111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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カテゴリ:題詠100参加作品( 723 )

「016:察」「017:誤解」

016:察 国民の怒りを察するふうもなく総理は今日も高飛車である

017:誤解 言い逃れ逆ギレばかりの答弁でいいと誤解はしないでほしい

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by noma-igarashi | 2016-03-06 12:00 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)

「013:伏」~「015:盲」の歌と昭和のドラマ

013:伏 伏字かと思ったものが「薔薇」になるスマホ画面を指で伸ばせば

014:タワー ポイントの残ったタワーレコードのカード財布に眠らせたまま

015:盲 懐かしい昭和のドラマの主題歌として思い出す「恋は盲目」

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by noma-igarashi | 2016-03-03 23:28 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)

「011:平」「012:卑」の歌

011:平 「平和を」と声を上げれば叩かれるニッポンは今、平和か否か

012:卑 目をつけたツイートひとつに群がって喜々として嘲笑う卑しさ

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by noma-igarashi | 2016-02-27 13:03 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)

「006:及」~「009:たまたま」の歌

006:及 (その後の行方を知らず)
あらかたが脱原発を訴えた十万近くに及ぶパブコメ

007:厳 春一番はや吹き荒れて厳しさを恨みに思うこころの狭さ

008:製 いつからか森永製菓のエンゼルは逆立ちするのをやめてしまった

009:たまたま たまたまを運命的と思い込む若さはつたなくまぶしくもある

 *

「006:及」は、カッコ内の詞書も含めて31文字に納められればよかったのですが、力及ばず(あ、こんなところで題を使っちゃった!)。
このパブコメ、民主党政権時代に行われたもので、すべての内容をネット上から見られるようになっていました(ものすごい量でした)。一時は、それを打ち出したものを担当大臣が持っていたそうでしたけど、ホント、一体どこへ行ってしまったのでしょう。物理的な意味でもそうだし、脱原発を求めたあれだけ多くの国民の声自体も。
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by noma-igarashi | 2016-02-19 07:31 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)

「004:相当」「005:移」

004:相当 幸薄い手相当惑しながらもヒロインめいてときめいたっけ

005:移 全巻を夢中で読んだページ追うごとに感情移入を深めて

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by noma-igarashi | 2016-02-11 00:32 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)

「題詠100★2016」、開催中です

この10年余り、「題詠blog」の名称で開催してきた題詠のイベントを、今年は「題詠100★2016」という名称に変更し、facebookにて開催しています。URLは以下のとおり。
https://www.facebook.com/groups/539675002866615/

公開グループ(参加者以外も投稿を読める仕組み)としていますので、facebookにアカウントをお持ちの方は、よかったら覗いてみてください(facebookにアカウントを持っていないとダメなようです)。

準備室を設けて事前に準備をしていたつもりが、実際に始めてみると、想定外のことがあれこれ起きて、対応に追われています。ただ、facebookに移行したことで参加者が例年より少なめだし、しばらくすれば落ち着いてくると思うので、管理らしいことをまったくせずに済んだ「題詠blog」よりはいくらか大変ですが、かつて掲示板で「題詠マラソン」を開催していた頃のように、心身に不調をきたすほどの多忙さ(だったのでした)ではありません。おかげさまで、さまざまな対応も楽しみながらやれている状態です。

facebookに移行したので、投稿歌をブログに掲載する必要はなくなったのですが、そうはいっても、一人でも多くの方にもお読みいただけたらうれしいので、定期的に転載していけたらと思っています。興味のない方は適当にすっ飛ばしてくださいませ。

続きを読む(001~003の歌)
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by noma-igarashi | 2016-02-06 12:01 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)

「五首選会」に参加します(五十嵐きよみ)

中村成志さん主催の「五首選会」に参加します。

私の自選5首は以下のとおりです。
完走直後であれば、もっと別の歌を選んでいたかもしれませんが、少し時間が経ってみると、熱くなって詠んだ歌よりも、落ち着いて詠んだ歌のほうが出来がいいように思えてきました(そんなものかもしれないですね)。

