111.31KV620日記 |
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今回の「トゥーランドット・オン・アイス」は、オペラ「トゥーランドット」の本来のストーリーとは関係ありません。さあ、妄想全開でいってみましょ~!
今回の出演者:役人:宮本賢二、ゴリさん:本田武史、ヒップホップ:高橋大輔、タカヒコ:小塚崇彦、ほか2名 北京の広場で再会を果たし、喜び合ったのもつかの間。自分たちが「トゥーランドット」の登場人物と化しつつあることに気づき、戸惑っているゴリさん、ヒップホップ、タカヒコの3人。そこへ、長さんそっくりの役人がそっと近づいてくる。 役人:おい、おまえたち。 (3人に声をかける) ゴリさん本田:あっ…! ヒップホップ高橋:長さん…! どうしてここに!? 役人:違う! ヒップホップ高橋:違う――? 役人:おれは刑事じゃなくて、役人だ。 ゴリさん本田:違うのか…。やっぱり…。 タカヒコ:あ、でも、「刑事じゃなくて役人だ」って…。 ゴリさん本田:そうか。長さんじゃないと言いながら、長さんが刑事だと知っているのは変だよな。 ヒップホップ高橋:本当は長さんなんでしょ? 役人:違うよ。おれは長さんじゃなくて、ミヤケンだ、ミヤケン。妄想・オン・アイスの演出家だ。 ヒップホップ高橋:じゃあ、長さんだってことじゃない。 ゴリさん本田:なあ? (ヒップホップと顔を見合わせ、うなずく) 役人ミヤケン:違うったら違う! いいか、よく聞け。おまえたちは「トスカ」からタイムスリップして、この「トゥーランドット」の世界へ来ただろう? だから、ヒップホップの場合なら、「ヒップホップ高橋」+「カラフ高橋」で、「ヒップホップ高橋カラフ」となるわけだ。キャラの三段重ね。 ヒップホップ高橋:ヒップホップ高橋カラフ…。 ゴリさん本田:三菱東京UFJ銀行みたいだな。 役人ミヤケン:しかし、おれは「トスカ」からタイムスリップしてここへ来たわけじゃない。だから、ここでは単に「役人ミヤケン」だ。「トゥーランドット」では、「長さん」のキャラはいっさい入っていない。 ゴリさん本田:うーん。まあ、理屈としては通ってるな…。 役人ミヤケン:おまえたちは、この「トゥーランドット・オン・アイス」では、三重にキャラを演じることになるわけだ。表現力の勉強になるぞ。 ヒップホップ高橋:………。 役人ミヤケン: (ヒップホップに) バンクーバー五輪に向けて、おまえは「白鳥の湖ヒップホップバージョン」を超えるプログラムをものにしなくちゃいけないんだ。三重キャラぐらいこなせなくてどうする。 ゴリさん本田: (ひとりごとのように) なんか、おれは巻き添えを食った感じだなあ…。 タカヒコ: (役人ミヤケンに) それより、あの、僕は…? 役人ミヤケン:おお、タカヒコか。 タカヒコ:この流れだと、僕が「リュー」ってことになりますよね? 女性の役は遠慮したいんだけど…。 ヒップホップ高橋:オペラのズボン役(女性の男役)とは逆だよね。どういう演出意図? 役人ミヤケン:教えてやろう。おまえは (とタカヒコを指差して) 演技で踊るのをまだ恥ずかしがっているだろう。しかし、そんなことでは、メダル候補「11人もいる!」のメンバーに加わることはできんぞ。踊りには、女性的な動きも欠かせない。女性的な演技も恥ずかしく思わずにやれるようになったら、そのときこそ真のメダル候補になれるんだ。 ゴリさん本田:なるほど…。 役人ミヤケン:これはおまえに課せられた試練だ。リュー役を通して、女性的な動きを習得しろ。 タカヒコ:そんなあ…。 ヒップホップ高橋:ミヤケンさん、珍しく深いな。 (ゴリさんに) ゴリさん本田: (うなずく) 今のは納得したよ。 タカヒコ:でも、ミヤケンさんって、流暢に話すときほど、ウソや誇張や法螺が混じってない? あんがい、こじつけかも。 役人ミヤケン: (驚いたように) 鋭いな。実は、その通りなんだ。 タカヒコ:………。 役人ミヤケン:こじつけなんだよ、すまん。というより、おまえにリュー役をやらせるつもりはないんだ。リューは「トゥーランドット」の華だからな。それを男がやるなんて、演出家としても気分が乗らない。だから、代役の女性にやってもらうことにした。 ヒップホップ高橋:代役の女性? 役人ミヤケン:この広場のどこかにいるはずだ。紹介しよう。お~い! リュー中野:は~い! 宮本先生、お呼びですか? (4人のほうに駆けてくる) ゴリさん本田:ゆかりん…。 ヒップホップ高橋:あいつかあ…。 