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このところ毎年のように、中心選手の顔ぶれが入れ替わるロシア女子。今季はシニア1年目のメドベデワが大活躍。出る試合、出る試合、優勝を果たしています。輝かしいシニアデビューを飾り、賞賛の言葉ばかりが並んでもおかしくないはずですが、ファイナルの記者会見ではこんな質問も飛び出したとか。
「ロシアからは派手にデビューして消えていく女子も多いが、自分もそうなるかもという怖さはないか」 元記事はコチラ 「初出場のメドベデワ優勝、宮原が2位。ファイナルで見た、各選手のドラマ」 by田村明子 さらには、いつも読ませていただいているロシア記事の翻訳ブログ「あれこれ」さんには「ロシア女子スケートでは、リーダーは明らかだが、残念ながら『使い捨て』」というショッキングなタイトルの記事も紹介されていました(コチラ)。 そんなところへ、これも前述の「あれこれ」さんに、今度はアルトゥニアン・コーチのインタビューが紹介されていました(コチラ)。タイトルは「パトリック・チャンには、ミーシンが必要だ」というものですが、全体の4分の3は女子(主にロシア女子)の話題で、リーダー的な選手がめまぐるしく入れ替わる現在の状況に警鐘を鳴らしています。つまり、こんなにも頻繁にリーダーが入れ替わると、世間の人々は選手の名前を覚えきれない。その結果、フィギュアスケートに対する興味を失ってしまうかもしれない、というわけです。 スケオタとしては、ロシア女子の名前を覚えられないとか、顔と名前が一致しないなどということはないですが、よくよく考えてみると、有力な選手が次々と出てくるようになったことで、個々の選手に対する愛着や思い入れは少なくなっているかもしれないな、という気がしてきました。 なぜなら、愛着を持とうにも、その前に見かけなくなってしまうから。愛着を感じても、すぐに消えてしまうから。あるいは、すでに何人もいる先輩ロシア女子たちと比べて、「これまでの選手より絶対にこの選手がいい!」とまでは思えず、「大勢の選手の中の一人」というとらえ方になってしまうことで、今ひとつ愛着を感じにくくなってしまうから。 熱心なファンの方の反発を招いてしまうかもしれませんが、私にとって、最後に挙げた理由に該当するのがメドベデワです。つまり、すでに何人もいる先輩ロシア女子たちと比べて、「これまでの選手より絶対にこの選手がいい!」とまでは思えず、「大勢の選手の中の一人」というとらえ方になってしまうことで、今ひとつ愛着を感じにくくなってしまっている。これまではあまり意識しませんでしたが、今回、いろいろ考えているうちに、そう気がつきました。 メドベデワがこれまでのロシア女子と違っている点というと、タノジャンプを連発すること(でも、あそこまでタノづくしにされると、個人的にはちょっと…)、SPで後半にジャンプをまとめて跳ぶこと(確かにすごいけど、「これまでの選手より絶対にこの選手がいい!」と思う理由にまではならない。これも個人的な意見ですが)、とても優しげできれいな容姿だということ(他のロシア女子だって、それぞれにきれいだったりかわいかったりするから、容姿は選手を見分ける要素にしかなっていない。これも同前)、プログラムが魅力的(でも、ロシア女子のプログラムでこれまでいちばん印象的だったのはリプニツカヤの「シンドラーのリスト」であり、メドのプログラムはそこまでではない。これも同前)…。 何だか否定的なことばかり並べてしまって、不快になられた方がいたら、申し訳ないです。ただ、恐らくこれはメドベデワに限った話ではなく、今はジュニアやノービスにいて、これからシニアに上がってくる選手たち全員に抱く感情だろうと思うんです。よほど、「これまでの選手より絶対にこの選手がいい!」「これまでのロシア女子とはここが違う!」というだけの強烈な個性がないと。 ソチ五輪の前、有望なロシア女子がどんどんシニアデビューし、しかもジュニアにまだまだ有力選手がひしめいている状況を見て、「ロシア女子、いったいどうなっちゃうんだろう」と思ったものでした。それは刺激的であり、おおいに魅力的な疑問であったはずなのに、実際には、ロシアのメディアに「使い捨て」と評されるような状況になってしまっている。