111.31KV620日記


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映画「魔笛」(ケネス・ブラナー監督)感想 (その2:演出について)

「その1」を書いてから、すっかり間があいてしまいました。
ケネス・ブラナー監督の映画「魔笛」の感想、第2弾は演出についてです。もしかしたらネタバレになる部分もあるかもしれないので、これから見に行かれるご予定の方は、どうぞご注意くださいませ。
「その1:音楽について」の記事はこちら



今回の「魔笛」は、第1次世界大戦の頃のヨーロッパという設定でした。すでに書いたように、英語による上映だったわけですが、字幕を信じるとすれば、大半はドイツ語→英語への直訳でした。部分的に、設定に合わせて歌詞が変えられているところもあったものの、「そこまで歌詞をいじったら、どんな設定にだって置き換えが可能では?」と思うようなことはなかったです。

といいますか、むしろ、すごく巧みに置き換えられていたのでは。たとえば鳥刺しのパパゲーノは、毒ガス戦に備えて飼われているカナリアの飼育係という設定になっていて、「うまく考えたなあ…」と感心。それ以外の人物や状況も、とてもうまく説明されており、見ていて「途中で善悪が逆転した」という印象がほとんどなかったです。ザラストロは最初から「善」の側にあり、夜の女王は最初からタミーノを騙し、利用しようとした悪者として描かれていたように思います。

ただ、それゆえに不満もありました。うまく置き換えられすぎて、どの人物も、魅力が乏しくなってしまったように感じられたことです。あくまでも私の感想ですけど、パパゲーノは存在の不思議さに加えてタミーノとの身分差がなくなったことで、ただの意志薄弱な兵士に成り下がっていたし、モノスタトスはどんな人間集団にも存在しうる、ただの卑怯者として描かれていたように思います。タミーノも最初からマジメで、育ちのいい若者らしい、とぼけた味わいが感じられませんでした。3人の侍女も扇情的なだけで、憎めない魅力に欠けていたと思います。

そんな中で、ザラストロ1人だけ、魅力倍増になっていたのでは。ザラストロって、本来はイマイチありがたみのない聖者だと思うのに(現実離れした、わけのわからないことばかり言っていますよね)、カッコいい正義の人になっていましたよ。

「魔笛」は矛盾だらけのヘンテコなお話ですが、その矛盾がすっかり解消されてしまうのも、考えものなのかもしれません。矛盾がうまく説明されることで、物語に隙がなくなり、かえって魅力に乏しくなってしまったような気がします。

それともう1つ、今回の「魔笛」は、置き換えによっていろいろな謎が解消されたにもかかわらず、タミーノがなぜ夜の女王に選ばれたかだけが、逆に謎になってしまったように思えました。本来の「魔笛」のタミーノは、腐っても王子だし、夜の女王の領地に1人で迷い込んできたことで、どうしても目立つ存在だったわけですよね。でも映画「魔笛」の場合、戦場にはあんなにも大勢の若者がいるのに、どうしてタミーノだけが目をつけられたのでしょう。仮にいちばんハンサムだったのだとしても、泥だらけになって顔がよくわからない状態で選ばれたのがヘン! などと思ってしまいました。

というわけで、今回の映画の設定に関しては、ちょっと不満な私。でも、ダメってわけじゃないです。ツッコミを入れながら見るのが「魔笛」の楽しさであるならば、この映画もまた楽しい「魔笛」の1つといえると思います。
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by noma-igarashi | 2007-08-05 12:54 | 映画・TV・本など | Trackback(2) | Comments(7)
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Tracked from 欧米文化に浸かってます at 2007-08-08 23:09
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Commented by Ric at 2007-08-07 22:34 x
NOMA-IGAさん、こんにちは。

私も今回の映画に関しては、かなり上手に料理したなという印象を受けました。色々な演出が許される作品なら、これはこれでありかもな~と思います。タ
後、ザラストロは本当にかっこ良かったですよね。男性陣に関しては彼の一人勝ちかも。それと自分のところのブログにも書いたのですが、夜の女王はもう少し、老けメイクをさせた方が良かったかもなと思いました。パミーナと並ぶと親子に見えなかったので。映画だと顔がどアップになるので、なんかちょっと見ていて引っかかっちゃったんですよね。
Commented by NOMA-IGA at 2007-08-07 23:13 x
Ricさん、こんばんは!
ザラストロは、ほんとにカッコよく描かれていましたね。ルネ・パーペも好演していたし。
夜の女王は、確かに若かったですね。私の場合は、パミーナとの歳の差より、ザラストロの相手(という設定だったようですね。別れた奥さんか、子供だけもうけて結婚しなかったか)として若すぎないかい? などと思いながら見ていました。オペラでは、娘よりも母のほうが実年齢が若い、なんていうこともありますけど、映画だと、確かにもうちょっと老け顔メイクにしてもよかったかも。

