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111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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METライブビューイング「エルナーニ」

METのライブビューイング「エルナーニ」を見てきました。知らない演目だったので、予習をしておこうとストーリーを調べたのですが、これを読んだだけでは誰がイイ者で誰が悪者なのかさっぱりわからず。ま、実際に見てみればわかるだろうと思って出かけたところ、やっぱりわかりませんでした(汗)。
METライブビューイング「エルナーニ」_e0073856_18574165.jpg




エルヴィーラという女性1人に対して、恋心を抱く男性が3人。1人がタイトルロールのエルナーニ(テノール)、2人目が彼女の後見人である老大公シルヴァ(バス)、3人目が国王ドン・カルロ(バス)。普通に考えればタイトルロールのエルナーニがイイ者なのだろうし、エルヴィーラも彼を愛しているし、いろいろと同情の余地のある身の上のようなのだけど、どうも人物としての魅力がイマイチ伝わってこなくて。
     (エルナーニとエルヴィーラ)
METライブビューイング「エルナーニ」_e0073856_18583984.jpg

そこへ持ってきて、老大公シルヴァを演じるフェルッチョ・フルラネット、国王ドン・カルロを演じるディミトリー・ホロストフスキーがそれぞれにカッコいいうえに、人物設定としてもそれほど悪人にも思えないので(原作では悪人なのかもしれないけど、オペラを見る分にはちょっと強引だなと思うぐらい)、誰に感情移入して見ればいいのやら。ストーリーを重視して鑑賞しようとすると、何だかよくわからない作品でした。
     (国王ドン・カルロを演じるディミトリー・ホロストフスキー)
METライブビューイング「エルナーニ」_e0073856_18582242.jpg
ただ、前述のように、フェルッチョ・フルラネット、ディミトリー・ホロストフスキーが出演しているわけですから、歌の面ではとっても満足でした。エルナーニ役のマルチェッロ・ジョルダーニ、エルヴィーラ役のアンジェラ・ミードもよかったです。最初の休憩時間には、アンジェラ・ミードがメトのオーディションを受けたときの映像を見せてくれました。オーディションの様子も興味深かったけれど、その映像ではアンジェラ・ミードが素顔で登場するので、舞台での化けっぷりがよくわかり、それも興味深かったです。あまり有名な演目ではないからか、それほど混んでいませんでしたが、見て(聴いて)損のない演目だと思いました。

       (老大公シルヴァを演じるフェルッチョ・フルラネット)
METライブビューイング「エルナーニ」_e0073856_1904490.jpg

by noma-igarashi | 2012-03-17 19:07 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(2)
Commented by Nanako at 2012-03-17 23:50 x
私もみてきました! 土曜日で初日だというのに名古屋もあまり混んでいませんでした。映画館の音が大きすぎてスピーカーの音割れがあったのが難でしたが、歌手と衣装はよかったですね!
Commented by NOMA-IGA at 2012-03-18 00:28 x
こんばんは~。ライブビューイングは、音はさすがにいろいろ言いたくなりますね。
東京はいくつか上映館があり、東劇と新宿ピカデリーに行ったことがあるのですが、音は東劇のほうがよかったかな。
ただ、夕方からの上映なので、午前中のほうが都合がいいときは新宿ピカデリーで見ています。

あと、独唱の後で、つい拍手したくなるのが困ります~。
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