111.31KV620日記 |
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フランスのフォーラムで、小塚崇彦選手の演技の感想を覗いてみたところ、なかなか興味深いコメントがあったので、ご紹介してみます。2位が地元フランスのアモディオだったこともあり、必ずしも肯定的な意見ばかりではなかったのですが(「うまいけど退屈だ」「点数が高すぎるんじゃないか」など)、そうした声にこたえるかたちで、Tommy Albright氏(フォーラムのスタッフで、試合ごとの展望記事や総括記事を書いている人)が以下のように述べていました。訳は、ちょっと自信のない部分もありますが、だいたいは合っていると思います。
以下、Tommy Albright氏のコメント内容です。 ----------------- 小塚の高得点は理にかなっている。4回転(確かに着氷はぎりぎりだった)、8つのトリプルジャンプ(2つのトリプルアクセル、難しい3-3のコンボ)、新採点法では高得点になる内容だ。演技構成点においては、小塚は特に“スケーティングスキル”の面で光っていたことを言っておかなければならない。彼の滑りは滑らかで、信じられないほど軽快だ。近くで見ると、身ぶりの容易さを伴いながら、すべてがよどみなく流れるように見えた。 トランジッションにおいては、特別なものを入れていないフロランを上回っている。それは好みの問題だ。 それ以外については議論の余地がある。しかし、小塚の演技の質は、高得点を上げることのできるものだった。それは新採点のシステムの問題であり、スキャンダルにつながるようなことではない。いずれにせよ、今回の点数は、この日本人が安定したレベルの演技によって、踊り場にいる状態を乗り越えたことを意味する。彼は自分の地位を固めたのだ。 たとえプログラム構成が“平凡”なものに見えて、付加価値のないものであっても、十分に並外れたひとときだった。時々、パフォーマンスの質は足りないものを埋め合わせることができる。今回はそのケースだった。
by noma-igarashi
| 2010-11-28 17:42
| スケート記事の翻訳
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Comments(19)
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アクア
at 2010-11-29 11:03
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NOMA-IGAさま
いつもながら、訳、ありがとうございます。 まずは、小塚選手、圧巻の優勝おめでとうございます。さて、Tommy Albright氏のコメントは当を得ていますね。私も常々、彼の演技には華がない(ごめん)、と思ってましたが、今回特にフリーは瞠目するものがありました。小塚選手のスケーティングの真骨頂は、正当派テクニックを基にした流れるような品の良さにあるのですね。派手さはないにしてもいぶし銀のようなものなのかな。特にクラシックな選曲にはすごいしっくりきます。GPFもこの調子でがんばってください!応援に行きますヨ 今後なのですが、小塚選手には、人の心をつかむような演技を期待したいです。あと、SPのような曲を”踊る”とき、手をあげる振りのときはもっと背中を意識して背中の筋肉から動かすようにしたらいいんじゃないかな。村主選手にも言えることなのですが、手をあげるだけだと、からくり人形が踊っているように見えてしまいます。村主選手はモロゾフコーチについていたときは、その癖が良くなっていたのに、今回元に戻っていてちょっとがっかりしました。私自身、ダンスに昔熱中していた時期があって、ちょっと気になりました。
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NOMA-IGA
at 2010-11-30 00:37
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>アクアさん
こんばんは。小塚選手、本当にすごかったですね~! 試合を見た感想を書きたいのですが、なんだかまだ、「すごい」という以外の言葉が出てこないです。キスクラの小塚選手じゃないですけど、こっちまで、ただ口をあんぐり、という感じ。 Tommy氏の意見は、私もおおいに納得させられるものでした。日本のファンとして、小塚選手の神演技&高得点に興奮していたところ、フランスのフォーラムで「点が高すぎる」というニュアンスのコメントに出くわし、「ああ、いい演技をして、点が出たら出たでこう言われるのか…」と水をさされる思いになりました。ところが、その流れの中で、Tommy氏のこの意見が出てきて、「よくぞ言ってくれました! 」と嬉しくなりました。何もかも手放しで誉めてくれているわけではないけれど、誉めてほしいところ、認めてほしいところをきちんと見てくれていますね。