006:婦 文庫本カバーに貴婦人然とした黒いドレスのホリーの写真
010:玉 善玉も悪玉もみな生き生きと描き出される大デュマの手で
026:湿 行間に雨季の湿りを嗅ぎながら読みゆく『マレー蘭印紀行』
056:リボン 思い詰めやすいヒロインほどけなくなったリボンのように頑な
097:騙 騙し騙し暮らしています近ごろは齋藤史を読み返しつつ


私の詠んだ100首はこちらです。今年は「本」をテーマに詠みました。
どうぞよろしくお願いします。

※しばらくこの記事を上から3番目に固定しておきます。
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by noma-igarashi | 2015-12-19 23:58 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(13)

今年の題詠で詠んだ本&作者リスト

今年の題詠は本をテーマに100首を詠んだわけですが、歌に詠み込んだり、材にしたりした本の題名&作者名をリストにしてみました。予定では、1人の作家は1回しか詠まないつもりでしたが、うっかりして、2回材にした作家が2人いました。

 *

001:呼 贅沢貧乏 森茉莉
002:急 深夜特急 沢木耕太郎
003:要 時には母のない子のように 寺山修司
004:栄 失われた時を求めて マルセル・プルースト
005:中心 枕草子 清少納言
006:婦 ティファニーで朝食を トルーマン・カポーティ
007:度 女ともだち 倉橋燿子
008:ジャム ベッドのおとぎばなし 森瑤子
009:異 風葬の教室 山田詠美
010:玉ダルタニャン物語 アレクサンドル・デュマ
011:怪 赤と黒 スタンダール
012:おろか カルメン メリメ
013:刊 修道士カドフェル エリス・ピーターズ
014:込 ジュラシック・パーク マイクル・クライトン
015:衛 箱男 安部公房
016:荒 OUT 桐野夏生
017:画面 薔薇の名前 ウンベルト・エーコ
018:救 午後の曳航 三島由紀夫
019:靴 長くつ下のピッピ リンドグレーン
020:亜 イノセントワールド 桜井亜美
021:小 荒野のおおかみ ヘルマン・ヘッセ
022:砕 細雪 谷崎潤一郎
023:柱 鉄塔武蔵野線 銀林みのる
024:真 東京漂流 藤原新也
025:さらさら 戻り川心中 連城三紀彦
026:湿 マレー蘭印紀行 金子光晴
027:ダウン 長いお別れ レイモンド・チャンドラー
028:改 日本国憲法
029:尺 十四歳のエンゲージ 谷村志穂
030:物 刑事コロンボ 
031:認 スローカーブを、もう一球 山際淳司
032:昏 狂王ルートヴィヒ ジャン・デ カール
033:逸 ポロポロ 田中小実昌
034:前 宙の名前 林完次
035:液 れんげ荘 群ようこ
036:バス 阪急電車 有川浩
037:療 無菌病棟より愛をこめて 加納朋子
038:読--
039:せっかく 神様2011 川上弘美
040:清 流転の王妃の昭和史 愛新覚羅浩
041:扇 レベッカ デュ・モーリア
042:特 サイゴンから来た妻と娘 近藤紘一
043:旧 青葉繁れる 井上ひさし
044:らくだ 成猿蟹合戦図 吉田修一
045:売 - 村上龍、村上春樹
046:貨 天体議会 長野まゆみ
047:四国 旅の重さ 素九鬼子
048:負 ソフィーの選択 ウィリアム・スタイロン
049:尼 お蝶夫人 瀬戸内晴美
050:答 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? フィリップ・K・ディック
051:緯 ソフィアの秋 五木寛之
052:サイト パラサイト・イヴ 瀬名秀明
053:腐 一九三四年冬―乱歩 久世光彦
054:踵 悲しみよこんにちは フランソワーズ・サガン
055:夫--
056:リボン 反悲劇 倉橋由美子
057:析 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) 穂村弘
058:士 星の王子さま サン=テグジュペリ
059:税 スプーン一杯の幸せ 落合恵子
060:孔雀 - -
061:宗 ぼくらの七日間戦争 宗田理
062:万年 死ぬときはひとりぼっち レイ・ブラッドベリ
063:丁 - -
064:裕 下流の宴 林真理子
065:スロー 大草原の小さな家 ローラ・インガルス・ワイルダー
066:缶 誕生日の子どもたち トルーマン・カポーティ
067:府- -
068:煌 べラ・チャスラフスカ 最も美しく 後藤正治
069:銅 青銅の魔人 江戸川乱歩
070:本 十角館の殺人 綾辻行人
071:粉 すいかの匂い 江國香織
072:諸 エジプト十字架の秘密 エラリイ・クイーン
073:会場 - -
074:唾 天空の蜂 東野圭吾
075:短 思い出トランプ 向田邦子
076:舎 天の川の太陽 黒岩重吾
077:等 砂のジープ 丸山健二
078:ソース 愛と哀しみのマンハッタン ジュディス・クランツ
079:筆 エーゲ海に捧ぐ 池田満寿夫
080:標 ベッドの思惑 田辺聖子
081:付 文章読本 谷崎潤一郎
082:佳 この人の閾 保坂和志
083:憎 イノセントガール 堀田あけみ
084:錦- -
085:化石 十五少年漂流記 ジュール・ヴェルヌ
086:珠 雪のひとひら ポール・ギャリコ
087:当 あの日、パナマホテルで ジェイミー・フォード
088:炭 スローなブギにしてくれ 片岡義男
089:マーク - マーク・トウィーン
090:山 ポンペイの四日間 ロバート・ハリス
091:略 ああ無情 ヴィクトル・ユーゴー
092:徴 民主主義ってなんだ? 高橋 源一郎、SEALDs
093:わざわざ - -
094:腹 棒を振る人生 指揮者は時間を彫刻する 佐渡裕
095:申- -
096:賢 あいまいな日本の私 大江健三郎
097:騙 齋藤史歌集 齋藤史
098:独 心は孤独な狩人 マッカラーズ
099:聴  もうすぐ夏至だ 永田和宏
100:願- -
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by noma-igarashi | 2015-10-13 22:50 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)

