111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
by noma-igarashi
最新のコメント
こんばんは~。 ヴォロ..
by noma-igarashi at 20:41
おはようございます。 ..
by sasha_2006 at 08:21
こんばんは~。 コワい..
by noma-igarashi at 23:42
こんにちは。仰る通り、デ..
by sasha_2006 at 15:08
ブログに書いてから気づい..
by noma-igarashi at 00:44
こんにちは。 ピルエッ..
by noma-igarashi at 20:24
こんばんは。 五十嵐さ..
by Disney 鴨 at 20:49
>Disney 鴨 さん..
by noma-igarashi at 09:36
カテゴリ
検索
以前の記事
ブログパーツ

<   2006年 05月 ( 23 )   > この月の画像一覧

テレサ・ストラータス

というわけで、新しいテーマ「この歌手が、あんな役もこんな役も」シリーズ(←と勝手に命名)の第1弾です。趣旨からいって、「えっ、この人がこんな役を演じてたの!?」みたいなサプライズがあればベストなのでしょうけれど、対象とするのは、例によって手持ちのDVDのみにつき、あまり意外な話は出てこないと思います。

e0073856_20194927.jpgラ・トラヴィアータ(椿姫)
制作:1982年(映画版)
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団
ヴィオレッタ(椿姫):テレサ・ストラータス
アルフレード:プラシド・ドミンゴ


↑「乾杯の歌」を歌うストラータス(両腕を広げた白いドレスの女性)とドミンゴ(左隣)
e0073856_201583.jpg

e0073856_20102369.jpgラ・ボエーム
収録:1982年、メトロポリタン歌劇場
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団
ミミ:テレサ・ストラータス
ロドルフォ:ホセ・カレーラス



そんなわけで、第1弾もかなり普通の内容です。テレサ・ストラータスが「ラ・トラヴィアータ」でヴィオレッタを、「ラ・ボエーム」でミミを演じているというもの。実はこれ、私がオペラに親しむようになって初めて遭遇した「この歌手が、あんな役もこんな役も」体験でした。

とはいえ、2枚とも収録年が同じで、外見的に「老けたなあ~」みたいな落差が2枚の間になかったし、なんといっても、どちらも似たような傾向の役柄なので、両方に登場しても、べつだん驚きませんでした。むしろ、「こういう外見だし、病弱で薄幸な役柄が得意な人なんだろうなあ」と納得したような記憶が。

ただ、オペラって、とても死にそうに見えない体格の歌手が、瀕死のはずなのに最後まで歌い終えていきなり死ぬ、みたいな先入観があったので、ちゃんと病弱な役の似合う人がいるんだな、という意味では驚いたような気もします。
e0073856_23572690.jpg
テレサ・ストラータス/Teresa Stratas
ソプラノ 1938年カナダ生まれ


情報収集にあちこち回ったところ、外見を褒め称える声が多い反面、歌唱にはやや疑問の声も、という感じみたいですね。あと、「ラ・ボエーム」のDVDに関しては、ミミを演じるにしては老けすぎている(当時44歳)という声もありましたが、私はそれほど気にならなかったかな。それより、ムゼッタをもうちょっと若くてきれいな人に演じてほしかった。

この顔写真は何歳ぐらいのときのものなんだろう。さすがにきれいですね。雰囲気があって魅力的。この写真だと、あまり病弱なふうには見えないかな。
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-30 20:21 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(2)

次のテーマ

エスカミーリョ比較の話題も終わって、さて、次は何について書いたものか? …と頭を悩ませていたところ、折しも昨日、リアル友だちの謎彦さん(名前出してごめんね)に、「ブログ、次はどうするんですか?」と訊かれてしまいました。ど、どうしましょう。汗。

えーとですね、たとえば<いちばんカッコいいドン・ジョヴァンニは誰か>とか、<アイーダ「凱旋行進曲」のスペクタクル度比較>とか、ぜひやってみたいテーマはいろいろあります。ただ、なにぶんDVDの保有枚数が十分ではなくて…。それなりに持っているのは、実は「魔笛」と「カルメン」だけ。この2演目の比較が終わったら、もう後が続かないのでした。

昨日、謎彦さんに提案されたのは、「同じ歌手が、演目によっていろんな役柄を演じていますよね。たとえばこのオペラではパパゲーノを、あのオペラではドン・ジョヴァンニを演じていたりするわけで、そういうのについて書いてみたらどうですか」というもの。

えええー!? そんなの無理無理むりむりむりむりむりむり。私の場合、限られた演目のDVDしか持っていないし(有名なのばっか)、歌手の名前もよく知らないし、絶対、むりーーーーー!

…と返事をしたのですが、一夜で気が変わりました。これ、やってみますわ。ほほ(←笑ってごまかす)。

ひるがえってみると、DVDやTVでオペラを見ていて、「あ、この人って、別のオペラであの役をやっていた人だ!」という発見が面白くて、歌手の名前を少しずつ覚えるようになっていった、ということが確かにあったので。どっちみち、たいした知識がないままに書いているブログなので、書きながら知識を仕入れることにします。オペラの話に限らず、覚えたてのことを書いてアウトプットすると、しっかりした知識になることってありますしね。

そんなわけで、たいしたことはできないと思いますが、明日から少しずつトライしてみます。ときどき、オペラに関する少女マンガの話も取り混ぜます(←これはまだまだある)。
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-29 22:42 | 映画・TV・本など | Trackback(1) | Comments(0)

