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火曜日、新国へ「フィガロの結婚」を見に行くので、昨夜はそれに備えて、DVDの聴き比べをしていました。もちろん全部は見ていられないから、いいところだけを部分的につまみ食いしていたわけですが。
思えばトリノ五輪シーズン、織田君のプログラム「セビリアの理髪師」が、当初は「フィガロの結婚」と間違ってアナウンスされていましたよね。あのころは、「フィガロ」にまだそれほどなじみがなく、「セビリア」はそれ以上によく知らない作品でした。なので、「フィガロ」を通して聴いても、織田君のプログラムがどの部分の音楽を使っているのかまったく見当もつかず(当たり前ですが…)、私っては耳がよくないんだろうなあ…と思っていたものでした。なんだか遠い昔のことのよう。今では「フィガロ」はなじみ深い作品だし、「セビリア」もよく見るようになりました。 トリノ五輪シーズンというと、今から5シーズン前。選手たちは本当に大人になりましたけど、ファンのほうも意外と成長(?)しているものですね。このトシになると、5年前も10年前もほとんど同じ、自分が変わっていっているという実感があまりないですが、やっぱりそんなものでもないんだなと思ったことでした。 ただ、その状態で、すでにこのブログを始めていたんですよね(汗)。オペラにくわしいからブログを始めたわけではなくて、余計なしがらみのないジャンルで気軽に楽しみたいという意図だったので、それも当然ではあるのですが。 さて、手持ちのDVDの中で、いちばんのお気に入りはこちら。ベーム指揮+ウィーン国立歌劇場1980年の日本公演「フィガロの結婚」です。こんな豪華メンバーが一堂に会したことがあったのかと思うと、ちょっと信じられないです。うらやましい。今は、来日公演回数が増えたせいか、各公演に歌手が分散していることが多いのでは。たとえば来年のメトの公演にしても、3公演のメンバーが1演目に集中していたら、どんなに無理をしてでもS席チケットを買うのになあ…と思いますよね(妄想例:「ラ・ボエーム」のキャストが、ミミ:バルバラ・フリットリ、ムゼッタ:アンナ・ネトレプコ、ロドルフォ:ヨナス・カウフマン、マルチェッロ:ディミトリ・ホロストフスキー、コリーネ:ルネ・パーペなんていうのだったら、きゃ~! ですよね) ただ、上記のDVDはちょっと値段が高いので(でも、それだけの価値は絶対にあると思います!)、手ごろなものとなると、デアゴのシリーズに入っているこちらでしょうか(単体でも売っています)。1973年グラインドボーン音楽祭の舞台で、スザンナをコトルバス、伯爵夫人をキリ・テ・カナワが演じています。ただ、有名な歌手とそれほどではない歌手との差がすこぅし感じられるかもしれません。「フォガロ」は…とうよりモーツァルトのオペラは、主要登場人物が多いので、全員を同じ力量の歌手でそろえるのはなかなか大変ですよね。その意味でも、上記ウィーン国立歌劇場のDVDは素晴らしいわけですが。 そういえば、意外なところに大物歌手が登場する「フィガロ」も。こちらのDVDです。1999年ベルリン国立劇場の「フィガロの結婚」。音楽教師のドン・バジリオをペーター・シュライアーが演じています。贅沢なこと。シュライアーこのとき65歳ぐらいで、盛りは過ぎているのでしょうけれど、十分素晴らしい歌声を聴かせてくれます(ちなみに、シュライアーは、デアゴのシリーズの「魔笛」で王子タミーノを演じている人です)。 また、このベルリン国立歌劇場の「フィガロ」は、ルネ・パーペがフィガロを演じているのですが、衣装がどうなんでしょう。どういう意図で、この衣装? 私としては今ひとつピンとこないです。 さらに、伯爵はなんだかいっちゃってる感じ。よく見たら、伯爵夫人がエミリー・マギーですね。この「フィガロ」は、世界文化社のオペラDVDブックのシリーズに入っていたと思います。こちらですね。他の舞台と2枚セットになっているので、お得といえばお得かも。
by noma-igarashi
| 2010-10-17 14:44
| オペラ・音楽
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Comments(2)
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by
desire_san at 2010-10-17 21:28
こんにちは。時々訪問させていただき、記事を楽しく拝見しています。
私も3種類くらいの「フィガロの結婚」を聴いていますが、歌手によってかなり違いますね。 ところで、私はオペラの本場、ヴェネツィアに行ってきました。オペラは聴いていませんが、ヴェネツィアの思い出をブログに書きましたのでぜひ読んで見てください。 http://desireart.exblog.jp/11437327/#11437327_1 私のブログにもコメントいただけると嬉しいです。 最初に行ったフィレンツェの思い出も乗せています。
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by
NOMA-IGA
at 2010-10-18 21:01
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>desire_sanさん
こんにちは。コメントありがとうございます。 ヴェネツイアとはうらやましい。 お気に入りの歌手マルクス・ヴェルバが、このところフェニーチェ歌劇場に出演することが多いので、観劇がてら行けたらいいなあ…と思う今日この頃。 ただ、思うばかりで、ヴェネツィアは遠いです。
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