完走しました(五十嵐きよみ)

完走しました。
昨年は50題を越えたあたりで棄権してしまったので、2年ぶりの完走になります。
訂正:棄権したのは2年前でした。トシのせいか、この手の勘違いが多くなって、お恥ずかしい。
最後まで詠み切ることができて、ともかくはホッとしています。

今年の題詠は、本をテーマに詠みました。
読書という行為を詠んだ歌もありますが、大半は、これまで自分が読んできた本そのものを材にしています。何の本のことを詠んでいるのか、題名がわかったほうがいいなと考え、詠んだ本の写真を「続きを読む」以下に貼り付けるようにしました。
詞書だと、歌を読む前に本の題名がわかってしまい、それがちょっとつまらないなと思ったので、この方法を取りました。
(このへんのことは、感想掲示板を利用したときにも書かせていただきました)

毎月10首の投稿を目標にしていましたが、やはり波が生じて、苦戦する時期もありました。
そういうときは、「大好きな本なのに、なんでこんなつまらない歌にしかできなかったんだろう」とがっかりすることもしばしば。これは大きな反省点です。
一方で、大好きな本、思い出の本でありながら、詠めなかったものもたくさんありました。

自分のブログに、今回の投稿歌100首をまとめました。
よかったらぜひご覧ください。
http://nomaiga.exblog.jp/23762904/
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by noma-igarashi | 2015-10-12 08:43 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)

題詠blog2015参加作品(五十嵐きよみ)

無事に100首を詠み終えたので、投稿歌を以下にまとめました。
今年の題詠は、本をテーマに詠みました。
具体的に対象とした本がある場合は、書名がわかるよう、題名からリンクを張りました。