訂正

すみません、たいしたことじゃないんですが、1週間ほど前に書いた内容に勘違いがあったので、訂正しておきますね。
オペラのほうに話題を転じると、「蝶々夫人」って、実はそれほど好きじゃなくて。1回生で見たことがありますが、通して見たのはまだそのときだけなのでした。お話として、女性が見て楽しめる内容だとはあまり思えないので。
この日は仕事の都合で遅くなり、実は、第1幕を見逃していたのでした。ですので、「蝶々夫人」、まだ一度も通して見たことがありません。そんな状態であれこれ書くのも気がとがめるものだし、無理をしてでも見ておけばよかったな。
ちなみに、そのときの観劇記はこちら
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-28 23:32 | 映画・TV・本など | Trackback | Comments(2)

「カルメン」エスカミーリョ比較

「魔笛」の話題が一段落したので、連休中から書きたかった別の話題に移りますね。上記の件名(↑)の通り、「カルメン」に出てくるエスカミーリョを比較しようじゃないか、というものです。これも手持ちのDVDをもとに、それぞれのエスカミーリョについて、ああだこうだとコメントしていきたいと思います。

ただ、この話題に関しては、実はお気に入りのエスカミーリョがおりまして、要はその歌手のことを書きたいがための話題なのでした。ですので、それ以外のエスカミーリョはいわば添え物。私とは違うエスカミーリョがお気に入りの方にとっては、不服に感じられる点も多々あるかもしれません。そこは好みの差ということで、なにとぞ大目に見てやってくださいませ。

この話題も、それなりに労力を要しそうなので、毎日、少しずつ空欄を埋めていきます。ただ、「魔笛」総集編ほどは長くならないと思います。

--------------------------------------------------------------
e0073856_23323294.jpgパリ・オペラ座「カルメン」
収録:1980年、パリ・オペラ座
カルメン:テレザ・ベルガンサ
エスカミーリョ:ルッジェーロ・ライモンディ




e0073856_2333938.jpgあちこちの感想サイトを見て回ったところ、どうやらいちばんカッコいいエスカミーリョは、この映画版「カルメン」(→)に登場するエスカミーリョらしいです。この「カルメン」、私は見ていないので、残念に思っていたのですが、よく見たら、パリ・オペラ座「カルメン」のエスカミーリョと同じ歌手(ルッジェーロ・ライモンディ)なのですね。

オペラ座のDVDは持っているし、当然、見ています。ただ、どんなエスカミーリョだったか、実はあまり印象に残っていなくて…。というのも、このDVD、1980年の収録にしては妙に画質が悪く、あまり繰り返して見る気がしないんです。おまけに、エスカミーリョが登場する酒場のシーン(↑オペラ座「カルメン」のジャケット参照)で、カルメン(テレザ・ベルガンサ)の演技がどうも個人的に納得できず、そっちに気を取られるあまり、エスカミーリョにあまり注目していなかったのでした。

e0073856_01259.jpg今回、酒場のシーンだけ改めて見直してみたところ、なるほど、がっしりした体格で背が高く(190センチぐらいあるらしい)、舞台で映えそうなエスカミーリョではありますね。ただ、うーん、個人的にはあまり好みではないかな。それだったら、私はドン・ホセ(ドミンゴ)のほうがいいかも。
(←闘牛場のカルメンとエスカミーリョ)


--------------------------------------------------------------
ヴェローナ音楽祭「カルメン」
e0073856_2344986.jpg収録:2003年ヴェローナ音楽祭
カルメン:マリーナ・ドマシェンコ
エスカミーリョ:ライモンド・アチェト


このエスカミーリョ(ライモンド・アチェト)は、感じはいいんですが、闘牛士にしては華がないように思います。ご覧の通り、服装にも派手さがありません。ま、ここは酒場のシーンなので、闘牛士の華やかなコスチュームを着ている必要はないわけですが、そうはいってもエスカミーリョの見せ場なんだから、もうちょっと目を引くデザインの衣装でもいいのに(気の毒…)。

おまけに、録音のせいなのか、野外ステージのせいなのか、エスカミーリョの歌が伴奏に合っていないというか、ワンテンポ遅れているように聴こえるんです。やはり、闘牛士の歌はカッコよく決めていただかないと、魅力が半減してしまうというものです。というわけで、このエスカミーリョは、ワタシ的にはちょっとパス。

--------------------------------------------------------------
カラヤン指揮、映画版「カルメン」
収録:1967年、ザルツブルグ音楽祭中の祝祭劇場
カルメン:グレース・バンブリー
エスカミーリョ:フスティーノ・ディアス

e0073856_23544241.jpg
このエスカミーリョは、ベビーフェイスがちょっと入っている感じですね。路線としては、カッコいい路線といっていいんでしょうけど、うーん。ビミョーなところです。

e0073856_15571512.jpg試しに、その後の写真を探してきました。
あら。こっちのほうがずっと素敵じゃないですか。
年を取ってからのほうが、私は断然いいと思いますけど、
どうでしょ?







--------------------------------------------------------------
グラインドボーン音楽祭「カルメン」
収録:2002年、グラインドボーン音楽祭
カルメン:アンネ=ゾフィー・フォン・オッター
エスカミーリョ:ロラン・ナウリ


 (これがエスカミーリョ↓)e0073856_23564813.jpg
e0073856_19563125.jpg
(アップで見ると、こうなります。エスカミーリョの格好はしていないですけど→)

このエスカミーリョは、第2幕の登場シーンで、女連れで酒場にやってきます。生で見た分も含めて、そういう演出はほかで見たことがないですが、女連れのエスカミーリョって、ありそうといえばありそうですよね。

特にこのアンネ=ゾフィー版「カルメン」の場合、エスカミーリョが女連れでなければ、カルメンが彼に関心を示す(エスカミーリョが「闘牛士の唄」を歌うとき、フラスキータたちと一緒に最後のほうで歌に加わる)のが不自然なようにも思えるので、適切な演出ではないでしょうか。つまり、彼が女連れであるがために、その女に対して若干の対抗意識を刺激され、ちょっと目立つ行為に出た、というふうに受け取れるので。そうじゃなかったら、このカルメン、完全にエスカミーリョを無視しちゃいそうなんですもん。

