111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
by noma-igarashi
最新のコメント
こんにちは~。コメントあ..
by noma-igarashi at 23:40
こんにちは。私が真央ちゃ..
by sasha_2006 at 08:49
ごめんなさい。上のコメン..
by noma-igarashi at 21:48
こんにちは~。 真央ち..
by noma-igarashi at 19:04
こんばんは。 真央ちゃ..
by Disney 鴨 at 22:53
こんばんは、久しぶりにコ..
by yunnan at 01:02
こんにちは。 毎日新聞..
by noma-igarashi at 18:52
こんにちは。 ちなみに..
by Disney 鴨 at 15:25
カテゴリ
検索
以前の記事
ブログパーツ

西谷祥子「学生たちの道」とオペラの関係

去年の今ごろ、「オペラに関係のある少女マンガ」についての話題を何回か取り上げたことがありました。どんな作品を取り上げたかというと、以下のリストの通り。そのとき、「最後にこのマンガのことを書こう!」と思っていたのに、気合が入りすぎて(汗)うまくまとまらず、1年以上もずーっと保留にしていた作品がありました。

ただいま、「オペラにおける男装の麗人」シリーズのさなかでもあり、タイミングもちょうどいいので、満を持して(大げさ?)そのマンガのことを書いてみます。なぜにタイミングがいいかというと、オペラにも関係があるし、男装の麗人も出てくるマンガなのです。その作品とは、上記タイトルにもある西谷祥子「学生たちの道」。昭和40年代初頭の作品でしょうかね。3人姉妹の末っ子のせいか、やや上の世代のマンガに愛着を持つ傾向がありまして、以下のリストもかなり古いものが多いです。

萩尾望都「メッシュ」とカルメン
水野英子「星のたてごと」とワルキューレ
わたなべまさこ「王女ミナ子」とオペラの関係
山本鈴美香「エースをねらえ!」とオペラの関係
「トスカ」の出てくる少女マンガ
水野英子「白いトロイカ」




年齢がまだ1ケタの頃に読んだマンガとして、この「学生たちの道」と、すでに取り上げた「白いトロイカ」は、私にとって忘れがたい2作品です。どちらも名作ですよ~。「学生たちの道」のほうは、手もとに持っているのでたまに読み返すことがありますが、40年経った今でも読むたびに新鮮です。西谷祥子らしい、青春マンガの王道をいく作品だと思います。

これらの作品が子どもだった私に教えてくれたのは、物語というものの面白さ、外国文化へのあこがれ、生きることの素晴らしさ(つらさも含めて)などといったもの。人は1回しか生きられないし、その1回きりの人生にしても、気がつけば全然たいしたことなくここまできちゃったなあ…というのが近ごろの実感なわけですが、想像することの喜びだとか、想像することで人が豊かになれるということを、これらの作品は教えてくれたように思います。そうした作品に幼少期に出会えたのは幸せなことでした。

それにしても、昔のマンガって、あんなにも波乱万丈の物語が詰め込まれていたにもかかわらず、短いことにびっくり。「白いトロイカ」も単行本で3巻だし、「学生たちの道」はわずか2巻しかありません。それにもかかわらず、信じられない読みごたえ。ムダのない内容がぎゅう~っと凝縮されている感じなので、筋書きを説明するのも大変ですが…。

「学生たちの道」の主人公は、少年アルバート。ウィーンの親元を離れて、スイスの学校に通うことになったところから物語は始まります。最初のうちは、アルバートの学生生活が中心の内容。同じ下宿屋の住人で、すぐにアルバートと親友同士になるヨーゼフ、下宿屋の手伝いをするジョアンナ、ちょっと意地悪な先輩のモーリス、音楽好きのクリストファ、家柄を鼻にかけるネロや、その取り巻きの通称ねずみ。こうした登場人物によって、外国の(それも200年ぐらい?昔の)話であるにもかかわらず、とても身近で、臨場感にあふれた物語がいきいきと繰り広げられていきます。

冒頭でふれた「男装の麗人」も、物語の最初のほうに登場します。アルバートの学校は男性しか入学できないため、彼女はジョルジュという男性名を名乗ってひそかに学生になったのです。女だと悟られないように、あまり周囲と交わらずに過ごしていましたが、ほどなく事件が起きて、女だとバレてしまいます。そうなっては学生を続けることはできず、彼女は学校を去っていきます(が、物語の最後になって再び登場)。

友人たちに恵まれ、ジョアンナとも恋仲になり、学生生活を謳歌するアルバートでしたが、やがて運命が大きく変わります。弁護士の父親が急死、しかも多額の借金を残していたため、金貸しの娘に翻弄されたり、学校をやめざるを得なくなったり、流れ流れてパリの酒場で働くようになったりと、それはもう、波乱の日々を送る羽目に…。

一方、先輩モーリスやジョアンナの運命も、大きく変わっていました。モーリスは、家柄を鼻にかける嫌われ者ネロを殺した罪に問われ、刑務所に服役。ジョアンナはといえば、父親として育ててくれた人物が、実は赤ん坊の頃に自分を両親のもとからさらった人間で、本当の両親はフランス貴族だったことが明らかになり(…と書くと、ご都合主義の展開みたいですが、これは最初から用意されていた設定であり、この展開を思いがけない不幸ととらえるジョアンナの反応にはたいへん説得力がありました)、両親の屋敷に引き取られて、生活が一変することに…。

こうして、すっかりばらばらになってしまった学生街の仲間たちでしたが、やがて運命が好転し、再び幸せな日々を取り戻すことになります。そのときに象徴的な役割を果たすのが、音楽好きだった学生クリストファ。ジョアンナの支援を受け、若手音楽家として活躍するようになっていた彼は、ひとつのオペラをあたためていました。そのオペラで、主役をつとめることになるのが、かつて男装の麗人だったジョルジュ(女性名はジョルジア)。クリストファのオペラが初演されるオペラ座に、かつての仲間たちが集まるのでした。