 *

001:呼 図書館の書架の片隅ひっそりと私を呼んでいる本がある

002:急 最終便は大幅遅延 五年経て『深夜特急』全巻そろう

003:要 子どもから少女に移りゆく時期に必要とした詩集一冊

004:栄 出だししか読んでないのに見栄を張りさもそれらしく話題に混じる

005:中心 小気味よく好きと嫌いに分ける自己中心的な書きぶりがいい

006:婦 文庫本カバーに貴婦人然とした黒いドレスのホリーの写真

007:度 人が皆、素直な態度を取れるなら小説なんかきっといらない

008:ジャム 香水やワインやジャムを小道具に語られてゆく恋の駆け引き

009:異 価値観の異なる人が同じ本を好きだと知ってしばし戸惑う

010:玉 善玉も悪玉もみな生き生きと描き出される大デュマの手で

011:怪 十代でどこまで「世界の名作」を味わえたかとなると怪しい

012:おろか ミカエラはおろか闘牛士でさえもほとんど出てこぬメリメの原作

013:刊 新刊が出れば必ず買うようなシリーズがある時期の楽しさ

014:込 三行でたちまち世界に引き込まれ恐竜たちと夜通し過ごす

015:衛 前衛も今では昭和のなつかしさ安部公房の埃を払う

016:荒 じわじわと読み手の心を荒ませて女流作家は薄笑いする

017:画面 Kindleの画面が本に似ていても古書のにおいは紙だけのもの

018:救 古書店の外に置かれた「100円」の箱から三島を救い出したり

019:靴 懐かしい友のひとりに数えたい長靴下のピッピのことも

020:亜 ヒロインも作者も桜井亜美という本として『イノセントワールド』

021:小 本棚の奥の一冊手に取れば黄ばんだ文庫の文字の小ささ

022:砕 末っ子は気ままな習いこまごまと心を砕く長女をよそに

023:柱 鉄塔も電柱もあの事故のあと素直に親しめなくなっている

024:真 写真家の視線鋭くこの街の宿す狂気を切り取ってゆく

025:さらさら 鮮やかなどんでん返しさらさらとしていた心がざらざらになる

026:湿 行間に雨季の湿りを嗅ぎながら読みゆく『マレー蘭印紀行』

027:ダウン やせ我慢してでもフィリップ・マーロウはダウンコートを着てはいけない

028:改 改めて読み直したい 前文と第九条の「戦争放棄」

029:尺 教室に同じ尺度を持つ人が誰もいなくて息苦しくて

030:物 読みながらドラマでなじんだ物言いをつい活字にも重ねてしまう

031:認 ライターが選手と互いに認め合う関係だったと伝わってくる

032:昏 たましいは昏き小函に仕舞われてただうっとりと夢見るばかり


033:逸
 ふらふらと話題の逸れる書きぶりがいかにもコミさんらしい味わい

034:前 自転車の速度を上げるエビアンと『宙の名前』をリュックに詰めて

035:液 乳液は安物でいい穏やかに目覚めのんびり暮らせればいい

036:バス オムニバスで人間模様が描かれる阪急電車ひと駅ごとに

037:療 正面から作家は綴るみずからの白血病の治療の日々を

038:読 愛読の定義がどうもわからない「好きな本」なら迷わないのに

039:せっかく せっかくの自由な想像力さえもセシウムまみれになってしまった

040:清 とろけそうな熟柿を軍靴が踏みつけて清王朝の歴史が終わる

041:扇 華やかに広がる裳裾、手に扇 レベッカは絵の中で微笑む

042:特 いきいきと特派員の手で描かれるサイゴン、そこに暮らす人々

043:旧 図書館に懐かしい本 旧交をあたためるごとページを開く

044:らくだ すみずみに読後の余韻が沁みてゆくしばらくだれとも話したくない

045:売 村上龍、村上春樹はいうなれば二大メニューの餃子と焼売

046:貨 水蓮や銅貨という名の少年でにぎわう長野まゆみワールド

047:四国 家出した娘が母に書き送る手紙の中の四国まぶしき

048:負 終盤になってようやく明かされるソフィーの背負った重すぎる過去

049:尼 よく見れば「晴美」の名前 尼になる前に書かれた一冊らしい

050:答 どれだけの読者が答えを見つけたのだろう書名の不思議な問いに

051:緯 北欧の緯度の高さを思いつつ白夜にまつわる短編を読む

052:サイト 題名が流行語を生むことがある例えばパラサイトもその一つ

