111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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「万引き家族」を見てきました

公式サイト

「万引き家族」を見てきました。
カンヌ映画祭のパルムドール受賞のニュースを聞いたとき、ちょっと興味を惹かれて、見に行ってもいいかな、と思いました。その後すぐ、ネトウヨから、「そんな家族を描くなんて日本の恥!」というような批判(言いがかり)が出てきて、そうこうするうちに、仏フィガロ紙が「海外での受賞に賛辞を送るはずの安倍首相が『万引き家族』には冷淡」という趣旨の報道をして(こちら)、それを受けて(かな?)、林文部科学相が是枝監督を文科省に招いて祝意を伝える考えを示したところ、公権力からは距離を置きたいからと監督が辞退(こちら)。そしたら今度は、政府の助成金をもらって映画をつくったくせに、生意気だとか笑止千万だとかいう意見(これまた言いがかり)が噴出。こうなったらもう見に行くしかないでしょう。

それにしても、『万引き家族』に対するネトウヨの攻撃って、先月、「4月中に読んだ本」の中で、長嶋有『もう生まれたくない』の感想として書いた懸念がまさに現実になった感じがしますね。



さて、映画の感想です。私は映画に関してはそれほどくわしくないので、たいしたことは書けないですが、ひとことで言えばせつない映画でした。こんなに話題になっている映画だから、皆さんも大体のあらすじはご存じかなと思いますが、こんな設定です。

東京の下町に暮らす5人の家族。祖母の初枝(樹木希林)の年金を頼りにしつつ、父・柴田治は日雇い仕事、その妻・信代はクリーニング店の下請け作業、信代の妹・亜紀は風俗店で働き、まだ子どもの祥太は万引きで生活用品を補う生活をしている。そこへ、DVを見かねて拾ってきた幼い女の子が加わり、6人家族に。ところが、もともとの5人も、実は家族でなかったことが次第に明らかになっていく――。

一体どういうつながりの5人だったのか、謎解きのような面白さもある、という感想も見かけましたが、確かに。ただ、そういう謎解きの映画というわけではなくて(もしも謎解きが主眼であるなら、もっと別の盛り上げ方があると思うので)、やはり、家族だったり、今の社会のあり方だったりについて問いかけた映画なのだろうなと思います。言うまでもないですが、万引きを肯定している映画ではないです。最後には罪に問われるわけだし(まあ、万引きそのもので刑罰を受けたわけではなく、誘拐罪ということになるんでしょうけど)、日本の恥という言いがかりのつけ方はまったく理解できないです。

また、「本当に貧しいなら○○はしないはず(例:海水浴なんか行けないはず、パチンコなんかできないはず、カップ麺ばかり食べていないはず、ビールなんか飲めないはず」といった批判の仕方もどうかと思います。生活保護家庭をたたくのと一緒で、餓死寸前でなければ貧困と認めようとしない。どうかと思います。それに、あの家族に関していえば、批判者のいうところの「贅沢」をするために万引きをしているわけで、話としては矛盾しないし、その万引きも肯定されているわけではないのだから、べつだん問題ないと思いました。

とはいえ、「万引き家族」の子どもたちが、学校にも行かず、万引きをしながら暮らしていて、幸せになるとは思わない。あの家族が解体したのは仕方ないことかなと思います。せつないですけど。ただ、施設に引き取られた祥太はいいとして、DV家庭に連れ戻された女の子のことだけ気にかかります。どうかどうか幸せになってくれますように。

 *

余談ですが、私の世代は、樹木希林のおばあちゃん役といえば、「寺内貫太郎一家」を思い出します。今年になって題詠のイベントでこんな歌を詠みました。

021:貫 この国が昭和のどこかに置いてきた「寺内貫太郎」の価値観 

このドラマに出演していたころ、樹木希林(悠木千帆)はまだ30代になったばかりでしたが、見事なおばあちゃん姿でした。あれから40年以上が経ち、実際に老人になって演じたのがああいう家族の中のおばあちゃん。もちろん、「万引き家族」の家族が今の時代の一般家庭というわけではないけれど、ああいう家庭が描かれる時代になったのだという意味で、40年という年月の長さを感じました。
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by noma-igarashi | 2018-06-17 13:10 | 映画・TV・本など | Trackback | Comments(0)
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