111.31KV620日記 |
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COI開催中ですね。行かれた方のレポを読むと、チェロやバイオリンとのコラボが素晴らしいようです。生演奏で演技、いいですねえ! 一方で(ちょっと思い出したのだけど)、おととしからMOIで取り入れられているオーケストラの演奏は、賛否両論ありますよね? たとえば去年は、「ぜひ一度、バチェラレットを生で見たかったのに、違うナンバーだったからがっかり」とか「選手が滑りにくそう」というような不満の声をいくつか見かけました。
この違いはどこに? アイスショーの場合は、もともとプログラムが流動的だから、ふだんのエキシビションナンバーと違うものを見せられても気にならないというか、むしろ「違うものが見られてラッキー」という反応につながりやすいんでしょうか。さらにいえば、バイオリンやチェロのソロ演奏は、氷上の演技者と一体感がある(たぶん)のに対して、オーケストラは小回りがききにくいし、演技者との距離があるように感じられて、そこが(人によっては)イマイチなのかもしれないですね。 MOIはまだ行ったことがないので、今年はぜひ行ってみたいです(今年もオケの演奏があると決まったわけではないけれど)。COIも、今回のような演出を続けてくれたら、ダイスケが出る、出ないにかかわらず、今度は気持ちよく観戦(鑑賞)に行きたいものです。 今回の出演者 ヒップホップ(カラフ):高橋大輔、トゥーランドット:荒川静香、ゴリさん:本田武史、役人:宮本賢二、大臣ピン:エヴァン・ライサチェック、大臣ポン:トマシュ・ヴェルネル、ほか 引き続き、王宮の庭園にて――。 ボスの藤堂がもう七曲署にいないと知り、うろたえるヒップホップ。そんな彼を、冷ややかな目で見やるトゥーランドット。 ヒップホップ高橋:いったいどうすれば…。こんなときこそ、ボスに相談したかったのに…。 (おろおろ) トゥーランドット静香:そのぐらいのこと、自分で考えなさいよ。まったくもう。 ヒップホップ高橋:………。 (びくびく) トゥーランドット静香:あのねえ、ひとつ聞いてもいい? ヒップホップ高橋:え…? あ、はい? トゥーランドット静香:あなた、北京オリンピックを見なかったんですって? ヒップホップ高橋:えっ…!? トゥーランドット静香:北京オリンピックよ。開会式のことはしきりに話題にしていたから、見たのかと思っていたのに、競技は見なかったそうじゃない。 ヒップホップ高橋:あの、それが何か…? トゥーランドット静香:これをあげるから、ご覧なさい。 (DVDのケースを差し出す) ヒップホップ高橋:えと…。これは? (受け取りながら) トゥーランドット静香:北京オリンピックの録画よ。私が自分でまとめた総集編。しばらく休憩していいから、見てみなさい。 ヒップホップ高橋:………。 トゥーランドット静香:宮本さんの控え室に行けば、機器があるから見られるわ。夜明けまでに見て、またここに戻っていらっしゃい。いい? ヒップホップ高橋:あ、はい…。 トゥーランドット静香:じゃあ、夜明け前に。 (立ち去る) ヒップホップ、王宮の回廊を抜けて、役人ミヤケンの控え室へ行く。 そこには出演者たちの大半が顔をそろえ、楽しげに談笑している。役人ミヤケン、ゴリさん、3人の大臣たち、侍女と首切り役人、さらにはリューの姿も。 ゴリさん本田:あれ? ヒップホップ、どうしたんだ? リュー中野:ヘンねえ。まだ夜明け前なのに、戻ってくるなんて。 ヒップホップ高橋:ゆかりん…! (駆け寄る) よかった、生きてたんだ…! リュー中野:もちろんよ。 (にっこり頷く) リューは死んでも、中野友加里は不死身。いくたびも美しくよみがえる不死鳥なのよ。 ヒップホップ高橋:………。 役人ミヤケン:それより、どうしたんだ? 姫は? ヒップホップ高橋:あ…。それがね、姫がこのDVDを見てみろって。 (手にしたケースを差し出す) ゴリさん本田:DVD? ヒップホップ高橋:うん。北京オリンピックの録画らしいんだ。 ゴリさん本田:へえ…。この切羽詰ったときに、わざわざ見てみろなんて、何か思うところがあるのかな。 役人ミヤケン:よし。じゃあ、みんなで見てみよう。 役人ミヤケン:最初は競泳だな。 リュー中野:わあ、見て見て! 北島康介選手よ! ゴリさん本田:100m平泳ぎか。最初に金メダルを取ったほうのレースだな。 大臣ピン・ライサ:へえ~。男子の競泳で、わが国のマイケル・フェルプス以外に、金メダルを取った選手がいたとはね。 