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五輪の団体戦を理解するために(4)

世界ジュニアの真っただ中ですが、リザルトを追っかけながらも、五輪の団体戦の話を続けます。もしも団体戦でメダルを取りたいと思うのであれば、どの国もきちんと作戦を立てたほうがいいのではないか、そのためにはナショナルチームとしての監督を置いたほうがいいのではないか、というのが前回の内容でした。

ただ、日本の場合、けっこう作戦が立てやすいように思います。それほど綿密に策を練らなくても、日本は十分戦えそうだし、ひとまずSPは突破できるのでは。

日本が作戦を立てやすいと思う理由はこうです。現状で決まっているらしい団体戦のルールによると、4種目のうち2種目までは、SPとフリーで選手交代ができるとのこと(こちら)。ただ、その選手は、個人戦に出場する選手の中から選ばなければならないので(ここのどこかにきちんと書いてあるらしいです)、1枠しか持っていない種目は交代不可能だということになります。

となると、作戦が立てやすいのは、①選手交代の余地がない(1枠しかない)場合、②2枠以上の出場権を持っていて、2選手の実力が拮抗している場合――この2つではないでしょうか。



日本の場合、この①と②のバランスが絶妙だと思うのです。日本の個人戦の出場枠は、おそらく男子3枠、女子3枠、アイスダンス1枠になるのではないかと思いますが、1枠しかないアイスダンスはリード組にお願いするしかないし、ペアについては「個人の出場枠を獲得していない種目があれば団体戦用のメンバーを選べる」という規定で高橋・木原組に任せるしかない。この2種目は選手交代できないから、交代なしです。

ということは、男女シングルは、どちらも選手交代可能。そして、どの選手が五輪の代表に選ばれるにしても、各選手の実力が拮抗しています。日本の代表は、全員がメダル候補といっていい顔ぶれになりそうですから、SPとフリーで選手交代しても、両方で安定した成績を残せると思います。

これが、たとえばトリノ五輪の頃のスイス男子のように、一人だけ突出した実力の選手がいて、そのおかげで2枠持っているけれど、2選手の実力差が大きく開いているという国だと困りそうです。強い選手をSPに出さないと、SPを突破できないだろうけれど、フリーも強い選手を出さないと、メダルはおぼつかない。でも、強い選手の個人戦への影響はどうするのか。

日本の場合、男女シングルはこういう心配と無縁でいられるのでは。日本の現状は、団体戦を戦ううえで理想的かもしれないという気がします。

では、日本はどういうふうに選手を起用すればいいか? このブログを読んでくれている友人がメールをくれまして、彼女なりの起用法を教えてくれたのですが、なんと、私が思っていたのとまったく同じでした。

あくまでも今季の代表、今季のプログラムを基準にしての意見ですが、男子はゆづがSP、ダイスケがフリー。ゆづは、何といってもSPで世界最高得点をマークしていますから、こんなに心強いことはありません。ダイスケのほうは、全日本のフリーではゆづを上回ったわけだし、これも安心して任せられるというもの(まあ、四大陸のことは置いておいて)。

一方、女子は真央ちゃんがSP、あっこ姐さんがフリー。真央ちゃんは、かつてはSPを苦手にしていた時期もありましたけど、今季は安定しているし、3Aが決まれば無敵でしょう(団体戦に出場してきそうな女子の中では)。というか、3Aを跳ぶ必要はないかも。個人戦の練習だと思えば跳んでもいいかもしれないけど、単に団体戦で勝つためだけなら、入れなくていいように思います。そして、あっこ姐さんは、フリーに進んでくるであろう5か国の選手の中では、3位以上は間違いないでしょう。自国のライバルもいないわけだし(男女とも、これは大きいです)。

というわけで、日本についてはこのような戦い方を予想しましたが、他の国についてはどういう作戦がよさそうか、次回以降、あれこれ考えてみたいと思います。
by noma-igarashi | 2013-03-02 00:30 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(0)
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