111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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「報道ステーション」の感想

「報道ステーション」、見ました。荒川静香さんのCOIのようすを、ツアー最後の地ラスベガスから松岡修造さんが報告。公式サイトのご本人の手によるレポートに、映像がくっついてきた、という印象でしたね。

編集の手が入っているにしても、ビフォー・アフターが、ほんとに見事なほどにビフォー・アフターで、面白かったです。つまり、ショーの前に、これからショーを見ようと並んでいる人たちに「シズカ・アラカワを知っていますか?」と聞いても、「知らないわ」「その人、スケーターなの?」みたいな反応ばかり。ところが、ショーの後は「彼女はこれまでに見た中で最高に素晴らしいスケーターだわ」「誰よりもあなた(荒川さん)のサインがほしいと思ったのに、パンフレットに写真が載っていないなんて」というような反応に。

アメリカの観客が荒川静香さんをよく知らないのは、アメリカ人は自分の国が大好き、だからフィギュアスケートでも自国の選手のことしかくわしくない、というような面もあるのだろうとは思うんですけど、フィギュアスケートがさかんなアメリカでは、熱烈なフィギュアスケート・ファンというわけでなくても、気軽にアイスショーを見に来ているということなんだろうなあ…と思いました。
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by noma-igarashi | 2006-08-31 23:35 | フィギュアスケート | Trackback(2) | Comments(5)

「ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない」やっと終了

春ごろから、いつもいちばん上に置いていた記事に、ようやくけりがつきました。ネット上の短歌のイベントで、「001:風」から「100:題」まで、あらかじめ用意した100の題を詠み込みながら、題の番号順に100首の短歌を詠んでいくというものでして、さきほど無事、「100:題」まで完了しました。
ただいま、お祝いパーティ中。よかったら、気軽に遊びにおいでくださいませ。会場はこちら。「短歌50%、オペラ40%、フィギュアスケート10%」くらいの内容かなと思います。

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「ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない」と題した短歌の連作100首を創作中。こちらに随時、UPしています。興味を持っていただけましたら、どうぞご笑覧くださいませ。100首詠み終わるまで、この記事がトップにくる設定にしておきます。その間、最新記事は2番目にUPされますので、お見逃しなきようお願いします。
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by noma-igarashi | 2006-08-30 22:05 | 映画・TV・本など | Trackback | Comments(0)

エフゲニー・プルシェンコの「トスカ」

エフゲニー・プルシェンコの「トスカ」
トリノ五輪ショートプログラム
トスカ度☆☆☆


フィギュア版「トスカ」シリーズ、最後に取り上げるのは、まだまだ記憶に新しいプルシェンコの演技です。彼の「トスカ」はSPなので、これまでに見てきたプログラムの中ではいちばん短いです。その分、SPにはちょうどいい長さの曲「星は光りぬ」だけを使い、すっきりとコンパクトにまとめていると思います。

このプログラムのトスカ度は「☆☆☆」。「★★★」が最高点なので、最低点ということです。ただ、事前にもお断わりしたように、トスカ度というのは、プログラムそのものの評価ではありません。ただ単に、プルシェンコの演技に「トスカ」らしさが感じられないというだけのこと。見れば見るほど、全然「トスカ」らしくないですねえ。あんなに自信たっぷりで、激しく、挑戦的なカヴァラドッシはいないと思います。

とはいえ、プルシェンコの演技力不足で「トスカ」に見えないというわけではなく、私の印象としては、最初から演じる気がないように感じられます。このプログラムは、オペラ「トスカ」の世界を演じるためにつくられたのではなく、プルシェンコの技術を最大限に高度なかたちで引き出すためのものなのでしょう。つまりは、どこかで聞いたような言い回しを借りると、プルシェンコがプルシェンコであることを証明するためのプログラムなのだと思います。