このエスカミーリョ(ロラン・ナウリ)ですが、写真を見ると、笑顔のほうが素敵ですね。「カルメン」の中では、とにかくカッコつけなきゃいけないので、記憶している限りにおいては笑いません。カッコつける場合、もうちょっとシブイと、エスカミーリョとしてさらにいい感じになりそうなのですが。

--------------------------------------------------------------
ウィーン国立歌劇場「カルメン」
収録:1978年、ウィーン国立歌劇場
カルメン:エレーナ・オブラスツォワ
エスカミーリョ:ユーリ・マズロク


e0073856_23433990.jpgこの「カルメン」はTVで観たことがあるだけで、DVDは持っていません。ほしいなと思いつつ、けっこういいお値段なので、なかなか思い切れなくて。未見だと、とにかく見たい一心で買ってしまうのですが。

e0073856_23134011.jpg前にも書きましたが、このエスカミーリョ、私は勝手に「にしきのあきら」と呼んでいます。

(↑これはエスカミーリョ。  こちらは、にしきのあきら氏→)



--------------------------------------------------------------
e0073856_05067.jpgイタリア映画版「カルメン」
1956年収録
カルメン:Belén Amparan
エスカミーリョ:Anselmo Colzani


このエスカミーリョ(Anselmo Colzani)は、つい先ごろ、亡くなったばかりのようです。1918年生まれなので、享年88。ご冥福をお祈りします。

この写真がなかなかカッコいいので、ぜひアップでご覧ください。「カルメン」でのエスカミーリョ姿は、実はそれほどカッコいいとは思わなくて、珍しく二枚目が演じているドン・ホセ(フランコ・コレッリ、ジャケット写真参照)との差がありすぎ、などと思っていたのですが、認識不足でしたわ。e0073856_22393895.jpg

さらに、「アイーダ」に出演中の動画も見つけてきました(たぶん)。エチオピア王アモナズロを演じているのがそうだと思うのだけど、もしも違っていたらスミマセン。

さらにさらに、この写真(→)は、ファルスタッフ姿。
「あちゃ~。さっきアップで見たあの人がこうなっちゃうのか」という気はしますが、これはこれで味がありますね。

(追記 06/8/12)
さらに、「闘牛士の歌」の動画が新たにYouTubeにUPされました。
--------------------------------------------------------------
e0073856_053168.jpgブルノ国立劇場「カルメン」
収録2005年、ザンクト・マルガレーテン・オペラ音楽祭
カルメン:ナディア・クラステヴァ
エスカミーリョ:セバスティアン・ホレチェク


e0073856_2258541.jpgけっこうマイナーな「カルメン」だから、エスカミーリョ(セバスティアン・ホレチェク)の写真も見つからないかと思っていたのですが、全然そんなことありませんでした。こちら(→)です。なかなか感じのいい人だと思いますけど、エスカミーリョとしてはどうだろう。変なクセがなくてなじみやすい、という言い方はできるかな。

--------------------------------------------------------------
e0073856_23462558.jpgグラインドボーン音楽祭「カルメン」
収録:1985年、グラインドボーン音楽祭
カルメン:マリア・ユーイング
エスカミーリョ:デイヴィッド・ホロウェイ


世界中には、いろんな分野に「デイヴィッド・ホロウェイ」氏がいるようで、写真を求めてさまよううちに、迷路に入り込んでしまいました(汗)。やっと探し当てたのがこの写真なんですが、う~ん。ちょっとお年を召されてしまったような…。85年って、もう20年前ですものね。

このエスカミーリョは、なかなかカッコいい伊達男ぶり。外見だけでいえば、かなり好みのタイプのエスカミーリョでした。舞台写真を見つけられなかったのが残念。

--------------------------------------------------------------
e0073856_234912.jpgメトロポリタン歌劇場「カルメン」
収録:1987年、メトロポリタン歌劇場
カルメン:アグネス・バルツァ
エスカミーリョ:サミュエル・レイミー


そんなわけで、最後はいよいよこの「カルメン」のエスカミーリョ(サミュエル・レイミー)なのですが…。どうしよ…。キンチョ~。書きたいような、書かずに済ませたいような。
平常心で書けるようになるまで、こちらのサイト写真でも見てお楽しみくださいませ。(以下、続く)

さて、妙なところから話を再開しますが、少女マンガに「ガラスの仮面」という未完の大作がありますよね。その中に、「ふたりの王女」という芝居が出てきます。この芝居で主人公・北島マヤが演じることになるのは、華やかで美しく、天使のような心をもつ王女アルディス。ライバルの姫川亜弓ならともかく、北島マヤは外見的にはきわめて平凡、おまけに王女らしい気品も優雅さも素養もないので、たいそう苦労します。しかし、最終的には王女アルディスになりきり、観客があっと驚くような美しい王女を演じるのでした。

思うに、この「カルメン」のエスカミーリョも、それに近いものがあるような気がします。サミュエル・レイミーって、べつだん二枚目ではないのに、なりきり方が堂に入っていて、なんだかホントに色男のように見えてしまうんです。

たとえば、ここまで見てきたほかのエスカミーリョは、カッコよさを演出するためか、あまり笑いません。ストーリー展開を念頭に置き、カルメンとの出会いに備えて、最初からカッコよく振る舞おうとしているような感じがするんです。