そして、オペラの成功のあと、みんなは懐かしい学生街へと戻っていきます。いまやすべての問題は解決し(これも、通して読むと、十分な説得力があります)アルバートもモーリスも、学校に復学することになりました。彼らは、自分たちのしてきた苦労をムダにせず、世の中の役に立てる人間になろうと誓い合うのでした。
[PR]
by noma-igarashi | 2007-08-23 20:30 | 映画・TV・本など | Trackback | Comments(4)
トラックバックURL : http://nomaiga.exblog.jp/tb/6333182
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ニルギリ at 2007-08-25 14:36 x
三姉妹の末っ子?まあ、私は三姉妹の2番目なんです…だから何?って言わないで…二番目はひねくれてるとよくいわれてましたよ(苦笑)
先日の「ガラスの仮面」(どうなってるんですか!連載は?)もそうでしたが、それにしても懐かしいマンガですねえ。西谷、水野、わたなべ…名前はそりゃ知ってますけどねえ…うちの姉はあんまりマンガ読んでなかったんで、馴染みがないのかな。ちなみに私は、りぼん派(一条ゆかり好き)。
「お蝶夫人」はマダム・バタフライからですよね。当時何の疑問もなく読んでましたが、実写ドラマになったとたん、大赤面(恥)でした。
私たちの子どもの頃(スミマセンひとくくりで)、バレエマンガはいっぱいありましたよね。貧乏でお母さんが病弱だったり、金持ちで意地悪なライバルが靴に画鋲入れたり、ハンサムでお金持ちの男の子に告白されたり、伝説の指導者に見いだされたり…
少したってから、作品世界を語るような「アラベスク」や「愛のアランフェス」…だったような。
あ〜、オペラと全く関係ない話ですみません。
劇団四季地方公演のチケットを買い、安い!と思ってしまいました、トホホ。
Commented by NOMA-IGA at 2007-08-25 17:11 x
>ニルギリさん
>西谷、水野、わたなべ…名前はそりゃ知ってますけどねえ…うちの姉はあんまりマンガ読んでなかったんで、馴染みがないのかな。ちなみに私は、りぼん派(一条ゆかり好き)。

こんにちは~。
わが家は揃って漫画好きだったし(上の姉は漫画スクールに投稿していましたよ)、たぶん、私のほうがニルギリさんよりも少し年上じゃないかと思うので、古い漫画は私のほうがくわしいかもしれないですね。…って、あんまり自慢にならないけど。
そういえば、一条ゆかりが最近、オペラの漫画を描いているらしいですね。興味を持ちつつ、今のところ未読ですが。

「ガラスの仮面」は、1年ほど前に連載が再開されたというような記事を読んだ覚えがありますが、そこでは桜小路くんが当たり前のようにケータイ電話を使っているとかで、それを知ってものすごい違和感が…(私が読んだ記事も、「あの漫画の舞台は昭和50年代じゃなかったのか」というツッコミでした)。気にはなるから、生きているうちに完結するといいですけどねえ。
Commented by のし at 2007-08-25 19:00 x
こんにちは。「オペラに関係のある少女マンガ」の話題なんてあったのですね。
マンガ好きの私にとっては、わかりやすい入り口かもしれません。
筒美一→キャンデロロ→エスカミーリョ の記事も読んできました。

この中で読んだことあるのは「メッシュ」「エースをねらえ!」トスカが出てくる「動物のお医者さん」だけです。あとは名前は知ってるけど、ですねえ。
少女マンガの王道であろう「ガラスの仮面」「ベルバラ」も何故か読んでないです。「ガラスの仮面」まだ連載続いてるんですか!?

私は、りぼん・おとめチック派でした。陸奥、太刀掛、田渕ワールドにどっぷり浸かってたので、今でも夢見る夢子ちゃんです。(自分で言うな!)
一条ゆかりも好きでしたが、「有閑倶楽部」がオカルトになってきた頃から読んでないですねえ。オペラの漫画、前に何処かで「のだめカンタービレ」と共に紹介されてたような。

私もNOMA-IGAさんより若干下だと思いますが、いまだにマンガ読みますよ(^^;)
さすがに月刊誌は買いませんが、好きな漫画家さんのを文庫で買うことが多いです。
Commented by NOMA-IGA at 2007-08-26 10:38 x
のしさん、こんにちは!
過去の記事、読んでくださってありがとうございます。「アランフェス」の話をしているうちに、そういえばオペラと少女漫画の話を書き終えていなかったなあ~と思い出したような次第です。

>私は、りぼん・おとめチック派でした。陸奥、太刀掛、田渕ワールドにどっぷり浸かってたので、今でも夢見る夢子ちゃんです。

懐かしいですねえ~! 「りぼん」の乙女チック路線は一世を風靡しましたよね。
漫画、たまに無性に読みたくなるのですが、新しいものの情報に疎いので、手持ちの古いものを読み返すことが多いです。思いきって一条オペラ漫画を買ってみようかな~。いや、それだったら賞を取った山岸バレエ漫画のほうがいいかな(悩)。
<< ベルリン国立歌劇場「トリスタン... ムゼッタのワルツ(私がひとりで... >>


タグ
記事ランキング
外部リンク
最新のトラックバック
077:聡 より
from 楽歌三昧
065:砲 より
from 楽歌三昧
055:芸術 より
from 楽歌三昧
042:尊 より
from 楽歌三昧
018:援 より
from 楽歌三昧
フォロー中のブログ
ライフログ
ファン
ブログジャンル
画像一覧