは当然だと思います)。 話を戻して、イタリアは消費税22%といっても、食料品などの税率は低いらしいので、税制のことをきちんと調べた上でないと、正面から意見は述べられないなと思います。ただ、仮に「エアコン付き6人部屋、個別ベッドの避難所を用意するけど、消費税が22%になってもいい?」と聞かれたら、それはやっぱり困る。そもそも、22%にもなるのであれば、避難所の整備よりもまずは防災対策に税金を使ってほしいし。 ただ、こういう言い方もできると思うんです。日本の消費税が22%に引き上げられたとして、必ず「エアコン付き6人部屋、個別ベッド」が実現するかというと、それはわからない。というか、「避難所といえば体育館」が当たり前だとみんなが思っていたら、消費税が20%になろうが30%になろうが、体育館のままでしょう。 「避難所といえば体育館」が当たり前ではないかもしれない(現に、もっといい避難所が用意されている国がある)。災害時といえども、もっと人権が配慮されるべきかもしれない(現に、国際赤十字は、援助を受ける側の尊厳が保障されなければならないとしている)。「避難所といえば体育館」が当たり前でいいの? という意識を持つこと、避難所のあり方が改善される余地があると気づかせてくれたこと、それがこの記事のいちばんの功績じゃないかと思います。少なくとも私にとってはそうだったし、同じように感じた方が大勢いたことが、この記事が大量にツイートされた理由ではないかと思います。 一方、日本でもホテル等への避難(公費・無料)が行われているという情報を寄せてくださった方もいらっしゃいました。東日本大震災、熊本地震の際の国交省のお知らせページ、そして今回の豪雨の際の山陽新聞の記事をリンクしてくださっています。 熊本地震と今回の豪雨では、対象となるのは障害のある方や妊婦さんなどに限られているようですが、東日本のときは、特にそういう制限はなかったようです。そういえば、東日本大震災のとき、そういうニュースを見かけたような記憶が蘇ってきました。あのときは、ほかに気がかりなことが山ほどあって、そのニュースだけをくわしく追いかけることはありませんでしたが。 3例しかないもの(そして、災害の規模が違うもの)を比較するのはどうかなと思いますが、民主党政権(東日本大震災)のときは利用者の制限がなかったのに、自民党政権になって、「障害者や妊産婦に限る」という制限が設けられた、という見方もできるのかも? ただまあ、一律に「体育館に避難」というわけではなく、少しずつ前進しているようなので、ぜひこの方向が続いていけばと思います。 それと、「イタリアと日本では地震の規模や回数が違う」というコメントもありましたが、私が思ったのは、日本の災害は多彩(?)で、地震もあれば水害もある、台風もある、豪雪もある。あくまでも素人考えですが、地震のときはテントのほうが安心だとしても、水害や台風だと不安になりそう。どういう避難所を用意すればいいかが災害の種類によって違ってくるという難しさはあるのではないかと思います。 ただ、「避難所といえば体育館」が当たり前ではないのかもしれない、もっと被災者の人権が配慮されていいのかもしれない――という意識を大勢の人が持つことで、向上していく面はあると思います。そういうことって、ありますよね。災害とは関係ないですけど、駅のホームにエレベーターが設置されるようになったとか、バスの乗降口がノンステップになったとか、駅や公共機関のトイレにしても、昔は使いたくないと思うほど汚いところが多かったのに、今では快適に利用できるところが増えたとか。そのように、災害の際の避難所も、少しずつでも改善していけばいいなと思います。 私の考えていることは、今はこの程度です。物足りなかったら、元記事の著者に直接コメントされることをお勧めしたいです。あの記事に直接コメントしてもいいかもしれないし、著者のアカウントもありましたので、お知らせします。→大前治氏のアカウント
by noma-igarashi
| 2018-07-13 08:14
| 震災日記
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Comments(2)
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ニルギリ
at 2018-07-13 13:30
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いろいろにぎやかだったんですね。
ツイート先の記事を読み、私も体育館避難所が当たり前と思っていたので、今回なるほどねえ、そうだよねえと感じました。 高齢や病気などで避難所へ行くことをためらっていた人が、宿泊施設に避難できるとなれば、もっと早く避難する気になったかも、救える命がもっとあったかもしれませんよね。 その上で、あらためて思うことは、災害の規模と時間じゃないかなと。 ちょっと危ないかも?…くらいであれば、近所の体育館や集会所で、近所の人たちと不安を共有しながら一晩過ごすことはありだと思います。 それと日本人は土地や家屋への思い入れが強いですから、できれば離れたくない、家の近くにいて状況を見守りたいと思う、高齢になればなるほど、それはより顕著だと感じます。 今回の西日本は、まさかここまで大きな災害になるとは…ということなんだと思います。 原発事故の福島の場合ですが、町ごと避難した方たちの多くは、2〜3日したら戻れると思っていた人も多いのです。不自由な生活も2〜3日ならね…と。 それが長期化すると、あらゆる不安が増大、プライバシーなど生活環境への不満が爆発、避難所は環境も人間関係も劣悪になりました。私は福島にいて避難所の大変さやトラブルをたくさん耳にしました。原発の避難者が公費で宿泊施設へ入るようになったのは、だいぶ後なんです。 私が今回の西日本の災害で思うことは、法律や条例で、高齢や病気、妊婦、小さな子ども、障害をもつ方が、災害の時、優先してはいることができる避難所を設ける。その周知を徹底する、みんなが知っている常識にすることかなと思います。 その費用は…悩ましいですが、避難所の運営も決して0円ではないわけですし、災害大国の日本ならそれくらいして当たり前ではないかと思います。
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noma-igarashi at 2018-07-13 21:45
こんにちは~。
まあホント、こんなことは初めての経験でした。 似たような経験としては、トリノ五輪で荒川さんが金メダルを取ったとき。当時はまだフィギュアのブログが少なかったため、五輪が始まる前にこのブログに書いた、荒川さんの「トゥーランドット」についての記事にアクセスが集中。1日で1000件ものアクセスがありました。後にも先にも、そこまでのアクセスがあったのはあのときだけ。今回のツイッターでの経験も、きっと今回だけのことになるでしょう。 東日本のときの避難所事情の話、どうもありがとうございます。実際に経験したり、身近に接したりしないと、実感しづらいことも多そうですね。 災害の規模と時間によるというのは、なるほど、そうかもしれないですね。2、3日のことなら体育館でも我慢できるだろうし、大勢の人と一箇所にいることで、むしろ安心感を得られるというメリットもありそうです。 でも、それ以上となると……。それ以上とどまるということは、自宅が住める状態にないということだと思うから、設備の整った避難所に移るか、早いところ仮設住宅を用意してほしいと思いそうです。もっとも、仮設住宅というのも、それまでとはまったく違うご近所関係になじまなくてはならなくて、大変だという話も聞きますが。ひとたび被災すると、何重にも大変な経験をしなくてはいけないのだなあと、つくづく感じます。 どういう避難所が望ましいのか、すぐには考えがまとまらないですが、障害者や高齢者、妊産婦といった人たちが少しでも負担なく過ごせるようにしてほしい。そういうことこそ政治の仕事ですよね。
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