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村山富市元総理のスピーチ文字起こし

国会前のデモ、今日は村山元総理がスピーチされたとか。
珍しくNHKのニュースでも取り上げていましたね(こちら)。
ニュースは40秒ほどでしたが、YouTubeにスピーチ全体を収めた動画(約5分)があったので、「続きを読む」以下に文字起こししてみました。





どうも皆さん、こんにちは。連日、ご苦労様です。
私は、今ご紹介いただきました村山富市と申します。
この壇上に立つのは、20年ぶりです。
国会は、外の姿は変わっていません。議員会館は立派になりましたけれども。しかし、日本の政治は大きく変わろうとしています。
憲法学者の大多数が、「今度の国会に上程されている法案は憲法が認めない」「憲法が反対している」と言っているにもかかわらず、公然と、国会の中で審議されているじゃないですか。

99条には、国務大臣も国会議員も公務員も、すべて憲法を尊重し、遵守する義務があると書いてある。昔は、憲法改正の「か」の字を言ったら、大臣はクビになっていましたよ。
今はどうですか。公然と、これだけの国民が反対しているにもかかわらず、それを無視して、憲法を改正する法案を、堂々と国会の中で審議しているじゃないですか。こんな国会は許せませんよ。私に言わせたら、まず憲法を守るべきだと。それが国会議員の役割です。国会議員の義務です。

それを、一総理大臣が、自分の意欲(?)に基づいて、公然と憲法改正をやろうとしているんですよ。憲法改正をするならまだしも、憲法解釈を変えて、勝手にやろうとしているんですよ。そんなこと、許せますか? (「許せない」の声)

今日もね、私のところには北海道から手紙が来ているんですよ。93歳の老人ですよ。ベッドの上に横たわっているというんですよ。それが、テレビや新聞を見とったら、もうたまらなくなったと。
若い人はね、戦争の経験もない若い人は、国会に詰めかけている。それは自然な気持ちです。これから日本の国はどうなるかと。自分たちはどうなるのかということを心配しながら、国会に詰めかけて反対しているじゃないですか。
そういう国民の意思を無視して、総理大臣個人の権利を満たすためにやろうとしているような、こんな暴挙は絶対に許せないと。私は死んでも死にきれませんと。村山さん、頑張ってくださいと、そう言って僕を激励するんですよ、皆さん。それがみんなの気持ちじゃないですか? (拍手)

それをね、一大臣がね、一総理大臣がね、いくら総理大臣だからって、権力握っている(?)からといって、国民の意思を無視して、自分の気持ちだけを通そうとするような、そんな横暴は許せませんよ。 (「そうだ!」の声)そんな暴挙は絶対、許しちゃいけませんよ。 (「そうだ!」の声)

これまで日本の国は、平和憲法の下で、戦争をしないと誓ってきた。朝鮮戦争があった、ベトナム戦争があった、湾岸戦争があった、イラクの戦争もあった。しかし、憲法があるから、日本は戦争に参加できないんだと言って、70年間、平和を守ってきたんじゃないですか。
それをね、一総理大臣の地位によって、憲法改正して戦争ができる国にしようなんてことはね、絶対に許せませんよ、皆さん。 (「そうだ!」の声)

私はね、私たちもやっぱり生涯をかけて、こんなに立派な素晴らしい憲法を持っていたおかげで、日本の国は平和で、これまで繁栄を極めてきた。
この憲法を変えることは、どんなことがあっても許すわけにいかん! (「そうだ!」の声)いう気持ちで、この演壇に立っていますよ、皆さん。ねえ。その気持ちは共通の皆さんの気持ちじゃないですか? その気持ちが日本を守るんですよ、皆さん。 (「そうだ!」の声)

お互いに、日本を守るために、声を大きくして、国会???すれば、国民が潰してやるというぐらいの気持ちで、主権者の国民が、この際起ち上がって、日本を守ろうじゃないですか! (「そうだ!」の声)
そのために、私どもも、もうあと何年生きるか知りませんけど、もう本当に、命がけで、この憲法を守るために頑張りますよ、皆さん。お互いに頑張りましょう!
by noma-igarashi | 2015-07-23 23:12 | 震災日記 | Trackback | Comments(0)
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