大臣ポン・トマシュ:言うと思った…。 大臣ピン・ライサ:ご期待に添えてうれしいよ。そういえば、ポン君、君の国の金メダル数は、フェルプス個人の金メダル数よりも少ないだろう? ふふん。 大臣ポン・トマシュ:………。 ヒップホップ高橋: (小声でゴリさんに) それって、何個と何個? ゴリさん本田:フェルプスの金メダルは8個。チェコは…わからない。 大臣ポン・トマシュ: (2人の会話に気づいて) チェコの金メダルは3個だよ。 ゴリさん本田:そっか…。でも、日本の9個だって、「フェルプス+1個」だからなあ。 ヒップホップ高橋:チェコって、どんな競技が強いんだっけ? 大臣ポン・トマシュ:うーん。昔、君の国でオリンピックが開催された頃は、女子の体操が強かったんだけどね。 ヒップホップ高橋:東京オリンピックのこと? 大臣ポン・トマシュ:うん。ベラ・チャスラフスカという有名な選手がいて、個人総合、跳馬、平均台で金メダルを取ったんだ。「大会の名花」といわれて、日本でも大変な人気だったらしいよ。 ヒップホップ高橋:へえ~。 ゴリさん本田: (小声で、役人に) いきなり東京オリンピックに話が飛ぶとは、いかにもお嬢さんネタだよなあ…。 役人ミヤケン: (頷きながら) ああ。それも、後期お嬢さんネタだ…。 侍女ダン: (テレビ画面を指差して) ほら、今度はその体操よ。男子・女子とも、中国がたくさんメダルを取ったのよ。 首切り役人ハオ:まずは男子からだな。楊威、頑張れ! リュー中野:あ、内村航平くんだわ。かわいい~! ゴリさん本田:ゆかりんまで、お嬢さんみたいなことを言ってるなあ…。 侍女ダン:あら、いいんじゃないですか? こうしてメダルの行方を気にせずに観戦してみると、この選手、確かに私もかわいいと思うわ。 リュー中野:でしょ? 日本では内村君が銀メダルを取った直後、彼の大好きな「ブラックサンダー」というチョコがすごく売れたのよ。 大臣ポン・トマシュ:へえ、面白い話だね。 ゴリさん本田:とにかくメダリストの影響力はすごいよ。 リュー中野:そうよね。フェンシングの太田雄貴選手も、いきなりベストジーニストに選ばれたり。 ヒップホップ高橋:………。 ゴリさん本田:もっと身近な例では、静香がそうだよな。世界選手権で金メダルを取ったときとは比べ物にならないほどの知名度を得たからなあ。 大臣ポン・トマシュ:へえ~。 大臣ピン・ライサ:やっぱり、オリンピックは影響力が違うんだよ。 ヒップホップ高橋:………。 大臣ポン・トマシュ:あれ? これは何の競技? (テレビを見てけげんそうに) 大臣ピン・ライサ:なんだ、ソフトボールも知らないのか? リュー中野:あら、仕方ないんじゃない? ソフトボールはやっている国が少ないらしいもの。次のロンドンでは、五輪の種目からはずれてしまうぐらいだし。 大臣ポン・トマシュ:へえ、そうなんだ。この競技をやっている選手たちは、気の毒だね。 リュー中野:本当ね…。大きな国際大会は開かれるにしても、やっぱりオリンピックは注目度が違うものね。 ヒップホップ高橋:………。 ゴリさん本田:どうした? ヒップホップ高橋:………。 ゴリさん本田:どうしたんだよ。顔つきが妙にシリアスだぞ? ヒップホップ高橋:なんか…、わかったような気がする…。 ゴリさん本田:何が? ヒップホップ高橋:トゥーランドット姫が、どうしてこの録画を見るように言ったのかが。 ゴリさん本田:………。 ヒップホップ高橋:もう一度、姫に会ってくる…! (勢いよく立ち上がる) (続く)
by noma-igarashi
| 2008-09-15 00:49
| オペラ・オン・アイス
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Comments(4)
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ニルギリ
at 2008-09-16 21:32
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COIはとても楽しいショーでした。