リュー中野:なあに、その言い草。 (近くに来て、ムッとしたように) 役人ミヤケン:そうだ。失礼だぞ、ヒップホップ。おれを「先生」と呼んでくれる数少ないスケーターなのに。 リュー中野:私がリューをやるのは、適切な人選だと思うわ。私はGPSで中国杯に派遣されることが多いから、中国にくわしいし。それに、けなげな女性を演じるなら、なんといっても私でしょう。 ゴリさん本田:自分で言うかなあ…。 ヒップホップ高橋: (うなずく) タカヒコ:じゃあ、僕はこれで――。終わるまで、紫禁城の見物でもしてますよ。 役人ミヤケン:待て待て。おまえには代わりに、手伝ってもらうことがある。 タカヒコ:え? 役人ミヤケン:実はおれの役も、もう出番がないんだ。だから、空き時間を利用して、いろいろ振付の実験をしようと思って。ぜひ手伝ってくれ。 タカヒコ:いいですけど…。実験って? 役人ミヤケン:ズバリ、ニコライの「顔撫で」に対抗する必殺技を編み出すんだ。そのための実験だよ。 タカヒコ:………。 役人ミヤケン:ニコライの「顔撫で」は呪われていると、某川柳ブログでもっぱらの噂だ。おれは、「顔撫で」の呪縛にとらわれたスケーターたちのために立ち上がるんだ! ヒップホップ高橋:………。 役人ミヤケン:…というのもこじつけで、まあ、おれも振付師として、代名詞になるような振付を考案したいなと思ってさ。 タカヒコ:なるほど…。 役人ミヤケン:参考になりそうな映像を集めてきたから、タカヒコ、ちょっとやってみてくれ。上体の動きの訓練になるし、昭和テイストのおまえにはぴったりの役目だよ。 タカヒコ:手伝うのはいいけど、僕にできるかな。 役人ミヤケン:大丈夫。サンプルの映像を見せるよ。 (いきなりノートパソコンを取り出し、動画を見せる) タカヒコ: 役人ミヤケン:お。さすが、1959年生まれ という設定の タイムトラベラーだな。 ゴリさん本田: (動画を覗き込みながら) 聴いたことあるような気もするけど…。なんて曲だっけ? 役人ミヤケン:麻丘めぐみの「わたしの彼は左きき」だ。 タカヒコ:こうかな? ♪ちいさく投げキッス~するときも~ (と、手振りのまねをする) ゴリさん本田:♪こちらにおいでと~呼ぶときも~ (一緒にまねをする) ヒップホップ高橋:♪私の私の彼は…。あああ~! (突如、うずくまる) ゴリさん本田:ヒップホップ、どうした!? (驚いて介抱する) リュー中野:やっぱり…。 タカヒコ:あれが顔撫での呪い…? リュー中野: (うなずく) たぶんね。 役人ミヤケン:すごい呪縛だな。別の動作をしようとしても、つい顔を撫でてしまうとは…。 そこへ宮廷の侍女が小走りにやってくる。 侍女ダン:すみません、皆さん――。 リュー中野:あら、ダンちゃん。ジャン・ジャン組のダンちゃんよね? 侍女ダン:ええ。地元枠で、相棒のハオ・ジャンと一緒に出演しています。私は、トゥーランドット姫の侍女のひとりという役どころなんです。 タカヒコ:どうぞよろしく。 侍女ダン:それより、トゥーランドット姫がご立腹です。ごてごて飾り立てた頭が重いから(ポスター参照)、さっさと先に進んでくれって。 役人ミヤケン:そうか、それはすまなかった。 タカヒコ:振付の実験は、別の場所でゆっくりやりましょう。 ゴリさん本田:大丈夫か、ヒップホップ。 (まだうずくまっているヒップホップに) ヒップホップ高橋:うん、どうにか落ち着いた…。 (ようやく腰を上げる) 役人ミヤケン:よし。じゃあ、話を先に進めよう。 (続く)
by noma-igarashi
| 2008-05-25 16:24
| オペラ・オン・アイス
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Comments(7)
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美輪@brownycat
at 2008-05-25 19:08
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これこれ(^_^;)。しっかりうちでの話題をネタにして……。
いや~しかし、こういう展開になろうとは……。 これでタカヒコはお役御免なんですか?ちょっと残念。 あ、でも元の時代に戻るのにはまたタカヒコの力が要るんですよね?……てか、三人は元に戻れるんですか?ヒップホップ高橋カラフ(長いな~)はしーちゃんトゥーランドット姫とどうなるんですか? うーん、いろいろ楽しみです!
