111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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これも最近読んだ本

この本も読みました。オペラともフィギュアとも関係ないけれど、非常に面白かったので、書いておきます。小説を読む喜びを久しぶりに満喫できた一冊(正確には四冊)でした。また、時代の変化の中でどう生きればいいか戸惑うことの多いこのごろ、勇気づけられる思いのする作品でもありました。

春の戴冠〈1〉 (中公文庫)

辻 邦生 / 中央公論新社

ルネッサンス期の画家ボッティチェルリの生涯を、幼なじみで古典学者の「私」が回想録のかたちで語る、という体裁の小説。ボッティチェルリについてというより、フィレンツェについての物語。あるいは、移ろう時代についての物語(だと理解しました)。
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by noma-igarashi | 2008-12-17 09:38 | 映画・TV・本など | Trackback | Comments(4)
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Commented by ニルギリ at 2008-12-20 16:31 x
紹介の本は読んではいませんが、ボッティチェリはルネッサンス期の画家で一番好きな画家です…のわりに、どんな人なのかよくわかってないんですが(苦笑)

「春(プリマベーラ)」は、修復と洗浄で蘇った時のことをよく憶えていています。黒ずんだ汚れの下から、意匠に凝った華やかな作品が現れたのを見て、どうしても現物を見たいと思いました。
だいぶ経ってから、フィレンツェに行く機会があり、ウフィッツィ美術館で対面。この時代の絵画は、謎解きのようにモチーフ一つ一つに意味があり、ずっと見ていても飽きない、おもしろいなと思いました。作家作品というより、オーダーメイドの工芸のようでもあり、しかしやっぱりこの魅力的な作品は、ボッティチェリだからこそという気もします。
ボッティチェリの描く、人物の顔が特に好きです。「ヴィーナスの誕生」のヴィーナスの表情は、ふくよかで肉感的だけど、憂いを漂わせどこか頼りなげな部分があり惹かれます。
Commented by ニルギリ at 2008-12-20 16:32 x
(続き)フィレンツェは歴史的な建造物がたくさんある美しい町でした。フィレンツェといえば必ず出る、丘の上から町を見下ろしたカットが有名ですが、どこをとっても絵になるとはこの事ですね。特に目的もなく、町中をいつまでも散歩していたいと思いました。冬だったので日が暮れるのが早くて、それが残念でした。

ちょっと気どってみましたが、フィレンツェではグッチ本店に突入するくらいにミーハーな私なのでした(笑)
Commented by NOMA-IGA at 2008-12-21 21:41 x
>ニルギリさん
>ボッティチェリはルネッサンス期の画家で一番好きな画家です…のわりに、どんな人なのかよくわかってないんですが(苦笑)

私も、ボッティチェルリに関しては、「ヴィーナスの誕生」「春」という有名な2枚の絵を描いた画家、という程度の知識しか持っていませんでした。で、4巻もある小説を読んだ今、すごく詳しくなったかというと、読む前とたいして変わりません(汗)。

この小説でいちばん面白かったのは、ボッティチェリがどうこうというより、登場人物たちと一緒に時代の流れを追えたことでしょうか。歴史の本を読むだけだと、出来事と出来事がなかなかスムーズに結ばれにくいですが、ルネッサンスを謳歌したフィレンツェにやがてサヴォナローラが登場するまで、その経過を登場人物とともにたどることで、人々の心の移り変わりがなんとなーく納得できたような気がしました。

ただまあ、それについても、べつだん歴史的興味からこの本を読んだわけではなく、辻邦生の小説世界を楽しみたいと思って手にしたので、その意味では堪能できました。
Commented by NOMA-IGA at 2008-12-21 21:42 x
(続き)
フィレンツェは私も、若い頃に一度行ったことがあります。ただ、ローマからバスで日帰りだったため、あまり長時間いられなかったのが残念。ゆえに、あまり多くのものは見られませんでした。いちばんよく覚えているのは、街並みの美しさでしょうか。美術品の類では、ミケランジェロのダビデ像。まだ20代の初めだったので、教科書で見たものが自分の目の前にあるのが、なんだかすご~く不思議な気がしました。

機会があれば、ぜひまた行きたいですけど、実現しますやらどうやら。フィレンツェは、5月に音楽祭を開催しているんです。コンサートが中心で、オペラの上演はあまり多くないようですが、場所がフィレンツェなら、それだけで行ってみたいですね。
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