4年前、ソルトレークシティで彼が演じた「カルメン」は、例によってドン・ホセかエスカミーリョかわかりにくいこともあって、私には演じ方が中途半端に感じられました。それから4年。プルシェンコは4年間で、何か(誰か)を演じる必要のない領域にまで到達したのだという気がします。「トスカ」の曲を使いながらも、その印象にまったく影響されず、プルシェンコ自身として氷上にいる。何度見ても、ゾクゾクするほどカッコいいです。
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by noma-igarashi | 2006-08-29 22:00 | Trackback | Comments(0)

ラブラブ「カルメン」

今日は「トスカ」シリーズ最終回を書くつもりが、うっかりしているうちにこんな時間になってしまったので、代わりのものを手短にUP。1つ下の記事、ナフコス版「トスカ」のコメント欄で話題にしたオペラ「カルメン」の第4幕、カルメンとエスカミーリョのラブラブシーンです(こちら)。

もっとも、この直後、エスカミーリョがいなくなってすぐにドン・ホセが現れ、言い争った末にカルメンを殺して幕、となってしまのですが。この場面、マリオ・デル・モナコが演じている動画がありました(こちら)。デル・モナコのドン・ホセも哀れっぽくていいですね。

ついでに、ナフカ・コストマロフ組の「カルメン」もリンク(こちら)。ラブラブ路線でいくのなら、出だしはこういう深刻な感じの曲じゃないほうがよかったかもしれないですね。
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by noma-igarashi | 2006-08-29 00:30 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(2)

ナフカ・コストマロフ組の「トスカ」

ナフカ・コストマロフ組の「トスカ」
2005年世界選手権フリーダンス
トスカ度★★☆


3日ぶりの更新です。留守中もアクセス数が全然減っていなくて、うれしかったり、びっくりしたり。どうもありがとうございます。今日はご挨拶程度にとどめておこうかとも思ったのですが、いろいろと予定が立て込んでおりまして(?)、さっそく話題を再開しますね。

フィギュア版「トスカ」シリーズ、本日はナフカ・コストマロフ組の「トスカ」を取り上げます。2004-2005年シーズンのフリーダンス。動画は2005年世界選手権のものです。演技内容としては、それほどオペラ「トスカ」のストーリーを意識したものには思えなかったですけど、男女で演じると、やはりそれだけで雰囲気が感じられますね。ごく自然に、ナフカ=トスカ、コストマロフ=カヴァラドッシとして見ていました。トスカは気の強いところがある女性なので、ナフカの雰囲気に合っているのでは。一方のカヴァラドッシは、情熱的なトスカに押され気味のところがあるから(特に序盤)、コストマロフのほうもキャラ的にしっくり来ました。

ただ、昨シーズン、彼らのフリー「カルメン」をTVで見ていたとき、解説の人がこんなふうに言っていたんです。「昨シーズンの『トスカ』は女性が主役という感じで、男性があまり目立ちませんでした。それと比べると、今シーズンの『カルメン』は男性の衣装も華やかだし、2人とも主役という感じで、素敵ですね」

うーーーーん。でも(しつこいですけど)男性が闘牛士ルックの「カルメン」って、男性が演じているのがエスカミーリョなのかドン・ホセなのか、よくわからないじゃないですか。エスカミーリョだとしたら、取り立てて感情移入できる要素がないし、ドン・ホセだとしたら、闘牛士の格好をしていることに違和感がありすぎるし。どんなに技が高度でも、衣装が豪華でも、そこに引っかかって、見ていて落ち着かないんです。私としては、「トスカ」のほうがずーっといいなと思います。

それに、「トスカ」のときのコストマロフの衣装は、十分に豪華だったと思います。オペラのカヴァラドッシは、それほど華やかな服装では登場しません。最初はいかにも画家の作業着らしい、絵の具で汚れてもよさそうな格好をしているし。次は拷問をうけているので、血まみれになって出てくるし。最後は処刑前だから、とても簡素です(ペトレンコの記事の動画参照)。

