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パパシゼのインタビューまとめ

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7回にわたってお届けしてきたパパシゼのインタビュー「Les Jeux, ça fait réver」を1つにまとめました。ついでに、これまで訳していなかったリードの部分も追加しました。

なお、再三お断わりしているように、それほどフランス語ができるわけではないので、訳としてはかなり心許ないです。途中、よくわからなかった部分を類推解釈しているところもあり、訳というより創作になってしまっているのではないかという懸念も(汗)。お気づきの点がありましたら、コメント欄までお願いします。



Les Jeux, ça fait réver ――オリンピックは夢の舞台

ギョーム・シゼロン(20歳)とガブリエラ・パパダキス(19歳)は、フランスチームのアイスショーのツアーで、昨日4月25日)、ミュルーズとコルマールともにアルザス地方の都市に立ち寄った。

ヨーロッパ選手権と世界選手権のチャンピオンは、昼食後に休息を取ってもまだ少し眠そうな目で、幸先のよい自分たちのキャリアを振り返ることを承諾してくれた。

――フィギュアスケート、そしてアイスダンスは、あなたたち2人にとって天職ですか?

ギョーム:いいえ、全然。僕の場合、スケートを始めたのはほんの偶然です。両親が僕をアイスダンスのクラブに入れたのですが、それはたまたまであって、別にほかのスポーツであってもよかったんです。ただ、僕はそれが気に入りました。それで、うまい具合に事が運び、こうして続けてきたんです。

ガブリエラ:母がスケートのコーチだったので、4歳のとき、私をリンクに連れて行きました。私自身がスケートをやりたいと思ったかどうかは覚えていませんが、結果としてこうして続けています。母が私にスケートを強制することはなく、それがよかったのだと思います。

カナダ、自分たちの選択

――あなたたちが最初に出会ったときのことを覚えていますか?

ガブリエラ:私たちは同じクラブに所属していました。すぐ近くにいたわけだから、私たちの出会いは当然の成り行きでした。

ギョーム:僕たちは子どものころから、同じ関係を維持しています。大きな変化はありませんでした。ただ、より真剣にスケートに取り組むようになったとき、僕たちはトレーニングの方法を変えました。時間的な余裕もありましたからね。二人の関係は、氷上での結びつきへと変化していきました。僕たちは熱心に練習し、争うこともほとんどありませんでした。すべてはとても自然な展開でした。

――アイスダンスにおいて優位に立つのは、身体的なパフォーマンスですか、それとも芸術的な演技ですか?

ギョーム:アイスダンスは常にスポーツです。しかし、そう見せないことが必要です。1500メートル走に等しいのに、人はしばしば簡単なことのように思い込みます。アイスダンスは、身体面ではとても大変です。僕たちは1つのプログラムをすっかり身に付けるのに2、3か月を要します。僕たちが笑顔を見せていたり、それがアイスショーだったりしても、演技することは非常にフィジカルな行為です。

ガブリエラ:氷の上で力を抜くことは難しいですが、私たちはそこにたどり着くためにたくさん練習しています。

――あなたがたは2014年夏に練習拠点をカナダに移しました。こんなにも若くして世界チャンピオンになれたのは、モントリオールに行ったおかげだと思いますか?

ガブリエラ:私たちはカナダで新しいコーチ陣に師事しました(コーチはロマン・アグノエル、振付はマリ・フランス・デュブレイユとパトリス・ローゾン、la coach de théâtre=演技指導(?)はカトリーヌ・ピナール)。私たちはよりよい環境で練習するようになり、その恩恵に浴しました。それこそが私たちが進歩する原動力になったのです。

ギョーム:的を得た質問ですね。カナダに移ったのは自分たちの選択でした。どこで訓練するかも大事ですが、もっと重要なのは誰と訓練するかです。モントリオールで僕らは毎日、6人で練習に取り組んでいます。まさにチームとしての作業です。このチームは僕たちを満足させ、僕たちが追い求めているすべてのものを与えてくれています。

――スケートに対するアプローチの仕方は、フランスとカナダでかなり違っていますか?

ギョーム:スケートはカナダのほうが文化として根づいています。仮にフランスに高いレベルの訓練センターがあったとしても、フランスとカナダとではスケートに対する意識に違いがあるんです。

――なぜ演技指導のコーチ(la coach de théâtre)にアドバイスを受けることにしたのですか。

ギョーム:演技指導は僕たちに多くのことを与えてくれました。曲の解釈を深めながらプログラムをつくりあげていくことに、僕たちはこれまで以上の喜びを感じています。そういった深い理解力は僕たちに欠けていた部分です。そして、このことは僕たちに演技の身体的な側面を忘れさせました。今では僕たちは芸術的な側面に重きを置くようになっています。

私たちはささやかな流れを生み出す

ガブリエラ:このことを追及するスケーターはごくわずかです。これはかなり革新的なことです。もしかしたら私たちは、フィギュアスケートにささやかな流れを生み出すことになるかもしれません。それはいいことだし、私たちのスポーツを進化させることにつながるでしょう。

――上海で世界チャンピオンのタイトルを獲得したことで、あなたがたの生活は変わりましたか?

ギョーム:多くのことが、否応なく。

ガブリエラ:メディアからたくさんの依頼が寄せられています。その一方で、選手としての生活はまったく変わっていません。私たちは常に進歩することをめざしています。カナダで練習していると、限られたフィギュアファンしか私たちのことを知らないので、フランスの騒ぎから離れられています。

――あまりに早くここまで到達したので、消化しきれないことがあったりしませんか

ギョーム:ヨーロッパ選手権と世界選手権のタイトルは、とても幸せなことでした。僕たちは大変うれしく思っています。このことに難しい側面もあるとしてもね。僕たちはすべてがうまくいくように環境を整えています。

――あなたがたの次の課題は何ですか?

ガブリエラ:タイトルの保持を心がけます。さらに先のことを言えば、オリンピック(2018年の平昌五輪)も視野に入れています。オリンピックは夢の舞台です。ただ、私たちは五輪の経験がまったくないので、どんなふうに期待するべきかよくわかりませんが。
by noma-igarashi | 2015-05-10 12:43 | スケート記事の翻訳 | Trackback | Comments(2)
Commented by ニルギリ at 2015-05-11 17:42 x
翻訳お疲れさまです!
私がパパシゼに注目したのは今季からなので、知らないことも多くて助かります。
それにしても、子どもの頃から近くにいて、自然に組むことになったという流れは、メリチャやテッサとスコットと似てるなあと。もちろん努力を重ねてここに至るのだろうけれども、相方で苦労する選手が多い中、運命とかそういうものを感じてしまいますね。
Commented by noma-igarashi at 2015-05-12 07:34
>ニルギリさん こんばんは。読んでくださってありがとうございます。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」みたいな訳なので、冷や汗ものですが。

パパシゼは、2シーズン前のJGPファイナルからお気に入りになったんですが、今シーズン、いきなりこんなことになって、ぼう然。嬉しい反面、すっかり遠いところへ行ってしまったようで、ちょっと淋しくもあり。ただ、ニュース記事が多く出回るようにおかげで、こうして彼らについて知ることができるようになり、それはそれでありがたいわけですが。

子どもの頃に組んだパートナーとずっと続いているというのは、確かにテッスコやメリチャリに似ていますね。そういうカップルならではの息の合った演技をこれからも見せてほしい。一方で、パートナー探しに苦労しているスケーターたちのためにも、組み替えカップルにもぜひチャンピオンになってほしいです。
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