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NOMA-IGA
at 2010-11-30 00:38
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(続き)
「点が高すぎる」という意見が出てくる背景には、パトリック・チャンのことがあると思います。フランスのフォーラムでは、チャンの高得点が納得できないという意見がしばしば見られ、Tommy氏も総括記事で疑問を呈されていれます。でも、小塚選手の高得点はそれとは違うんだ、高得点が出てもおかしくない演技をしたから高得点になったんだと言ってくださっています。そりゃそうですよね。小塚選手は転倒などしていないし、地元アモディオ選手が素晴らしい演技をして沸き返る中、それを忘れさせてしまうような演技をしてみせたのですから。 スケーティングスキルについての褒め言葉もうれしかったですが、「踊り場にいる状態(伸び悩みの状態)を乗り越えた」「彼は自分の地位を固めた」というくだりには、ああ、そうなんだなと思わせられました。今季、五輪でメダルを競い合ったライサもプルさんもいなくて、ダイスケは無敵だ、みたいな言われ方をしていて、そのたびに、「そんなことないでしょ。ダイスケがトリノ五輪の翌シーズンに力をつけたように、今度も若手が出てくるでしょ。出てこないと困るよ」と思っていましたが、その一番手が小塚選手だったんだなあ…。
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NOMA-IGA
at 2010-11-30 00:39
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(続き)
それはそうと、腕の使い方についてのアクアさんのお話、なるほどと思いました。そうなんですよ、小塚選手は腕の動きが物足りない。だら~っと見えてしまうんですよね。ぜひここを改善してほしい。今後の課題ですね。
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アクア
at 2010-11-30 08:51
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NOMA-IGAさん
アモディオ選手が”踊れる”選手なので、直後の小塚選手の演技が退屈に見えたのではないでしょうかね。アモディオ選手の踊りについては、確かに素晴らしいと思います。ただ、喜怒哀楽でいうと、喜怒の表現はできることがわかったけど、果たして哀楽ができるかどうかは、わかんないです。 高橋選手は、その喜怒哀楽を表現することのできる希有な選手です。彼の演技は、どれをとっても表現が二重構造になっています。昨年のフリー「ラ・ストラーダ」ではユーモラスでありながらもの哀しい道化師をみごとに演じていました。もともと暗い曲が好きって高橋選手も言ってたとおり、彼が脳天気な曲を踊っても上滑りにならないのは常に暗さと背中合わせだというのを感じさせるからなのかなと思います。踊りにはその人の全てが出てきますから。その意味では、小塚選手は、まだ若いのでいろいろな経験を積んで、人としての層を重ね、それをこやしにのびていって欲しいです。
はじめまして。いつも違う切り口からの情報をおしえていただけるので、すごく楽しみにしています。
小塚選手の演技は本当に素晴らしく日本人の私にとっては「あきない」のですが、他国の方から「面白みに欠ける」という意見が出てくるのも理解できます。流れるように瑕疵のない時間が過ぎていきますが、何かを演じるとか表現するという時間ではないように思うからです。海外解説で「お手本」と言われてましたが、純粋に正当なスケートを見せられたという感じ。まだ小塚色に染め上げたものを見たという感じではないので、この得点はちょっと高めかな~というのが私の本音です…でも不当だというのではなく、弱点のない基本的能力に優れたスケーターがミスなく滑ればかなりの得点が出るというシステムなのだと思います。だからこその「新採点システムの問題」というコメントなのかなと。 それにしても、ヨーロッパではなく日本から超正当派スケーターが出るっておもしろいですね。 あ…そういえば、超超演技派が日本から出るっていうのもとんでもなく不思議です…ウ~マンボォっ!
