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「2015.09.06 SEALDs新宿アピール 永田和宏さんスピーチ」の文字起こしをしました。
聞きごたえがあり、共感するところの多い内容でした。 こんにちは。 私は細胞生物学、生命科学という学問をやっておりますが、学問とは関係なく、今回だけは黙っていられないということで、学者の会の呼びかけ人にならせていただきました。今、紹介いただいたように、私は歌人という形も持っておりまして、一般の方々の生の思いを、日々、非常に身近に接していると、そういう自信があります。今、クリスさんのほうから、「最も危険なのは安倍さんだ」という話がありました。明日、明日ですね、明日の朝日新聞の歌壇を見ていただければ、私がいちばんに採った歌が出てきます。それはこんな歌です。 総理大臣からその国を守らなければならないといふこの国の危機 これは素晴らしい??ですね。2位に採った歌は、こんな歌です。 丁寧に説明する程「支持する」が「しない」を超える今朝の新聞 丁寧に説明すればするほど、「支持しない」が増える。だから、説明をいい加減にして、採決に進もうとしているのが今の安倍政権だと思います。これは、僕は、我々を見くびっているというか、たかをくくっているということだと思います。つまり、決めてさえしまえば、反対の声はすぐにおさまるものだ、というふうに思っています。実際、そのような声が自民党の幹部から出ています。もう決めてしまえば、反対運動は自然に落ち着くんだ、おさまっていくんだと思っています。これは、ヒトラーが民衆、大衆というのは愚昧で忘れっぽいと言っていたのと軌を一にしています。 これを何とかしたいと思う場合、我々は決して忘れない。この戦争法案に賛成した議員の一人一人を、決して忘れない。そして、次の選挙では、それに賛成した議員は一人も当選させない。そういう意思表示をする。そういうメッセージを今、政権に伝えるということが最も大事だと思っています。 残念ながら、運動というのは、大きな盛り上がりというのは、決まってしまうと、これまでの例でいうとやはり下火にならざるを得ない。そういうときに、個人個人が何をできるかということを考えてほしい。個人個人ができることは、決して次には投票しないということを、みんなに意思表示をすることだと思いますね。その意思表示を、決まる前にする。決まる前にすると、今、君たちが、「皆さんが賛成したら二度と国会という場には来られませんよ」という意思表示をしていくということが最も大事なことだと私は思っています。そのような意味で、私は、歌人としては選歌をするという立場にありますが、多くの人たちの反対の声をできるだけ取り上げていき、それを新聞や雑誌に還元することによって、こういう反対の声が決しておさまっているものではないんだということを持続的に伝えていきたい、というふうに思っています。 もう一つ、今日ここでお話ししたいのは、我々には非常に言語的、言葉の危機が迫っているということをお話ししたいと思っています。いちばん見やすいのは言論統制です。皆さん、覚えていらっしゃいますか。「マスコミを懲らしめないといかん」と言ったの誰ですか。「沖縄の二つの新聞は潰さなあかん」と言ったのは誰ですか。「それも言論の自由だ」と言って弁護したのは誰です。こういう言論統制という締め付け、あるいは恐れがもう現実のものとして迫ってきています。これには非常に注意深くありたい。 もう一つ、失言が多いですよね。「デモはテロと同じだ」と言ったのは誰ですか。「デモはテロみたいなもんだ」と言ったのはもう覚えておられない。そうですよね。もうね、失言は山ほど出てくるので覚えきれない。「八紘一宇」と言ったの誰ですか。ねえ。「我が軍」と言ったの誰です。「デモに行っているSEARDsの学生たちは、戦争行きたくないじゃんと言っているだけで、利己的だ」と言ったのは誰です。ねえ。こういうふうに、どんどん失言が出てくる。その失言は、我々の言語感覚を麻痺させます。初めのときは「八紘一宇」という言葉を聞いたら反応しますが、二度目からはもう反応しなくなります。これは我々に免疫力ができてくるからです。これは非常に怖いと思います。 3点目。自粛をするという形での萎縮ということがあります。さいたま市で、何だっけな、「梅雨空に九条守れの女性デモ」という俳句が入選しました。これをさいたま市の公民館は、公民館の会報に載せるのを拒否しました。憲法を守るか、守らないか。改憲か、護憲かという二つに分かれているときに、一方の意見だけを入れるのはまずい。これ、自粛ですよね。でも、こういう自粛から、我々の思いが、自由にものを言うということがどんどん押さえつけられていく。これは非常に怖いことです。公民館。これは公務員ですから、公務員というのは憲法を守らなければならないという規定があります。99条ですね。この憲法に違反しているわけですが、それすれも守られなくなっている現状。こういう現状に非常に危惧を覚えています。 これが行く先は、有無を言わせない、ある種オールマイティな言葉で皆さんを縛る戦前の状況です。戦前の状況をご存じの方、ここは若い方が多いからご存じないかもしれない。いちばん怖い言葉は何だと思いますか。戦前、いちばん怖い言葉は「非国民」。「非国民」という言葉です。「おまえは非国民だ」と言われたら、もうそれで何も言えなかった。こういう言葉が今またやってこようとしています。例えば「国益に反するようなこと」というのが自民党の憲法草案にあります。国益に反するようなことは認められない。言動を認められない。あるいは、積極的平和主義という言葉もそうです。こういう、我々が反対できないような言葉が、どんどん我々を戦争のほうに引っ張っていく。これが70年前、70年以上前にあったことです。こういう状況が今、まさにやってこようとしている。我々はこのような言葉に、非常に注意深く、そして、いつも精神、神経を研ぎ澄まして聞いていかなければならない。今日はこのことを訴えたいと思います。 どうもありがとうございます。
by noma-igarashi
| 2015-09-07 23:46
| 震災日記
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