というわけで、衣装からいっても、演技内容からいっても、ナフカ・コストマロフ組が演じているのは、オペラ「トスカ」に描かれた不幸に見舞われる前のトスカとカヴァラドッシというところでしょうか。オペラの筋書きに沿ったフィギュア版「トスカ」も、ぜひ見てみたいものです。ドラマチックだろうな。誰かやってくれないものかしら。
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by noma-igarashi | 2006-08-27 19:10 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(6)

アレクセイ・ヤグディンの「トスカ」

アレクセイ・ヤグディンの「トスカ」
2000年世界選手権エキシビション
トスカ度★★☆


本日はヤグディンの「トスカ」についてです。この動画は世界選手権のエキシビションのものですが、このときのフリープログラムも「トスカ」だったんですよね。つまり、フリーの演技をそのままエキシビションでも披露した、というわけです。ただ、エキシビションならではという工夫もされていて、楽しませていただきました。

フリーの演技(こちら。画質が悪いですが…)といちばん違うのは、なんといっても、01:54に氷上に倒れ込むところ。死ぬにしては時間が早いから、絶望感を表現した、というところでしょうか(まあ、フィギュアの演技に時間的な整合性が求められるわけじゃないから、死を表現したのであってもいいんですけどね)。このシーンの直後に、実況の人が「マリオ」云々と言っているようでしたが、カヴァラドッシの名前がマリオだから、そのことを言っているのかしらん。確認しようとしたのですが、今、YouTubeが開きにくい状態になっているようです(わが家だけ?)。

それに、ブルーの照明が雰囲気を高めてくれていますね。オペラ「トスカ」で「星は光りぬ」が歌われるシーンは夜明け前という設定なので、こういう青っぽい照明が使われることが多いです。寒々しいブルーの色調が、サンタンジェロ城(カヴァラドッシが処刑される場所。残念ながらこれは昼間の写真ですが、こんなの↓)にはよく合います。

ヤグディンの「トスカ」は、もともとがフリー用のプログラムだから、ペトレンコほど演技に徹しているわけではないですが、その分、現役のトップ選手らしい技の確かさで見ごたえがありました。技術点もおまけでプラスして、トスカ度の評価は「★★☆」ということで。

※ところで、明日から2、3日、留守にします。今ごろ夏休みなのでした。

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by noma-igarashi | 2006-08-24 23:48 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(0)

ヴィクトール・ペトレンコの「トスカ」

ヴィクトール・ペトレンコの「トスカ」
1996年アイスショー「Ice Wars」での演技
トスカ度★★★


「Ice Wars」って、こういう形式のショーをテレビで見たような覚えが…という程度なので知識が怪しいですが、確か出場者が2チームに分かれて、チーム対抗で点数を競い合うんですよね。動画の冒頭で、ペトレンコと並んで顔写真が映るのが、対戦相手の選手だと思います。また、ペトレンコの演技後に拍手を送っているのは、同じチームの選手たちなのでしょう。一応は点数を競い合うかたちのため、アイスショーにしてはマジにジャンプを飛んだりして、「アイスショーの華やかさ+高度な技」が楽しめたような記憶があります。J-SPORTSで見たのかしら。今もやっているのなら、ぜひまた見たいです。

…というような話はともかく、ペトレンコの「トスカ」についてです。いやあ、すごい演技力ですねえ! これはまさに「トスカ」のカヴァラドッシ。「おおお!」とか内心で叫びながら、思わず見入ってしまいました。いかにも絶望した人のように顔を覆ったり、祈りを捧げるようなポーズを取ったりと、明らかに役柄を意識した演技もうまいですが、スピンなどの技をこなしながらも、ちょっとした表情や腕の動きなどで感情を表現しているのがお見事です。