ところが、この「カルメン」のエスカミーリョは、満面の笑みで酒場に登場します。自分がエスカミーリョだという自信がなければ、あんなふうに笑えないだろうなあ、と思わせる表情です。花形闘牛士として、酒場の客たちに歓呼で迎えられれば、自信たっぷりの笑顔を振りまくのは当然のこと。あそこまで堂々とエスカミーリョとして振る舞われれば、見るほうとしても説得されてしまいます。

想像ですけど、サミュエル・レイミー氏は、演技することが好きなタイプの歌手なのかもしれないですね。臆することなく役柄になりきってしまえるタイプというか。この人の演技は、ほかには「ドン・ジョヴァンニ」のDVDしか見たことがないですけど、これもなりきり方がお見事だし、公式サイトの舞台写真を見てもそういう感じがします。

とはいえ、演技の人だというつもりはありません。歌だけ聴いても魅力的。ここで取り上げたDVDの中では、この人の「闘牛士の唄」がいちばんカッコいいです。もしも自分があの酒場にいたとして、武勇伝を聞きながら(歌を聞きながら)きゃあきゃあ騒ぎたくなるのは、このエスカミーリョだけですわ。

追記:このシーンの動画がありました。

e0073856_234022.jpg(DVDで着ている衣装とは違うけど、これも闘牛士ルック。セサミストリートに出演したときの写真らしいです→)

(↓妙にさわやか君の写真。おまけに若い…)e0073856_2064759.jpg
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-27 19:15 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(2)

トリノ開会式のパバロッティ

突然ですが、トリノ開会式で歌うパバロッティの動画を見つけたので、リンクしちゃいます。

(これって、前にもリンクしました? エスカミーリョのことを調べているうちに、回りまわってたどり着いたのですが、なんだか前に見たことがあるような気もしてきて…)
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-23 00:28 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(0)

左右逆の「最後の晩餐」の謎…

えーと、オペラにもフィギュアにも関係ない話題ですが…。
今夜は、先日のジャパンオープンの再放送をBSで見つつ、民放でダ・ヴィンチコード絡みの番組もちょこちょこと見ておりました。後者のような番組を見ると、相棒のジョルジュ(仮名、日本人)がうるさい、うるさい。聞いてもいないのに、いろいろと自説を開陳してくれました。何でも、「最後の晩餐」の問題の人物は、ダ・ヴィンチ作「岩窟の聖母」と同じ顔をしているので、マリアはマリアでも、聖母マリアなんだそうな。え~、でも、女性の顔がどれを見ても同じ、ワンパターンになっちゃう漫画家とかもいますよね。

それはともかく、この番組を見ながら、河出書房新社の図説シリーズ(新潮社のとんぼの本みたいなやつ)の『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を見ていたところ…。な、な、なんと、とんでもない謎に遭遇してしまったのでした。

あのですねえ、「最後の晩餐」ってこのような絵なんですよね。ところが、前掲書の20ページと80ページに掲載されているこの絵、どう見ても、左右が逆なんですが…。つまり、問題の人物が、イエス・キリストの右隣(向かって右)にいるんです。もちろん、それ以外もすべて左右逆。なぜ? 鏡文字ならぬ鏡絵? わけがわかりません。間違えて版を逆にしちゃったの? そういうわけじゃなくて、正当な理由があるの? どなたかご存知でしたら教えてくださいませ~。
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-21 00:08 | 映画・TV・本など | Trackback(2) | Comments(3)

山本鈴美香「エースをねらえ!」とオペラの関係

オペラに関係した少女マンガの話題、今回は山本鈴美香「エースをねらえ!」なんですが、いや、これについてはほとんどこじつけです。お察しの通り、「竜崎麗香→お蝶夫人」という愛称が、オペラ「蝶々夫人」のもじりなんだろうな、ということで。もじりじゃなかったら、未婚の女子高生を「~夫人」とはやはり呼ばないでしょう。

ただ、「夫人」=「マダム」という敬称ととらえると(フランス語だと、社会的に地位のある女性は未婚でも「マダム」と呼ばれるらしいです)、お蝶さん、10代にして「マダムと」呼ばれてもおかしくない迫力はありましたね。

こちら、集英社による「エースをねらえ!」の公式ページらしいです。少し前に、実写でドラマ化もされていたようだし、いまだに人気があるんですね。実際、名作だと思います。宗方コーチの死後を描いた第2部では、精神論を描きすぎというか、だんだん宗教がかっていくようなのが個人的にはイマイチでしたが。

オペラのほうに話題を転じると、「蝶々夫人」って、実はそれほど好きじゃなくて。1回生で見たことがありますが、通して見たのはまだそのときだけなのでした。お話として、女性が見て楽しめる内容だとはあまり思えないので。でも、「ええ~、こんな日本ってヘン~!」とツッコミを入れながら見る楽しみはありそうですね。毛嫌いしていないで、もうちょっと見てみようかな。
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-20 13:07 | 映画・TV・本など | Trackback(1) | Comments(0)

「魔笛」のDVD比較 総集編

「魔笛」のDVD比較、いよいよ総集編(?)として、各DVDを自分なりに評価してみたいと思います。HMVのサイトの評価方法がなかなか面白くて気に入っているので、それを真似させていただくことにしました。評価は5段階で、以下の通り。
あくまでも私個人の勝手な評価であることはいうまでもありませんが、さらに付け加えれば、あくまでも現時点での評価です。たとえば数年たってから改めて見直したら、以前には気づかなかったよさがわかった(またはその逆)、なんていうこともありそうな気がします。それもオペラの楽しみの1つかもしれないですね。

なお、いっきに書いてしまうのは労力を要しそうなので、これから数日かけて、少しずつ空欄を埋めていきます(すべて書き終えたら、この文章を取り消し線で消す予定)。
----------------------------------------------------------------
【評価の基準】
・最高!
・すばらしい
・OK
・いまいち
・だめ!