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NOMA-IGA
at 2010-12-01 00:11
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>アクアさん
こんばんは。フランスのフォーラムのコメントは、このブログで訳したもの以外は自動翻訳で読んでいるだけなので、細かいところまで解説できないのが申し訳ないのですが…。 私自身の意見も混ぜて書いてしまうと、「PCS」=「旧芸術点(プレゼンテーション)」ととらえる人にとっては、スケーティングスキルで高得点を上げるタイプの選手が今ひとつ理解できない(なぜそこまでPCSが高得点になるのか納得できない)ということなのかなという気がします。「プレゼンテーション=スケーティングスキル」ではないですから。PCSの5項目の中では「演技力」「曲の解釈」などがかつての「プレゼンテーション」のイメージに近いのかな。だから、そのあたりの良さが目で見てわかる選手だと、PCSが高得点でも納得できるけれど、滑りがうまいというだけではなんだか物足りないし、見ていてちょっと退屈。そんな感じなのかなあと勝手に推測しています
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NOMA-IGA
at 2010-12-01 00:12
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>白猫さん
はじめまして。コメントありがとうございます。 白猫さんは小塚選手のファンでいらっしゃいますか? フランスでの演技、素晴らしかったですね。おめでとうございます! Tommy氏のコメントは、ここだけ抜き出したので、わかりにくい部分もあったかと思います(さらに、Tommy氏のコメント内容がわかりやすいようにと思って、「退屈」「点が高すぎる」という否定的な意見を並べてしまいましたが、小塚選手の演技を誉めている人も大勢いたこと、今さらですが、付け加えさせていただきます)。新採点のことは、以前からフォーラムでさかんに話題に出ていて、その流れの中での発言だと思います。スケカナのあと中国杯があり、「SPで3回も転倒したチャンの得点(73.20)と、3Aがちょっと乱れただけのジュベールの得点(74.80)がほとんど変わらないなんてどういうこと!?」という話でもちきりだったこともありました。 あまり点数に振り回されないようにと思いながらも、新採点との付き合い方はなかなか難しいです。
え~と…小塚選手は好きですが…というか結構どの選手も好きな部分がありますが…全面的にどうしようもなく好きなのは高橋大輔選手です。
「え~っ!!」と言われそうですが、今季最高得点の小塚選手のFSよりも、ジャンプボロボロだったスケアメの高橋選手のFSの方が好きという…あはは。 結局のところどれが一番好きかで判断している自分がいます(笑)。
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アクア
at 2010-12-01 09:25
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NOMA-IGAさん、白猫さん
白猫さんの気持ちわかります。私は札幌五輪をリアルタイムで見た!うん十年の歴史を誇るフィギュアスケート愛好家です。まだ小さかったのですが、ぼんやりとした記憶の中で最初に「あ、好き」と思ったのがジャネット・リンさんでした。転んでも最後まで笑顔で滑りきったあの演技、今でも憶えています。ところが、そのときの金メダリストの名前も演技もまったく憶えていないんだな、これが。愛好家ですから、ま、そんなものです。 それにしても、まさか、日本から高橋選手のようなスケーターが出てくるとは予想だにしておりませんでした。長く愛好家やってて良かったです…GPFガンガン応援するぞ〜〜、ウ~マンボォっ!。
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NOMA-IGA
at 2010-12-01 13:33
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>白猫さん
おお、そうだったのですね! 私も小塚選手を応援してはいますが、高橋選手と同じように応援しているとはやはり言えないので、小塚選手ファンの方に失礼があっては…と、先のレスの後半、ちょっと意味不明になってしまったかもしれません。 ミスがあってもスケアメの高橋選手の演技のほうが好き、というのは私も同じです(フランスのフォーラムにもそういう人がいます~!)。一方で、勝敗を競い合うスポーツである以上、勝ってほしいという気持ちも強いのですが、小塚選手がファイナルの優勝を競い合うライバルとして浮上したことで、高橋選手もおおいに刺激を受けて、それがプラスに作用してくれるのでは、と期待しています。
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NOMA-IGA
at 2010-12-01 13:51
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>アクアさん
こんにちは。どちらかというと前にいただいたコメントへのレスになってしまいますが、高橋選手の喜怒哀楽の表現についてのご意見、本当にその通りだなと思います。特にニコライのもとを離れてからは、それまで以上に、幅広いものに挑戦してくれるようになったのではと思います。毎年、「このプログラムが彼の代表作になるだろうな」と思うのに、新しいシーズンが来ると、「今回のほうがすごい!」と思わせてくれるのがすごいところ。その意味でも、できるだけ長く現役を続けてほしい! 彼、このところフランスの試合には出ていないですよね。来シーズンは世界選手権がフランスだと思うので、ぜひフランスの人たちを楽しませてほしいなあ。