前回も書いたように、カヴァラドッシはこのオペラの主人公であるトスカの恋人です。政治犯の友人を匿った罪で、死刑を宣告されてしまいます。処刑を翌朝に控え、独房でトスカを思いながらせつせつと歌うのが、このプログラムのメインに使われている曲「星は光りぬ」です。オペラのこの場面、ちょっと見てみてくださいませ(こちらの動画。歌っているのはニコライ・ゲッダ)。ペトレンコがいかにカヴァラドッシになりきっているか、よくわかると思います。

オペラでは、独房へトスカが会いに来たり、いったんは助かることになったと思ったら、結局は騙されて銃殺されたりと、細かい展開がいろいろとありますが、この演技ではそういう部分はすっ飛ばして、「死刑を宣告されたカヴァラドッシが、死を前にして恋人を思い、自分の運命を嘆き、今さらながらに生を愛しみ、処刑されて息絶える」というわかりやすい展開になっていると思います。おおまかに、こんな感じでしょうかね。

00:30~ 膝をついたポーズで演技開始
00:48~ 顔を覆って絶望感を表す
00:57~ 両手を高く掲げて祈るポーズ
01:05~ 嘆きや悲しみ、絶望を表現
       一方、ジャンプなどの激しい動きは生への愛着を感じさせる
02:05~ 恋人を思い、生を愛しみ、それゆえにさらに絶望感を募らせる
04:25~ 処刑(銃で撃たれる)
04:27~ 胸から血を流し、苦しみながら最後に絶命

「カルメン」の話題のときに見たクリロワ&オフシアンニコフ組の演技で、スカーフを使って流血を表現していたのも面白かったですが、ペトレンコのも考えましたね。というか、これは1996年の映像ですから、クリロワ&オフシアンニコフ組の演技(1998年)よりも先ですが。小道具を使わずに、うまいこと工夫したなあ~と感心しました。

いや、ほんと、「トスカ」の最後のシーンを堪能しました。とてもよかったです。
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by noma-igarashi | 2006-08-23 22:36 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(3)

「ドリーム・オン・アイス」の追加動画

先日の「ドリーム・オン・アイス」の動画が、新たに2つUPされているのを見つけました。下記の通りです。あとで、該当記事のリンクにも追加しておきますね。

武田奈也選手の演技
澤田亜紀選手の演技(2アクセル4連発!)

フィギュアスケート版「トスカ」の話題、明日から再開しますね。ペトレンコの演技が、何回見てもいいです~。
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by noma-igarashi | 2006-08-22 22:54 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(0)

織田選手が演じたのはフィガロか伯爵か

フィギュア版「トスカ」の話題を続けるつもりでいたのですが、急遽、予定変更。「トスカ」のほうは延期して、織田選手の昨シーズンのSP「セビリアの理髪師」(シーズン終盤までは誤って「フィガロの結婚」と表示)について書いてみます。テーマは「織田選手が演じたのはフィガロか伯爵か」というもの。くわしいいきさつは、3つ下の記事「関大アイスショーの感想」のコメント欄をご覧くださいませ。

2006年世界選手権SP 織田信成選手「セビリアの理髪師」

この動画は00:40から演技が始まっているため、りんごさんが調べてくださった曲の構成をもとにすると、画面下の表示時間としては次のようになります(話がそれますけど、動画の実況、織田選手のことをずいぶんくわしく紹介しているようですね)。

00:40~ 第1幕『ああ、この世はすばらしい』 Ah,ah! 
00:48~ 第1幕『静かに、静かに』
01:24~ 第2幕 嵐の音楽           シー!
02:17~ 第1幕『私は町の何でも屋』     Oh,no!
02:21~ 序曲

-----------------------
さて、シーズンの終盤まで、このプログラムは「フィガロの結婚」と紹介されていました。私がそれを疑いもしなかったのは、「セビリアの理髪師」の音楽にあまりくわしくなかったこともありますが、織田選手の着ていた衣装が大きかったように思います。このプログラムを初めて見たとき、題名が「フィガロの結婚」と紹介され、織田選手がこの衣装でリンクに滑り出してきたとき、ああ、これはオペラ「フィガロの結婚」のフィガロの衣装だなあと、ものすごく納得したのでした。