053:腐 ため息を誘う耽美な文体にうっすら腐臭を嗅いだ気がする

054:踵 退屈な大人の世界の常識を踏みつけて立つセシルの踵

055:夫 夫婦でも本の好みは違うから貸したり借りたりほとんどしない

056:リボン 思い詰めやすいヒロインほどけなくなったリボンのように頑な

057:析 短歌的意味を分析するよりもただ感覚で味わえばいい

058:士 飛行士の一人称で語られる王子と出会って別れるまでが

059:税 女性向けエッセイ集の印税でクレヨンハウスを始めたという

060:孔雀 書棚から画集が落ちる 床の上に孔雀が一瞬、羽根を広げた

061:宗 戦争も宗田理が書くような戦争ならば楽しいけれど

062:万年 愛すべき万年青年だと思うブラッドベリの小説の「僕」

063:丁 装丁に惹かれて何度も手に取った国書刊行会のシリーズ

064:裕 裕福な日本はとうに過去となり誰もがたやすく下流に落ちる

065:スロー インガルス一家のことを思い出すスローライフという言葉から

066:缶 クッキーの缶にしまった思い出を慈しむごと作家は語る

067:府 ずっしりと重い白書を提げて出る政府刊行物センターを

068:煌 五十年先の未来を知らぬまま煌めいていた昭和の記憶

069:銅 青銅の魔人と明智の対決に胸躍らせてページをめくる

070:本 新本格ミステリばかり平積みにされて華やぐ書店の一画

071:粉 湯上りの肌にはたいた天花粉 遊び回ったひと日が終わる

072:諸 親愛なる読者諸兄と呼びかけて推理作家が突きつける謎

073:会場 客がみな帰ったあとの会場の椅子にぽつんと文庫が残る

074:唾 もどかしくページをめくる映画なら固唾をのんで見守る場面

075:短 日常の背後にひそんだ本心が見え隠れする短編を読む

076:舎 舎人らを付き従えて大海人皇子が都に攻めのぼりゆく

077:等 読みながら身につまされた自己愛と劣等感は表裏一体

078:ソース ロマンスは波乱に富んでややこしい名前のソースのような味わい

079:筆 その夏は絵筆をペンに持ち替えた画家の受賞が話題を呼んだ

080:標 標準語にはないテンポで進みゆくおかしみのある恋のやりとり

081:付 もう何のために貼ったかわからない黄ばんだページの付箋をはがす

082:佳 ベストセラーにはならずとも小説を読む喜びが佳作にはある

083:憎 憎らしくなるほど夢中で読んでいた年下の女性作家の本を

084:錦 大日本、凸版、錦明 奥付でなじんだ印刷会社の名前

085:化石 たいせつな化石のとなりに気に入りの冒険譚を並べて置いた

086:珠 自分なりの形で出会い手に取ってほしい珠玉の短編がある

087:当 適当に選んだだけの一冊が忘れられない一冊になる

088:炭 タイトルに惹かれて手にした何冊か 炭酸水を好んだ夏に

089:マーク 本を詠む一連なればこの題で思いつくのはマーク・トウィーン

090:山 噴火まで半日 古代ポンペイを舞台にドラマは山場へ向かう

091:略 いずれはと思いながらも子ども向け簡略版しかまだ読んでない

092:徴 「経済的徴兵制」という言葉 身近になったこの夏の間に

093:わざわざ ネットでも頼めるけれど都心までわざわざ出かけて書店を巡る

094:腹 腹の底、こころの底から歌われる祈りのような「喜びの歌」

095:申 買ってきたばかりの本と淹れたての珈琲 申し分のない午後

096:賢 ノーベル賞作家でさえも貶めて賢(さか)しらな顔をするネトウヨは

097:騙 騙し騙し暮らしています近ごろは齋藤史を読み返しつつ

098:独 引っ越しのたび連れてきた十代で読んだ『心は孤独な狩人』

099:聴 街頭の抗議スピーチ 聴衆を前に歌人も声を上げおり

100:願 明らかに右に傾く世の中に書物が縛られないよう願う
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by noma-igarashi | 2015-10-11 20:23 | 題詠100参加作品 | Trackback | Comments(0)


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