NOMA-IGAさん、アクアさん
同じ感覚の方がいらしてすごく嬉しいです!スケアメの高橋選手、ジャンプ以外は素晴らしかったですよね~。 アクアさんの書かれていた「表現の二重構造」に、思わずうなずいてしまいました。 高橋選手の演技を見ていると、いろんな色合いで氷の上に一瞬一瞬の絵を描いているようで見惚れてしまいます。プログラムによって透明水彩だったり、油絵だったり、点描だったり、抽象だったり…すごく贅沢な時間をもらえる気がします。 SPと、FSと、1日しか時間は経過していないのに、頬のこけ方や目の光、まとう空気感も違って見えるのは何故なんだろうなぁ…?と、何度も見直してます(笑)。 いつまでこの贅沢な時間をもらえるのか…正直のところ、びくびくしてます。
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NOMA-IGA
at 2010-12-03 00:44
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>白猫さん
ほんと、高橋選手の演技は、SPとフリーでイメージががらりと変わりますよね~。今季の場合、SPは完成形が想像できるけれど、フリーはこれからまだまだ、表現がどんどん洗練されていきそうで、楽しみです。 高橋選手がいつまで現役を続けてくれるかについて思いを巡らせると、「歌子先生、まだ泣かないで~!」と思ってしまいますよね。
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アクア
at 2010-12-03 08:42
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NOMA-IGAさん、白猫さん
何かを表現する人たちには、自分の色を消しその役になりきるタイプと役を自分の方に引き寄せるタイプがあると思います。SMAPで言うと、草薙君が前者でキムタクが後者かな。両方とも素晴らしいのではありますが、後者は、何の役をやっても結局キムタクじゃんというところがあって、私は前者を高く評価しています。で、高橋選手は極右派の前者なのでございますよ。演じるものそれぞれで顔つきパーソナリテイまで別人のようになる、憑衣といってもいい、入りきるんですよね。それが高橋ワールド。白猫さんがおっしゃるのはそのことかと思います。復帰明けの去年のSP、フリーからそれがはっきり出てきたように思います。そこが、表現者として彼の希有な才能です。Pチャンは極右派の後者、何やっても傲慢なPチャンじゃんか..PCS2強と言われてますが、いっしょにして欲しくないデス。
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babyking
at 2010-12-03 20:28
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はじめまして!私も同じ感覚の方がいらしてすごく嬉しいです。高橋選手のプログラムは、見れば見るほどに引き込まれていく何かがあります。
長い間、フィギュアを見てきましたがこんな風に思えた選手は、高橋選手だけなのです!! これからの大会ごとに、少しずつ完成形に近づいていくプログラムを楽しみに応援します!! 応援します!!
>アクアさん
こんばんは。アクアさんのコメントを読んで、このブログがかつて妄想ブログ(?)だった頃、ダイスケを北島マヤにたとえて、みんなで「ガラスの仮面」ごっこを遊んだことを思い出しました(試しに、私の名前からリンクしてみました。いま読み返すと、意味がわかりにくい部分とか、何がそんなに面白かったんだろう? と思ってしまうようなネタもありますが…)。 なりきるタイプ。本当にそうですよね。特にこの2年は、そのように感じる度合いが強くなりました。どんなものでも演じてくれそう。もっともっといろんなプログラムを見せてほしい。そのためにも、1年でも長く現役を続けてほしいです。
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NOMA-IGA
at 2010-12-03 23:24
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>babykingさん
はじめまして。コメントありがとうございます。 みんな、思いは同じなんですね~。 今日もらってきた「ジェイヌード」の記事の中で、高橋選手本人もこんなふうに話していました。 「みんなが見ていて去年とはガラッと変わったな、とか、これが高橋大輔のスケートなんだ、とか、記憶に残るような演技をしていきたいですね」
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NOMA-IGA
at 2010-12-04 23:22
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つぶやき的コメントですが、さっきまでDVDでオペラを見ていて、「役になりきるタイプ=ドミンゴ」「役を引き寄せるタイプ(というか、何を演じても素のまま。毎回同じ)=パヴァロッティ」かもなあ…などと思ってしまいました。
後者がパヴァロッティだと考えるなら、パトちゃんの高得点も受け入れざるを得ないか…と思ってみたり。まあ、例え話は所詮、例え話でしかないですけどね。
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