オペラ「フィガロの結婚」のフィガロは、アルマヴィーヴァ伯爵の従者として伯爵邸で働いているのですが、貴族のお屋敷にいる召使いのお仕着せって、私にとってこういうイメージなんです。実際には、オペラ「フィガロの結婚」のフィガロはもっとラフないでたちで登場することが多いのですが、たとえばオペラ「ドン・ジョヴァンニ」に登場する召使い(レポレロではなく脇役として食事を運んできたりする召使い)はこんな格好をしているし、オペラ「フィガロの結婚」でも、結婚式のための盛装をしたフィガロはこんな服を着ています(たとえばこちらの動画。ここに出てくる男性がフィガロです)。

e0073856_22552096.jpgおまけに、これはちょっと関係ないですけど、モーツァルトの肖像を見ると、こういう赤い上着を着ていることが多いですよね(写真参照→)。そんなこともあって、赤い衣装→モーツァルト→「フィガロの結婚」だと信じ込んだのでした。

ただ、そうはいっても、DVDで「フィガロの結婚」を見ても、織田選手のプログラムに使われているとおぼしき曲が全然出てこないし、それほど耳がいいほうではないとはいえ、どうもヘンだな、という気はうすうすしていました。それが、シーズン終盤になって、プログラム名が「セビリアの理髪師」に訂正。「ああ、そうだったのか。モーツァルトじゃなくて、ロッシーニだったのか」と納得はしたものの、代わりに別の謎が生じました。それは衣装です。

e0073856_2257894.jpg私の中では、あれはどう見ても「フィガロの結婚」におけるフィガロの衣装であって、「セビリアの理髪師」のフィガロの衣装ではありませんでした。ちなみに、「セビリアの理髪師」のフィガロは、まだアルマヴィーヴァ伯爵邸では働いておらず、オペラの題名の通りに理髪師です。手持ちの「セビリアの理髪師」のDVDでは、ヘルマン・プライ演じるフィガロはこんな服装(←)をしています。これはCDのジャケットですが、DVDでも同じ格好です。

そんなわけで、私が抱いた疑問は、織田選手が演じたのがフィガロか伯爵かではなくて、こういうことでした。織田選手のプログラムは実は「セビリアの理髪師」なのに、衣装をつくる段階ですでに勘違いが生じていて、「フィガロの結婚」の衣装をつくってしまったのではないか。織田選手は、プログラムに合わない衣装を着続けていたのではないか。だとしたら、織田選手がちょっと気の毒です。

果たして実際のところはどうなのか。真相が気にかかってはいたものの、確かめる方法も思いつかず、シーズンも終わってそれっきりになっていました。この件が私なりに解決したのは、6月半ばのこと。たまたまヘルマン・プライ(前掲CDジャケット「セビリアの理髪師」のフィガロ役)について書いていたとき、YouTubeで、ヘルマン・プライが若い頃に演じた「セビリアの理髪師」の動画を見つけたのでした(こちら)。

動画に2人出てくるうち、白っぽい衣装を着ているのがフィガロ、黒っぽい衣装を着ているのがアルマヴィーヴァ伯爵です。なんだ、伯爵もフィガロも、あまり変わらない服装をしているじゃありませんか。いや、アルマヴィーヴァ伯爵はこのとき、身分を隠して行動中なので、抑えた服装をしているのでしょうけど。それにしてもフィガロの服装は、前掲CDジャケットの見慣れたいでたちとは大違いです。