※DVDの並べ方(順番)については、考えた結果、収録年の順としてみました。
----------------------------------------------------------------
シュタイン指揮、TV映像版「魔笛」 評価:最高!
e0073856_11412924.jpg
収録:1971年
指揮:ホルスト・シュタイン
演奏:ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
タミーノ:ニコライ・ゲッダ
パパゲーノ:ウィリアム・ワークマン
パミーナ:エディット・マティス
夜の女王:クリスティーナ・ドイテコム
ザラストロ:ハンス・ゾーティン
弁者:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ

(ジャケットは、魔笛を持つタミーノ(右)と、3人の侍女のうちの2人)

あら。年代別に並べてみたら、これがいちばん古い収録なんですね。これまで全然気がつきませんでした。でも、古臭い感じはまったくしないし、画質や音がよくないなんていうこともありません。そもそも、私の感覚では、71年なんてちょっと前、という感じだし(ただ、もう35年も前なのかと思うと、やはり昔ですねえ…)。

e0073856_18315786.jpg評価は「最高!」にしてみました。もしも人に、「魔笛のDVDを買いたいんだけど、どれがいい?」とか「あなたが持っているものをどれか1枚貸してもらえる?」とか言われたとき、この「魔笛」なら迷わず,
勧めたり貸したりできるなと思ったので。

その理由ですが、オーソドックスな演出で、「魔笛」の世界が十分に楽しめるし、なんたって歌手が豪華メンバーです。タミーノ役のニコライ・ゲッダ、パミーナ役のエディット・マティス(↑)は、歌はもちろんルックスの面でも魅力的(タミーノ、ちょっとトシではありますが)。夜の女王(クリスティーナ・ドイテコム)も、女王らしい威厳と歌いっぷりです。おまけに、主要登場人物とまではいえない弁者役にフィッシャー=ディースカウが配されている豪華さ。

さらに、前にも書いたように、このDVDではパパゲーノ(ウィリアム・ワークマン)がお気に入りです。それほど有名な歌手ではないのでしょうけど、若々しく、表情豊かで、私にとってはとてもパパゲーノらしいと感じられるパパゲーノを演じてくれています。

このDVDの難点としては、ライブでないことぐらいでしょうか。1枚だけ人に勧めるという想定で考えれば、やはりライブのほうが、劇場でオペラを見るときの臨場感が伝わってベターだと思うので。あと、以前は値段が高いのも玉にキズでしたが、廉価で販売される時期を狙えば、本当にお買い得な1枚だと思います。

----------------------------------------------------------------
ライプツィヒ歌劇場「魔笛」 評価:すばらしい
e0073856_11383180.jpg
収録:1976年、ライプツィヒ歌劇場
指揮:ゲルト・バーナー
演奏:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
タミーノ:ホルスト・ゲプハルト
パミーナ:マクダレーナ・ファレヴィチ
パパゲーノ:ディーター・ショルツ
夜の女王:インゲ:ウイーベル
ザラストロ:ヘルマン・クリスティアン・ボルスター

(ジャケットは登場人物たちのイラスト。左上からパミーナ、タミーノ、パパゲーノ、不明、左下からモノスタトス、ザラストロ? 弁者? 僧侶。ただし、私が実際に持っているのは別のジャケットです)

この「魔笛」は買ったばかりで、まだ1回しか見ていないため、もうちょっとなじんでから評価したほうがいいかな、と思いつつ…。ひとまず、最初に見たときの印象で、評価は「すばらしい」としてみました。これもいい「魔笛」だと思います。歌手の粒がそろっていて、見た目にも楽しめました。演出は、もともとはウィーン国立歌劇場で上演されて好評だったものだそうで、楽しく安心して見られるし、衣装のデザインも面白かったです。

にもかかわらず、評価を「最高!」にしなかったのは、たとえば「魔笛を見るなら、○○の夜の女王を聴いておかなくちゃ」とか「××のタミーノは見ておいて損はないよ」というような要素には欠けるかな、と思ったので。2枚目に見たり買ったりするのに適した「魔笛」ではないかなと思います。

この「魔笛」の歌手陣の中では、パミーナ(マクダレーナ・ファレヴィチ)がいちばんのお気に入り。とてもチャーミングな外見だし、快活な印象で、現代的というのか、自分の意思が感じられるパミーナだと思いました。同じパミーナを演じながら(台詞や筋書きが他の「魔笛」と違うわけじゃなし)、こういう印象の差って、どこから生じるんでしょうね。演じる人によって違いがあるからこそ面白いわけですが、不思議といえば不思議です。
それ以外の登場人物については、パパゲーノは明るい顔立ちが気に入りましたが、もうちょっと表情豊かだとさらにいいかも。タミーノは、ワタシ的にはSMAPの草彅くんのように見えましたが、さて。衣装がもうちょっと王子らしくてもよかったかもしれないです。上下ともに赤い衣装なんですが(ジャケット参照)、品よく着こなすのが難しい色ですね。

それ以外の情報としては、(ちょっと前に書いたことの繰り返しになりますが)この「魔笛」、序曲とカーテンコールの部分だけがライプツィヒ歌劇場でのライブ収録で、あとは旧東ドイツの国営テレビ局が1週間かけて録画し、編集したものだそうです。また、演奏のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は、歌劇場付属ではないオーケストラとしては世界最古のオーケストラなんだとか(たぶん、こういうのは有名な話なんでしょうね)。

----------------------------------------------------------------
グラインドボーン音楽祭「魔笛」 評価:OK
e0073856_11392562.jpg
収録:1978年、グラインドボーン音楽祭
指揮:ベルナルト・ハイティンク
演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
タミーノ:レオ・ゲーク
パミーナ:フェリシティ・ロット
パパゲーノ:ベンジャミン・ラクソン
夜の女王:マイ・サンド
ザラストロ:トーマス・トマシュケ