その上での話しですが、生演奏で演技は課題も多いとは感じました。今回の場合は美貌で知られる川井郁子さんでしたが、南寄り東、私の席から北のステージは遠く、そして観客はスケーターを見に来ているということ。 一番のマイナスは、音楽専用ホールではないため音は期待できない、スピーカーを通しての大音響にならざるをえないということですね。 いい点は、スケーター&音楽家&観客が一体となるライブ感、この喜びにつきるような気がします。多少音がずれても勢いがあればOK、スケーター&音楽家が親密であればあるほど盛り上がる!…とは、当たり前ですね。 付け焼き刃…はやっぱりキツイかな(苦笑) プルさんとマートンみたいの理想ですよね。楽器じゃないけど、ランビとナハロさんのコラボもそうだなあと思いました。 関係ないですが、先の記事のゲルギエフ、この写真が全面のチラシ持ってるんですが「ジョージ・クルーニーみたい」と友人に言ったところ、「写真が良く撮れてるだけ」と返されました(笑)
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春紅葉
at 2008-09-16 21:38
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こんばんは。
私もCOIの生演奏にはかなり心惹かれるものがあったので、実際素晴らしかったと聞くと行ってみたい気持ちにはなりました。まあ自分の中でお財布との折り合いがついたらということにはなりますが(笑)。 ところでその生演奏が気になっていた古川展生さんが21日(今度の日曜日)のみゅーじん(テレビ東京系)に出演されるのですが、追っかけ取材されているらしいのでひょっとしたらCOIの様子が映るかも? もちろん空振りの可能性大ですので、期待しないでくださいね。 古川さんは映画「おくりびと」でチェロの吹き替え演奏しているそうなので、映画のお話が出てくるかもしれないです。モックン好きな方もちょっと期待できるかな? しかしそれほどのチェロの腕前だったら、いくらオケが解散したからといって失業しないでしょうとか思ってしまいました。(映画の話です。) トゥーランドット・オン・アイスも大詰めですね。結末が楽しみだけど、終わってしまうのが残念な気もします。日本のスケートリンクの安泰は訪れるのでしょうか?
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NOMA-IGA
at 2008-09-17 22:48
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>ニルギリさん
こんばんは~。COIのご報告、どうもありがとうございます。 生演奏についてのくわしい感想、興味深く読ませていただきました。 >一番のマイナスは、音楽専用ホールではないため音は期待できない、 これ、生演奏じゃなくても、気になることがありますもんね。2年前に代々木でGPファイナルを観戦したとき、音楽がゆがんで聴こえてびっくり。代々木には、それまでにも何度か行ったことがあったのですが、席によっても聴こえ方が違うのか、あるいは、クラシックコンサートなんぞに足を運ぶようになり、私が敏感になってしまったのか。 今後、全日本選手権が代々木体育館で開催され、そのままMOIも代々木で行われたら…。う~む。悩みますね。どこらへんで割り切るか、自分なりに決めておいたほうがいいかも。 話は変わって、ゲルギエフは、そうだなあ…持ち前の迫力で見る者を納得させてしまう外見の指揮者、という受け止め方です(ややこしい?)。以前、ネットで見かけたコンサート案内に、「野生のカリスマ・ゲルギエフ」と書いてあって、大笑いしたことが。「野生」→「野性」でしょう、やっぱり。ターザンじゃないんだから。
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NOMA-IGA
at 2008-09-17 23:11
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>春紅葉さん
こんばんは。古川展生さんについての情報、どうもありがとうございます。 実は私、お顔をよく存じ上げなかったので、さっそく画像検索してしまいました。なるほど~。 フィギュアでも音楽でもそうだけど、日本人の選手や演奏家に興味を持つと、見に行く機会も多ければ、情報もいろいろと入ってきて、うれしいような、困ってしまうような…。 ロロさんとかプルさんを応援していて、日本人選手はそのついで、という状態だった頃は、接する機会は少なかったけど、気楽でもありました。 フィギュアでは日本人選手を応援するようになってしまったから、演奏家やオペラ歌手のほうは用心しなければ。 …って、用心していても、好きになるときは好きなっちゃうんですけどね。(^^;;;
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