恐らくこの状況は今後も続くのではなかろうかと思います。 私はロシアのフィギュア事情(選手の育成事情)にくわしいわけではないので、とんちんかんなことを書いてしまうかもしれませんが、何かもっと、女子選手を長期的な視点で育てていく計画を立てられないものでしょうか。みんな、五輪の金メダルをめざして練習に励んでいるのだと思いますが、主力選手の顔ぶれが2年で入れ替わってしまうような状況では、五輪の狭間に活躍できる時期を迎えた選手は五輪に出ることなく終わってしまいかねません(今、ひそかにラジオノワのことを案じています。ソチでは「間に合わなかった」と言われましたが、平昌では「もう最盛期を過ぎてしまった」と言われなければいいのですが…)。 アルトゥニアン・コーチが言うように、フィギュア人気が衰退してしまうことも気がかりではありますが、もっと気がかりなのは、あっという間に表舞台から姿を消してしまう選手たち自身です。個人が考えたぐらいで解決策が見つかるような話でもないけれど、何かもうちょっと長い目で選手を育成してほしい。 …何だかまとまりがなくなってしまいました。選手のことを心配しているといいながら、選手や選手のファンの方に対して失礼な内容になってしまっていたら、申し訳ありません。
by noma-igarashi
| 2016-01-09 08:53
| フィギュアスケート
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Comments(2)
Commented
by
ニルギリ
at 2016-01-12 10:25
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多かれ少なかれ、スケートファンが皆感じていることですよね。
新採点法になってからは、コーチ陣のルール攻略方法とルールに対応できた選手(体)が勝てる仕組みになってますよね。となると今のルールにも原因の一つ?(全てではなくて) ただ「使い捨て」するつもりはなくても、さまざまな要因で失速してしまっているのは現実で、そこを乗り越えさせる(待つ)サポート体制がロシアにないが問題なんでしょうね。でも対象者が多すぎてできないのかもしれませんね。 あと有力選手を育てた(戦略に長けた)コーチに、選手が集中してしまうことも…、ユリアを育てたコーチに、メドIN&ユリアOUTとか、コーチの集中力が、移っていくのがあきらかにわかるって切ない。その時強い選手だから気持ちはわかるけれど。 ラジオノワも心配だし、個人的には長く活躍してくれるのではと思っていたソトニコワが心配(汗) 浮き沈みを重ねながら、大人のスケーターになっていくのを応援しながら見守るのもスケートファンの楽しみなのにね。いいなと思った選手が、低迷どころかいなくなって(見えなくなって)しまったのではどうしようもない。 選手それぞれ、すごい努力を重ねてトップの場にいるのは間違いなくて、けれどこの話題、書くと選手に対し批判めいたことになってしまうのが辛いところですよね。
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Commented
by
noma-igarashi at 2016-01-14 00:08
次々と天才的な女子スケーターが登場するロシアの状況に対して、昨シーズンまでは賞賛の声が圧倒的に多かったと思うのですが、今シーズンはネガティブな声をしばしば聞くようになりました。
昨シーズン活躍したトゥクタミシェワが今シーズンは今ひとつで、代わりに、ジュニアから上がってきたばかりのメドベデワが快進撃を続けていることで、入れ替わりの激しさがネガティブな印象につながったのかなと思います。 昨シーズン、トゥクタミシェワが復活したときには、光明が見えたと思ったのですが。 まあ、今季は今ひとつといっても、ただ単に序盤の勢いを欠いただけかもしれないですけどね。ただ、調子が上がらないままにロシア選手権を迎えてしまうと、それ以降の活躍の場がなくなり、「尻上がりに調子を上げる」というのを実践できないのがツライところ。 もうすぐヨーロッパ選手権。今回もロシア女子の表彰台独占でしょうか。
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