(ジャケットは、右から2番目タミーノ、左から2番目パパゲーノ、彼らを取り囲む3人の侍女)

評価は「OK」としましたが、ちょっと手厳しかったでしょうか。こちらが先とはいえ、メトロポリタン歌劇場「魔笛」とほぼ同じ演出のため、どうしても比較してしまいがちでして。メトロポリタン歌劇場と比べると、こちらはスター歌手がいないし、全体的に地味というか、ほとんどの歌手が、役柄のイメージに対して年を取っているという印象を受けてしまいます(もちろん、オペラでそういうケースは多いですけどね)。

(↓外国で売られているこのDVDのジャケット。タミーノとパミーナ)
e0073856_17321968.jpgたとえばパミーナ(←フェリシティ・ロット)は、理知的な感じで好感が持てますけど、恋に悩む王女というより、子供の教育に悩む高学歴ママみたいな印象が…。パパゲーノ(ベンジャミン・ラクソン)も28歳には見えず、40代独身、という感じ。演出がメルヘンチックでかわいらしいだけに、なんだか合っていない気がするんです。

e0073856_18401198.jpgさらにいえば、この「魔笛」では3人の童子(ボーイソプラノ)を女性(ソプラノ)が演じていて、その点もちょっと。実際に見たことのある東欧の歌劇場の来日公演でも、さすがに子供まで連れてこられないのか、そのパターンばかりですが、アップの映像で見ると、女性があの格好(→)をしているのは、妙に生々しくて…。太ももむき出しだし…。

うーん、悪くはないんですけど、プラス要素が少なく、おまけに本来はプラス要素になるはずの演出が、メトロポリタン歌劇場との比較によってかえってマイナス要素に働いているという、ちょっと不運な「魔笛」かもしれません。

----------------------------------------------------------------
ザルツブルグ音楽祭「魔笛」 評価:最高!
e0073856_11401398.jpg
収録:1982年、ザルツブルク音楽祭フェルゼンライトシューレ
指揮:ジェームズ・レヴァイン
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
タミーノ:ペーター・シュライヤー
パパゲーノ:クリスティアン・ベッシュ
パミーナ:イレアナ・コトルバス
夜の女王:エディタ・グルベローヴァ
ザラストロ:マルッティ・タルヴェラ

(ジャケットはタミーノとパミーナ)

評価は迷わず「最高!」としました。「魔笛」に限らず、オペラのDVDがいいとか悪いとかいうとき、私はめったに音楽的な理由を挙げないのですが(なぜならよくわからないから)、このDVDの場合はかろうじて音楽的なことが理由です。前にも書いたことがありますが(ここ)、ウィーンフィルによる序曲の演奏が大好きなのでした。音が立体的に感じられるというのかな。う~ん…。線描画なら線の数が、テレビなら走査線が、デジカメなら画素数が、他と比べものにならないくらい多い、という感じでしょうか。どうも適切な比喩ではないような気もしますが、ともかく、それまで聴いたものの中で群を抜いて素晴らしく、同じ「魔笛」の序曲なのに、こんなにも違うものかと驚きました。

e0073856_231935.jpgより正確にいえば、ウィーンフィルの序曲に驚いたのは、このDVDを観たときではなく、去年のザルツブルグ音楽祭で「魔笛」を観たときでした。このDVDでは、生で聴いたのと同じ演奏が流れてきたので、そのことに驚きました。驚いたというより、感動した…というほうが適切かしらん。あまり安易に使いたい言葉ではないんですが。去年の夏は、心身ともにへろへろの状態でザルツブルグに出かけたので(え~と、ちょっとばかりビョーキだったもので)、年甲斐もなく多感になっていたせいもありますけどね。やはり、個人的な経験と結びつくと、好きだと思うパワーが強まるものです。

e0073856_23202363.jpgそんなわけで、迷わず「最高!」という評価にしたのですが、そういう主観的なものを取り払っても、十分価値のあるDVDだと思います。なんたって、豪華版ですもん。演奏がウィーンフィルで、指揮がレヴァインで、タミーノがシュライヤー(↑)で、夜の女王がグルベローヴァ(→)で。ま、グルベローヴァの夜の女王なら、バイエルン国立歌劇場のほうが好きだったり、シュライヤーは王子よりも別の役柄を聴きたい気がしたり、ということはありますけど、この盤だって観ておいて損はないと思います。

e0073856_23282830.jpgちなみに、このDVDの収録は1982年ですが、その直後にTVで放送されただけで、DVD化されたのは去年の12月。昔からのオペラファンにとっては、DVD化が待ち望まれていた1枚らしいです。また、この「魔笛」の演出は、この時期のザルツブルグ音楽祭の定番で、何年も同じ演出で上演されていたようです。去年、音楽祭で買った「魔笛」のパンフレットにも写真が載っていました。
(↑会場のフェルゼンライトシューレ)

----------------------------------------------------------------
バイエルン国立歌劇場「魔笛」 評価:最高!
e0073856_11541275.jpg
収録:1983年、バイエルン国立歌劇場
指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ
演奏:バイエルン国立歌劇場管弦楽団
タミーノ:フランシスコ・アライサ
パパゲーノ:ヴォルフガング・ブレンデル
パミーナ:ルチア・ポップ
夜の女王:エディタ・グルベローヴァ
ザラストロ:クルト・モル

(ジャケットは左:タミーノ、中央上部:夜の女王、中央下部:蛇、それ以外によく見ると、3人の侍女の姿も)

