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111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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主要3人のバランスがいい「椿姫」ベスト3

先週、twitterで「椿姫」の話がはずみまして、そのとき、改めて思いました。「椿姫」は主要登場人物が3人しかいないのに(主役のヴィオレッタ、恋人アルフレード、アルフレードの父ジェルモン)、この3人のバランスがよく、3人全員に満足できる舞台は意外と少ないな、と。そこで、この機会に、DVD、テレビ、実際の舞台でこれまでに見たことのある「椿姫」をリストアップ。3人のバランスがよく、3人全員に満足できた「椿姫」ベスト3を選んでみることにしました。基準はあくまでも「3人のバランスがよく、3人全員に満足できた」という点です。

まずは、これまでに見たことのある「椿姫」は以下の通り。

DVD
①映画版(1982年)
ヴィオレッタ:テレサ・ストラータス/アルフレード:プラシド・ドミンゴ/ジェルモン:コーネル・マクニール
②ロイヤル・オペラハウス(1994年)
ヴィオレッタ:アンジェラ・ゲオルギュー/アルフレード:フランク・ロバート/ジェルモン:レオ・ヌッチ
③エクサンプロヴァンス音楽祭(2003年)
ヴィオレッタ:ミレイユ・ドランシュ/アルフレード:マシュー・ポレンザーニ/ジェルモン:ジェリコ・ルチッチ
④チューリヒ歌劇場(2005年)
ヴィオレッタ:エヴァ・メイ/アルフレード:ピョートル・ペチャラ/ジェルモン:トーマス・ハンプソン
⑤フェニーチェ歌劇場(1992年)
ヴィオレッタ:エディタ・グルベローヴァ/アルフレード:ニール・シコフ/ジェルモン:ジョルジョ・ザンカナーロ
⑥パルマ王立劇場(2001年)
ヴィオレッタ:ダリーナ・タコーヴァ/アルフレード:ヴィットーリオ・ヴィッテリ/ジェルモン: ジョゼッペ・サッバティーニ
⑦グラインドボーン音楽祭(1988年)
ヴィオレッタ:マリー・マクローリン/アルフレード:ブレント・エリス/ジェルモン:ワルター・マクニール

テレビ
⑧エクサンプロヴァンス音楽祭(2011年)
ヴィオレッタ:ナタリー・デセイ/アルフレード:チャールズ・カストロノーヴォ/ジェルモン:ルドヴィク・テジエ
⑨ザルツブルク音楽祭(2005年)
ヴィオレッタ:アンナ・ネトレプコ/アルフレード:ロランド・ヴィラゾン/ジェルモン:トーマス・ハンプソン

実際の舞台
⑩チューリッヒ歌劇場(2007年)
ヴィオレッタ:エヴァ・メイ/アルフレード:ピョートル・ベチャラ/ジェルモン:レオ・ヌッチ
⑪新国立歌劇場(2008年)
ヴィオレッタ:エレーナ・モシュク/アルフレード:ロベルト・サッカ/ジェルモン:ラード・アタネッリ
⑫トリノ王立歌劇場(2010年)
ヴィオレッタ:ナタリー・デセイ/アルフレード:マシュー・ポレンザーニ/ジェルモン:ローラン・ナウリ
⑬ロイヤル・オペラハウス(2010年)
ヴィオレッタ:アンナ・ネトレプコ/アルフレード:ジェームズ・ヴァレンティ/ジェルモン:サイモン・キーンリサイド



3人のバランスがよく、3人全員に満足できた「椿姫」ベスト3は以下の通り。

1位:⑩チューリッヒ歌劇場(2007年)
ヴィオレッタ:エヴァ・メイ/アルフレード:ピョートル・ベチャラ/ジェルモン:レオ・ヌッチ

2位:①映画版(1982年)
ヴィオレッタ:テレサ・ストラータス/アルフレード:プラシド・ドミンゴ/ジェルモン:コーネル・マクニール

3位:⑫トリノ王立歌劇場(2010年)
ヴィオレッタ:ナタリー・デセイ/アルフレード:マシュー・ポレンザーニ/ジェルモン:ローラン・ナウリ

1位のチューリヒ歌劇場(2007年)は、実際に見た舞台。とにかくヌッチのジェルモンがよかったです! ストーリー的には好感を持ちにくいこの役を、初めて素晴らしいと思いました。年齢的にも、ペチャラ演じるアルフレードの父親っぽかったし、タイトルロールのエヴァ・メイとペチャラも、まずまず恋人同士らしかったし。アルフレードはあんがい性格描写が難しい役柄だと思いますが、真面目そうな外見のペチャラは、1つのアルフレード像として成功しているのでは。

ちなみに、DVDのところで挙げた「④チューリヒ歌劇場(2005年)」はこれと同じ演出の舞台。ヴィオレッタ、アルフレードは同じキャストで、ジェルモンはトーマス・ハンプソン。ハンプソンのジェルモンは、無理に老け役っぽくしているふうなところが気になるのと、ヌッチに比べたら意地悪っぽさがイマイチかな。

さらに、ヌッチがジェルモン役で登場する「椿姫」としては、これもDVDのところで挙げた「②ロイヤル・オペラハウス(1994年)」があります。これはヴィオレッタ役がゲオルギューで、演出のせいもあって、ヌッチ&メイの組み合わせよりもヴィオレッタのかわいそうな感じが強調されていて好印象なのですが、私としてはアルフレード役がイマイチなのでした。純朴な若者、というイメージではないんだなあ。

2位の映画版は、監督・脚本・美術がフランコ・ゼッフィレッリで、映像的にも美しいDVD。もしも誰かに、「椿姫」のDVDでおすすめを教えてほしいと言われたら、迷わずこれを挙げると思います。ストラータス演じるヴィオレッタは、美貌の高級娼婦というより、はかない乙女のよう(年齢はけっこういってますけどね)で、こういうヴィオレッタもありうるなあと感じさせてくれます。ドミンゴは、若者というにはちょっとツラいけど、さすがの演技力、歌唱力で、1つのアルフレード像をつくりあげていると思います。ジェルモンも、悪くない。

3位は迷いましたが、生で見たトリノ王立歌劇場の舞台を選びました。もしもこれが映像作品だったら、ヴィオレッタとアルフレードにちょっと年齢差があるんじゃない? とか、ヴィオレッタとジェルモンの年齢が近すぎるんじゃない? とか、しっくりこないところはあったかなと思うのですが、舞台だと顔がアップにならないから、べつだん気にならなかったです。それに、もしもこれ以外を選ぶとしたらどれにするかを考えると、「②ロイヤル・オペラハウス(1994年)」か「④チューリヒ歌劇場(2005年)」になってしまうので、それでは1位との区別がつきにくくてつまらない。総合的に満足度の高い舞台でもあったので、この「椿姫」を3位としました。

もう1つ、DVD「②ロイヤル・オペラハウス(1994年)」と同じ演出で、ネトレプコがゲオルギューの代役でタイトルロールを演じた「⑬ロイヤル・オペラハウス(2010年)」もよかったですが、この舞台、アルフレードについての記憶がまったくなくて(汗)。それでは今回のベスト3の趣旨に合わないので、選からはずしました。
by noma-igarashi | 2012-07-15 10:04 | オペラ・音楽 | Trackback(1) | Comments(0)
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