さらに、こんな「セビリアの理髪師」の動画も見つけました。画質が悪いですが、冒頭のシーンの左手、赤い衣装を着ているのがフィガロです。理髪師なので、お客の家に出張して、髭を剃ろうとしているところです。こんな衣装を着たフィガロもいるんですね。これなら、織田選手の赤いコスチュームより派手で豪華なぐらいです。

じゃあ、織田選手のコスチュームはあれでよかったんだ、彼が演じていたのは「セビリアの理髪師」のフィガロだったんだ。よかった~。というのが、そのとき私の出した結論です。

私の場合、フィガロではなく伯爵を演じているのかもしれないという可能性はまったく思いつかなくて、りんごさんのご意見をうかがって「なるほど」と思いました。あのコスチュームは、フィガロでも伯爵でもおかしくないとわかったわけだから、そうなるとかえって迷いますね。

どうでしょう、フィガロか伯爵か。本来は「セビリアの理髪師」であるプログラムが、「フィガロの結婚」と混同されたことを思うと、やはりフィガロと名のつく人物を演じていたのではないか、という気もします。でも、どちらとも特定せず、「セビリアの理髪師」というオペラの持つコミカルさをその時代ふうの服装で演じた、という程度に考えてもいいのかもしれないですね。私としては、衣装が間違いでなかったことだけで、気持ち的には十分すっきりしています。

それにしても、ヘルマン・プライの演じるフィガロのイメージがあまりにも鮮烈で、「セビリアの理髪師」のフィガロというと、みんなああいう格好をしているものだと思い込んでいました。実際にはいろいろあるんですね。これはいま思いついたのことなのですが、あの服装は、すでに40代を迎えていたプライのフィガロを、若々しく快活に見せるためのものだったという可能性もあるかも? もちろんただの推測なので、話半分に読んでいただけるとありがたいですが。

なんにしても、この話題、いずれ書きたいなと思いつつ、織田選手のプログラムの曲構成を解明できなくて、先延ばしにしていました。りんごさんのおかげで、予定よりずっと早く書くことができました。ありがとうございました。

【補足】
文中、十分な説明ができませんでしたが、「セビリアの理髪師」「フィガロの結婚」は同じ作者による三部作が原作です。1作目が「セビリアの理髪師」、2作目が「フィガロの結婚」、そして3作目は「罪の母」というらしいですが、これは現在ではほとんど知られていません。「セビリアの理髪師」はロッシーニ作曲、「フィガロの結婚」はモーツァルト作曲。例によってウィキペディアをリンクしてみます。セビリアの理髪師 フィガロの結婚
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by noma-igarashi | 2006-08-21 23:30 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(4)

フィギュアスケートの「トスカ」について

そろそろオペラの話題に戻ろうと思いつつ、まだまだフィギュアスケートの領域から抜け出しきれません。構成比としては、オペラ率20%、フィギュア率80%くらいの話題を書いてみます。

オペラのことから話を始めると、9月になったら2回、イタリアの歌劇場の来日公演に行きます。1つはフィレンツェ歌劇場の「トゥーランドット」(←このリンク、オペラのハイライトが動画で見られます)、もう1つはローマ歌劇場の「トスカ」。なんと、いやでもトリノ五輪を思い出してしまうような演目ではありませんか! というわけで、いったんはオペラに傾きかけていた気持ちが、たちまちフィギュアスケートに逆戻り。フィギュアのプログラム「トスカ」について、思うところを書いてみたいと思います。

フィギュアに使われるオペラの曲といえば、筆頭はやはり「カルメン」ではないかと思いますが、「トスカ」も好んで使われますよね。すでに見たように、「カルメン」はオペラの中の曲がいくつも組み合わせてあることが多く、ひとくちに「カルメン」といっても、同じプログラム名で呼ぶのはどうかと思うぐらい、人によって構成がさまざまです。これに対して「トスカ」と呼ばれるプログラムでは、たいてい「星は光りぬ」という曲が使われます。この曲はけっこう短いため、プログラムが長めの場合は、途中で別の曲が組み込まれたりもしますけれど、その場合もあくまでメインは「星は光りぬ」です。