このDVDも、「最高!」の評価にしました。というか、1枚だけ人に勧めるとしたら、やはりこの「魔笛」でしょう。ええ、迷わずこのバイエルン盤を選ぶと思います。

あ、でも、「1枚だけ人に勧めるとしたら」じゃなくて、「1枚だけ自分の手もとに残すとしたら」という想定だったら、また違うかもしれないですね。わお。この想定は難しいです。う~ん。そうなったら、序曲が捨てがたいザルツブルグ盤かなあ。でも、パパゲーノが大好きなシュタイン盤も置いておきたいしなあ。どうしよ。どうしよ。1枚だけ自分の手もとに残すとしたら…。誰もそんな命令をしないことを願います(←誰がするというのか)。

e0073856_23231197.jpg話が脱線しましたが、「1枚だけ人に勧めるとしたら」という想定ならば、なぜこの「魔笛」を迷わず選ぶのか? 理由としては、これなら勧められた人が「それを見る前にこっちを見ておいたほうがいいよ」と誰かにいわれたり、勧めた私のほうが「ええ~! それを勧めるより、なんでこっちにしなかったの!」と驚かれることはまずなかろう、と思うからでした。つまりは「安全パイ的な1枚」ともいえますが、実際、いいところの多い「魔笛」だと思います。王子らしい王子が出てくるし、グルベローヴァの夜の女王も見られる(聴ける)し、それ以外のキャストもいい感じです。演出の面でも、オーソドックスで安心して見られる一方、ちょっとしたところで「いいな」と思う点が少なくありません。個人的に好きなのは、次のようなところ。

・第1幕のはじめ、3人の侍女が蛇を退治するシーンで、3人がちゃんと兜をかぶっているところ。ワルキューレみたいでカッコいいです。

・夜の女王の登場シーンで、岩が割れてそこから女王が登場するわけですが、バックに湖が描かれていて(ジャケット参照)、空間に広がりが感じられるのが好きです。夜の女王に、支配している領地がちゃんとあることも実感できるし。

e0073856_2314962.jpg・(←)このシーンは女性に人気があるようなんですが、パパゲーノとパパゲーナが将来の夢を語り合うシーンで、子供たちがわんさか出てくるのがかわいい。このシーン、私も大好きです。特に、最後の1人がパパゲーナに抱っこされるところがいいな。




さらに、これは演出の話ではないんですが、タミーノとパパゲーノの関係を考えるとき、この「魔笛」のタミーノとパパゲーノが、私としてはいちばんバランスがいいように感じられるのでした。見た感じ、歌手同士が年齢的に近そうだし、主従関係と友人関係の中間あたり(だと、私は2人の関係を受け止めているのですが)という雰囲気がよく出ていると思います。ほかの「魔笛」を引き合いに出すと、たとえばシュタイン盤の場合、個人的にこのパパゲーノが好きだとはいえ、2人のバランスが取れているとはいいがたい気がします。e0073856_23145058.jpg
タミーノ(ゲッダ)のほうがどう見てもパパゲーノ(ワークマン)より年上だし、歌手としての貫禄も上で、あまり対等な友情が育ちそうにないような…。それ以外の「魔笛」も、2人の年齢差やキャリアの差が感じられたり、パパゲーノが鳥に近すぎて、人間と鳥の間に友情が成り立つのはやはり難しいでしょう、という気にさせられたり。ほどよいバランスのものって、バイエルン盤以外はあんがい見当たらないような気がします。

そんなこんなを総合すると、この「魔笛」、やはりとてもいいのではないでしょうか。おすすめです。

----------------------------------------------------------------
メトロポリタン歌劇場「魔笛」 評価:すばらしい
e0073856_11464747.jpg
収録:1991年11月、メトロポリタン歌劇場
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団
タミーノ:フランシスコ・アライサ
パパゲーノ:マンフレート・ヘム
パミーナ:キャスリーン・バトル
夜の女王:ルチアーナ・セッラ
ザラストロ:クルト・モル


こちらでご覧いただけます 夜の女王のアリア(第1幕) 夜の女王のアリア(第2幕)

この「魔笛」は別の盤とダブっている部分がとても多いです。まず、演出がグラインドボーン盤と同じジョン・コックス(ただし、この盤の演出家は別にいて、ジョン・コックスはオリジナル演出と表現されています)、次に、タミーノ役がバイエルン盤と同じフランシスコ・アライサ、ザラストロ役もバイエルン盤と同じクルト・モル。さらには、メトロポリタン歌劇場なんだから当然とはいえ、指揮者がレヴァインで、ザルツブルグ盤と同じです。

この記事のタイトルになぞらえれば、これこそ「魔笛」DVDの総集編って感じの盤ですね。だとしたら、この1枚を「人に勧めたい1枚」に選んでもいいような気もしますが、ほかの盤も持っている身としては、評価は「すばらしい」にとどめました。理由としては、何度も見ていると、メルヘンチックな演出にやや飽きがきてしまうのと(グラインドボーン盤も持っていたら、両方で見ることになるわけだし)、ほかの盤とダブっていない部分で、ちょっと好みではないところがあるからなのでした。

一応、どこが好みではないかを明らかにしておくと、実はパミーナが今ひとつでして…。たぶん、キャスリーン・バトルがかわいすぎるんだと思うんです。バトルのかわいさは、たとえば「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナを演じる分には、かわいさがそのままツェルリーナのしたたかさにつながり、魅力的だと思うんですけどね。でも、パミーナという役柄は、かわいい歌手が演じると、かわいいだけで終わってしまうというか、キャラとしての深みが感じられない気がします。まあ、パミーナに深みはなくてもいいのかもしれないですけど、個人的には、ライプツィヒ盤のパミーナのような、自分の意思の感じられるパミーナが好きなのでした。


