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111.31KV620日記


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ロンドン五輪を終えて――フィギュアと他の採点競技

ロンドン五輪が終わりましたね~。冬のオリンピックはフィギュアスケートを見るのに手いっぱいで、ほかの競技がなかなか見られないのですが、夏のオリンピックはそこまで思い入れの強い競技がないこともあり、あれもこれもと楽しめるのがうれしいです。レスリングとかフェンシングとかアーチェリーとか、ふだんはまず見ない競技、見る機会のない競技に親しめるのも、オリンピックならではですね。

フィギュア仲間のブログやtwitterを見ていたら、フィギュアと同じ採点競技ということで、体操、トランポリン、新体操、シンクロへの関心が高く、技やら採点方法やらをフィギュアと比較しながら見ている人も少なくなかった様子。かくいう私もそうでした。そこで、これらの競技に的を絞って、少しばかり感想を書いてみたいと思います。



フィギュアも採点競技なので、採点方法には注目しましたが、どの競技の採点方法がいいとは一概にいえないですね。新採点になってからのフィギュアみたいに、どうやっても逆転できないような大差がついてしまうケースは見かけなかったですが、わずかな点差をどうしてもひっくり返せない競技もあり、もっと大差をつけやすいほうが選手としては楽なんじゃないかと思う競技もあり。

採点で面白かったのは、トランポリンの採点に「演技点」「難度点」のほかに「跳躍時間点」というのがあったこと。トランポリンならではの採点基準だなと思ったのだけど、調べたら、「跳躍時間点」は2010年から導入されたのだそうで、まだ新しいんですね。日本トランポリン協会のこのページによると、跳躍時間測定機という機械を使って、 トランポリンヘッドが沈んでいない時間をセンサーで計測して、1秒1点として点数に反映されるんですって。体操など他の競技との差別化が図れて、いい採点基準なのでは?

日本人がメダル争いに加わっていたということもあって、いちばん興奮しながら観戦したのは男子の体操です。団体から個人総合、種目別まで、見ごたえがありましたね~。最初のうちはミスも多くてはらはらしましたが、最終的には結果も出してくれました。オリンピックという場では、日本人がメダル争いに加わっているかどうかも、観戦の楽しみを大きく左右しますよね。男子の体操のように、メダルが有力視されていた競技では、やはり勝負の行方にはらはらドキドキ。これがトランポリンになると、メダルが期待されてはいたけれど、競技の様子がよくわからないから、はらはらドキドキするというより、おとなしく見守りモードでした。

一方で、新体操のように、メダルはまだ無理だろうなという競技では、ひたすら応援モード。そして、メダル争いを繰り広げている上位選手たちの演技には、素直に興奮、素直に拍手。そうかと思うと、シンクロのように、かつてはメダル争いができていたのに、そこから脱落してしまった競技の場合は、ちょっとツライ感じで観戦。

シンクロと新体操は、今回、すごく対照的に思えました。シンクロはずるずると後退し、新体操ははつらつと躍進中。おおざっぱにいうと、そんな印象でした。新体操は、ロシアをはじめとするヨーロッパ勢がとにかく強くて、そこにアジアの選手が割って入るのは相当に難しい状況のようですけど、アジアの選手が芸術的な面で劣るとは全然思わないです。それこそシンクロは長らく強かったわけだし、フィギュアにしても、日本人がメダルを取るなんて思いもよらない時代がほんの少し前まであったのに、今やアジア勢がメダルを独占することも珍しくないんだし。新体操も、メダルを目標にして強化していけば、きっと変わっていくのでは。

あとですね、フィギュアと他の採点競技を比較して思ったのは、フィギュアは選手の個性が伝わってきやすいなということ。逆にいうと、他の採点競技では、伝わってきにくい。もちろん、新体操やシンクロやトランポリンは、オリンピックのときぐらいしか見ないから、選手に対する知識がほとんどないというのはありますよ。でも、フィギュアにしても、リレハンメル五輪ぐらいまで、私はそういう状態でした。選手のことをあらかじめ何も知らなくても、フィギュアは1人あたりの演技時間がけっこう長いし、キスクラで一喜一憂するようす、あるいはジャンプで転倒して起き上がったときの表情だとか、演技を終えて挨拶するようすだとか、そういうものから選手のキャラクターが伝わってくるんですよね。新体操やシンクロは、そういう部分が感じられないのがちょっと物足りない。そして、フィギュアにはそういう部分があるから、特定の選手のファンになりやすいのではないかなと思いました。

(追記)
これを書いてから、twitterで教えてもらった以下の論文を読みました。主に新体操の採点についての話ですが、フィギュアの採点についての話も出てきます。新体操は山崎浩子さんが活躍していた時代に少し見た程度で、今回の五輪まではほとんどご無沙汰状態だったのですが、採点に関してはそういう経緯があったのですね。いろいろと興味深いです。
スポーツと美的なもの:新体操という困難から

by noma-igarashi | 2012-08-15 00:34 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(2)
Commented by ニルギリ at 2012-08-17 00:39 x
どうしたって、スケートファンの目線で、どう違うかとロンドンオリンピックを見てしまいますよね。
採点競技は主観が入るし、誰もが満足する採点はないのだろうなと思ったり。シンクロや新体操はとても面白かったけれど、私もフィギュアスケートのような選手の個性は感じなかったです。演技時間が短いからでしょうかね?でも表現しろというわりに、やらなくてはならない難しいことが多すぎるみたいで、その辺はやっぱりフィギュアスケートと似てますよね(汗)
紹介していただいた論文、私がすべて理解できたとは思えないんですが、とても興味深く読みました。競技を楽しむだけなら考えなくてもいいかもしれないけれど、どんなスポーツも歴史的背景あって今の競技スタイルがあるんだなあと思いました。
Commented by NOMA-IGA at 2012-08-17 23:20 x
こんばんは~。
採点競技についての話題、ニルギリさんのブログも楽しく読ませていただいています。
ニルギリさんのところのコメント欄で、新体操やシンクロの作り笑いが苦手だという話が出ていましたよね。勝手な意見ながら、新体操やシンクロの選手にフィギュア選手のような個性を感じないのは、もしかして、あの作り笑いのせいもあるのかも、という気もしてきました。笑顔が大切なのはわかるのだけど、なんというか、あの笑顔を見ると、内面に立ち入ることを拒まれているようで。フィギュアなら、音楽に合わせて表情を変えたりもするのに、常にあの笑顔でいる必要があるのかしらん。せめてキスクラ(?)では素の表情を見せてほしいな。
今回、新体操の柔軟性には度肝を抜かれましたが、リンクした論文を読んでみると、そういう事情があったのか、と思いました。フィギュアで、ロシア女子の柔軟性が採点基準になりませんように。そういえば、新体操の解説の方の「難度」の発音に違和感があり、しばらくの間、「軟度」とおっしゃっているのかと思っていました。あの柔軟性を見ていると、それでも通じちゃうし(汗)。
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