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NOMA-IGA
at 2008-05-25 21:03
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>美輪さん
>これこれ(^_^;)。しっかりうちでの話題をネタにして……。 あらま。こっそり更新したのに、さっそくバレちゃいました? ←気づかれないつもりだったのか? えーと、ほれ、ダイスケはみんなのもの、ダイスケをめぐる妄想も、みんなのものなんですよ(たぶん)。 >あ、でも元の時代に戻るのにはまたタカヒコの力が要るんですよね?…… ですね。なので当初は、「トゥーランドット・オン・アイス」の間、タカヒコは薬品をつくっている、という展開にしようかとも考えたんです。でも、それだとホントに出番がなくなってしまうので、もったいないなと思って、方針を変えました。というわけで、ここからは「トゥーランドット」ネタと「顔撫で」ネタがほぼ並行して進みます(予定)。(^^;;; 薬品のほうは、作り方のコツを習得したようだから、またすぐにつくれるでしょう。簡単にタイムトラベルしてもらえると、何かと便利なので、この設定は手放せないです~。(ミヤケンさん談)
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クッツ
at 2008-05-26 12:54
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こんにちわ
ようやく見ました、「トゥーランドット」! GWに見ようかと思っていたのですが、ジャック・バウアーと24時間アメリカの治安を守っていたので、ついつい遅くなってしまい・・・。 どちらも、共通点は中国人の拷問?(笑)。 奥付を見ると、昨年3月に発売・購入したもの。見たいのを我慢して(笑)1年以上寝かしました。さすがに、いい味出てきました(爆) ちなみに、これが私の初オペラ。部分的には、映画のシーンとかでちらほら見ていましたが。 通しで見ると、トゥーランドット姫はしーちゃんより彼女と一緒にトリノの表彰台に乗った彼女かな?イエ、これ以上は言えません。皆さんそれぞれ応援する方がいるので。 以上、いまさらながらの感想です。 PS 三大臣は、アメリカジュニア3人娘でいかがでしょう? そうすると、アメリカ選手が多くなる・・・・ヤバッ!
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ニルギリ
at 2008-05-26 19:01
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ワタクシ、告白しなくてはなりません…それは、オペラ「トゥーランドット」をちゃんと見たことないんです…(滝汗)そりゃあ、あらすじくらいは知ってますよ。しかしそれでは、大和和紀の「あさきゆめみし」を読んで、源氏物語を読んだ気になったのと同じでなんか違うような…。
なので、NOMA-IGAさんのこの記事によっては、私の中のトゥーランドットのイメージが決まるわけです、よろしくお願いしますね〜。 いやしかし、ここで顔撫での呪いに出会うとは(笑) でも、お姫様と王子様が出てくるお話なら、魔法や呪いを解いてこそハッピーエンドですよね。なにやら面白そうな話になりそうで楽しみです。 中野さんの登場もうれしい、彼女がいるとずっと頑張れそうな感じがします。そしてなにげに私が影で応援してる(←日向で応援しろよ)ジャン嬢が!ってことは、ジャン男も…?最近多少あか抜けたとはいえ、まだまだ力自慢のジャン男にもぜひ活躍の場を! そして中国系の選手が活躍するしたら、キャロライン・ジャン、パトリック・チャン、ベベ・リャンも?
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NOMA-IGA
at 2008-05-26 20:10
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>クッツさん
>ようやく見ました、「トゥーランドット」! おお~。ついにご覧になりましたか。 このブログの妄想が炸裂する前でヨカッタ、ヨカッタ。 >通しで見ると、トゥーランドット姫はしーちゃんより彼女と一緒にトリノの表彰台に乗った彼女かな? え~、どっちの彼女だろう? あっちの彼女かなあ。 わが家ではトリノ以前から、荒川さんのことを「トゥーランドット様」とひそかにお呼びしていたので(同居人ジョルジュが先に言い出した。外見的なイメージがしっくりきたらしい)、荒川さん以外のトゥーランドットはちょっと想像できないんですが、人によって感じ方はいろいろかもしれないですね。 >三大臣は、アメリカジュニア3人娘でいかがでしょう? 男女逆転キャラなのは、「ガラスの仮面・オン・アイス」ですってば。タカヒコも女役を免れたんだし、ピン・ポン・パンは普通に男子選手3人でいきます。
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NOMA-IGA
at 2008-05-26 20:37
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>ニルギリさん
>オペラ「トゥーランドット」をちゃんと見たことないんです…(滝汗) 大丈夫、大丈夫。トリノ五輪をきっかけに、急に知名度が上がっただけで、見たことがなくてもそんなに不思議ではないです。私がオペラを見るようになってから(この10年くらい)、NHKで放送したこともないと思うし。 他のブログで読んだところによると、「トゥーランドット」は前奏曲がない(=器楽曲がない)ので、ブラバンで演奏される機会もなく、日本では今ひとつメジャーにならないらしいです。 ジャン男の役柄は、配役をどうしようとかと悩んでいたとき、ちらっと書いたような覚えが…。サンデュ先輩に負けず劣らず、ゴメンナサイな役柄です。しかもチョイ役。すまん。 ちなみに、地元枠で出演する予定なのはあと1名です。
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NOMA-IGA
at 2008-05-26 20:38
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(追伸)
思い出した! NHKで「トゥーランドット」を放送したの、1回だけ見たことがあります。子供向けの日本語版のハイライト。無残なほど改ざんされていて、怒りました。カラフとトゥーランドットは結ばれないし(単にトゥーランドットが改心するだけ)、リューも最後に生き返るし、個人ブログのお遊びならともかく、あんな改ざんは許されないのでは。ひどすぎる。
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