----------------------------------------------------------------
チューリッヒ歌劇場「魔笛」 評価:いまいち 
e0073856_11482289.jpg
収録:2000年、チューリヒ歌劇場
指揮:フランツ・ヴェルザー=メスト
演奏:チューリヒ歌劇場管弦楽団
タミーノ:ピョートル・ベッチャーラ
パパゲーノ:アントン・シャリンガー
パミーナ:マリン・ハルテリウス
夜の女王:エレーナ・モシュク
ザラストロ:マッティ・サルミネン

(ジャケットはパパゲーノ)

調子に乗って長々と書いていたら、1つの記事としての字数制限に達してしまいました。この「魔笛」は、個人的な評価が「いまいち」でもあるので、くわしいコメントをパスします。ただ、ネットを見て回っていたら、この盤を褒めておられる方もお見かけしました。

----------------------------------------------------------------
ロイヤルオペラハウス「魔笛」 
e0073856_11491197.jpg
収録:2003年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場
指揮:コリン・デイヴィス指揮
演奏:コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
タミーノ:ヴィル・ハルトマン
パパゲーノ:サイモン・キーンリーサイド
パミーナ:ドロテア・レシュマン
夜の女王:ディアーナ・ダムラウ
ザラストロ:フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ


このDVDは、TVで見ただけなので、今回は評価やコメントをパスします。
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-18 23:47 | オペラ・音楽 | Trackback(3) | Comments(2)

オペラ歌手のHP(余談というか休憩というか)

いま、「魔笛」の記事にリンクをはるために、オペラ歌手のHPを検索しまくっていますが、それに関して気がついたこと。

・DVDには、カタカナの歌手名だけじゃなく、アルファベットでの名前も併記してほしいですね。カタカナ表記だと、日本語のサイトしか検索できないので、よほど有名な歌手であっても、ヒット率がきわめて悪いです(というかCDばかりヒットして、ここにリンクしたいようなページが見つからない)。その点、アルファベットで検索すれば、海外のサイトが対象になりますから、飛躍的にヒット率が高まります。特に本人の個人サイトがある場合は、必ず1番目に出てくるので、ひゃっほ~!と小躍りしたくなってしまいます。

・有名な歌手でも個人サイトがなかったり、この人はないだろうと思う人にちゃんとあったり、なかなか面白いです。ネットに対する考え方の差ですかね?

・カタカナでもアルファベットでも、特徴のある名前のほうが検索しやすいです。たとえば「ワークマン」なんて、全然だめです。「マイ・サンド」というのも、フルネームなのに全然ダメでした。人の名前だとすら認識されなかったみたい…(汗)。
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-18 00:30 | 映画・TV・本など | Trackback | Comments(0)

ジャパンオープンTV観戦

「魔笛」の話題のさなかではありますが、せっかくTV中継もあったことだし、フィギュアスケート「ジャパンオープン」のことを少々。日本優勝ですか。う~ん。うれしくないわけじゃないし、今日の演技内容なら、日本が優勝したのは順当な結果だと思いますけど、なんとなく、主催国だから花を持たされたような気もしたりして…。以下、今日の試合内容&放送内容についての簡単なコメントです。

・観客席、すごい人でしたね! あんなに広い会場だったとは。そこが見事に埋まっていて、改めてフィギュア人気に驚きました。

・サンデュ先輩の演技だけ、放送がすっ飛ばされてしまいましたね(汗)。サンデュは特別に好きなわけではないんですが、2時間近い放送時間だったんだし、出場者12人中11人まで放送したんだから、何も1人だけカットしなくても…(よもや、ちゃんと放送されたのに、私だけが見逃したってわけじゃないですよね?)

・テレビ東京の実況は、歌謡ショーのようなこともいわないし、いい感じだなと思っていたのですが、荒川さんが加わって3人になると、演技そっちのけでみんなが喋っているという印象になってしまい、さすがにちょっとうるさかったです。誰が喋りすぎていたというわけじゃなく、とにかく3人は多すぎ、ということでしょう。

・シーズンオフだから仕方ないとはいえ、ベストの演技ができた選手が少なかったのは残念。そんな中で、浅田真央選手のノーミスの演技は立派だったし、見ごたえもありました。さすが。でも「ノーミスをしたい」という彼女の言い方はちょっとどうかと思うんですが…。

・ヤグディンの演技にどのぐらいの点数が出るのか、興味がありましたが、あまり高い点は出ませんでした。プロになってから何年もたつし、新採点方式も未経験だし、あんなものでしょうかね。ソルトレークの頃、私はプルシェンコを応援していたので、ヤグディンのことはあまり好きではなかったのですが、彼の全盛期に新採点システムが導入されていたら、どのぐらいの点数が出ていたのかなあ…とはやはり思います。

・地域対抗戦という趣向は、なかなか面白かったです。いっそのこと、ペアとアイスダンスも含めた全種目を対象に、「ヨーロッパ」「アメリカ(大陸)」「アジア」の対抗戦を開催する、なんていうのも面白そう。その場合、アジアはペアならば中国がいますけど、アイスダンスが超苦戦になってしまうかな。あ、でも、この区分けだと、イスラエルがアジアに入りますよね。サッカーなんかの場合は、中東までアジアに含まれるのは範囲が広すぎる~、などと思ってしまいますけど、こうなったら話は別。サフノフスキー、一緒に頑張りましょう(と、妄想が突っ走る…)。
[PR]
by noma-igarashi | 2006-05-14 22:31 | フィギュアスケート | Trackback(3) | Comments(2)


タグ
記事ランキング
外部リンク
最新のトラックバック
077:聡 より
from 楽歌三昧
065:砲 より
from 楽歌三昧
055:芸術 より
from 楽歌三昧
042:尊 より
from 楽歌三昧
018:援 より
from 楽歌三昧
フォロー中のブログ
ライフログ
ファン
ブログジャンル
画像一覧