一方、「カルメン」と共通している点としては、女子選手のプログラムにも、男子選手のプログラムにも使われるということ。前者の例はクワンやスルツカヤ、後者の例はヤグディンやプルシェンコなど。「トスカ」はオペラのヒロインの名前ですが、「星は光りぬ」を歌うのは男性のカヴァラドッシ(トスカの恋人)なので、そんなところから、男女ともに使われるのかもしれません。

最近、「トスカ」を滑った選手というと、なんといっても昨シーズンのプルシェンコが思い浮かびます。美しい曲に乗り、高度な技が休むまもなく繰り出され、エレガントにしてスリリング。プルシェンコの雰囲気にもよく合っていたし、とても魅力的なプログラムでした。

この「トスカ」を初めて見たのは、GPシリーズ・ロシア大会のTV中継。その番組の中で、解説の方がプルシェンコの演技を評して、「オペラの場面が浮かんでくるようですね」と言いました。そのとき、「え、そう?」と意外な気がしたことが、今、こうしてこの記事を書くことになった端緒です。私には、プルシェンコの演技がオペラ「トスカ」を表現しているようには感じられなかったし、そもそも「カルメン」に比べると、「トスカ」はオペラと切り離して演じられることが多いのではないか(見るほうとしても、切り離して見ているのではないか)という気がしました。

しかしながら、実際のところはどうなのか。プルシェンコの「トスカ」は記憶に新しいですが、それ以前の選手の演技となると、よく覚えていなかったりするので、みんながみんなオペラとは無関係の演技をしているのか、確信まではもてません。そこで、何人かの演技を探し出して、さっそく見てみました。その結果、わかったのは、オペラの筋書きに沿って、オペラの場面を表現しようとしている「トスカ」もあるということ。特にヴィクトール・ペトレンコの演技は、アイスショーということもあり、トスカの恋人カヴァラドッシを演じようとしていることがとてもよく伝わってきました。それと比べたら、やはりプルシェンコの演技は、まったく「トスカ」らしくないというか、オペラの筋書きとは無関係のように思われます。

では、「トスカ」らしいとは、どんな演技なのか。何人かの演技をピックアップして、それぞれのプログラムの「トスカ度」を見ていきたいと思います。つまり、その演技がどの程度、オペラ「トスカ」らしいかを評価してみようじゃないか、というわけです。前述したように、私はプルシェンコの「トスカ」が大好きだし、たとえ「トスカ度」の評価が低くても、プログラム自体の評価が低いということではありません。毎度のことではありますが、余興程度にお楽しみいただけたら幸いです。

取り上げる予定の演技は、下記の通り。当初は、下記の感想も含めて1つの記事にまとめるつもりでいたのですが、すべて埋めるとかなり長くなりそうなので、この記事はいったんここで終了。下記の演技の感想については、1つずつ独立した記事を設けて書いていくことにします。「トスカ度」の評価は★★★が最高、以下、★★☆、★☆☆、☆☆☆と続きます。

なお、オペラ「トスカ」の筋書きは、こちらとかこちらでどうぞ。このブログでの「トスカ」関連記事はこちら。また、いちばん聞きごたえのある「星は光りぬ」は、やはり、前にも紹介したことのあるこれ。デル・モナコです。

ヴィクトール・ペトレンコの「トスカ」
1996年アイスショー「Ice Wars」での演技 トスカ度★★★

アレクセイ・ヤグディンの「トスカ」
2000年世界選手権エキシビション トスカ度★★☆

ナフカ・コストマロフ組の「トスカ」
2005年世界選手権フリーダンス トスカ度★★☆

エフゲニー・プルシェンコ
2006年トリノ五輪ショートプログラム トスカ度☆☆☆
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by noma-igarashi | 2006-08-20 00:12 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(0)


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