ルネ・パーペに関しては、もう1つ書きたい話題があるのですが、それはRicさんちにお邪魔して書かせていただきます。
Commented by ニルギリ at 2007-09-03 14:52 x
チューリッヒ歌劇場「椿姫」の余韻に浸っているところ申し訳ないですが…。
皆様より1ヶ月遅れで、映画「魔笛」観ました(だって地元じゃ今公開ですもん)…今頃って言わないでくださいね。
ちょっと中途半端でしたかね。私はそこそこの映画ファンなので、その観点から言うと、戦争を舞台にするならとことんリアリティを追求する、もしくは戦場の沈んだトーンと華やかでメルヘンチックな世界を対比させるとかしたほうがよかったのではと…。全編おふざけってのもありですよね。
特に気になったのは、セットとCGのチープさ、照明の雑さとカメラワークはひどい、背景と人物の光の角度が違うし、合成もわざとらしい。CGは今の時代さほどお金をかけなくても(多少頑張れば)それなりの映像が作れるはず…なのになあ、ブラナー監督ならそれくらいできるでしょう。音楽のゴージャスさに、映像がついていってないような気がします。
キャスティングに関しては皆さんと同じです。タミーノ&パミーナはもっと若く美しく、純で世間知らずっぽい方がいいと思うし、夜の女王はド派手なマダム風でもいいんではとか…。
(つづく)
Commented by ニルギリ at 2007-09-03 14:53 x
(つづき)でも、ザラストロは渋くていいですね(結構オヤジ好きな私)
NOMA-IGAさんが「椿姫」の感想(9/2)のところで書いてましたが、

>歌のうまい人の舞台を生で見る(聴く)と、ストーリーのヘンテコなところとか、キャラの気に食わないところとかは、全然気にならないし、むしろ説得力を感じたりしてしまうものだなあ…

映画だって、結局はそういうこと(演技力や歌唱力)なのかも…(笑)
ケチばっかりつけましたが、音楽はすごく楽しいし、あんなに長いのに飽きなかった。なんだ、結構楽しんだ私?
Commented by NOMA-IGA at 2007-09-03 20:32 x
ニルギリさん、こんばんは!
>チューリッヒ歌劇場「椿姫」の余韻に浸っているところ申し訳ないですが…。

とんでもない。ニルギリさん、映画にお詳しそうなので、感想を楽しみにしていました。

>ちょっと中途半端でしたかね。

そうですねえ…。戦争の話にアレンジするのなら、もっと徹底してやるか、でなければ私としては、メルヘンチックでヘンテコな「魔笛」らしい、楽しいお話にとどめてほしかったかな。
映像的なことには無頓着だったので(口のアップには意味があるんだかないんだか、と思った程度で)、ニリギリさんのご指摘、参考になりました。

>でも、ザラストロは渋くていいですね(結構オヤジ好きな私)

いいことをお教えしましょう。Ricさんちにはこっそり書いたのですが、ザラストロ役のルネ・パーペ、1964年生まれですってよ。ニルギリさんはぎりぎりセーフかもしれないですけど、私は年下でした(向こうが私より年下)。ダイスケが年下なのは仕方ないとして、パーペが年下とは。グレて不良になってしまいそうです。
Commented by ニルギリ at 2007-09-03 21:29 x
ぎゃ〜っ、1964年生まれ…むむむ、今日の所はノーコメントで…
そうですよね、仮に40代50代のオヤジ世代が好みだとして、いつか自分が追い越しちゃうのか…うう、なんて悲しい運命(涙)

ドラマの照明を仕事にしてる友人がおりまして(女優○○の目の下や首の皺を消したのは自分だか、そういうこと言ってます。最近真央ちゃんのネピアCMの手伝いにかり出されたそうです。)照明の角度とかにうるさくて、私も気になるようになっちゃんたんですよ。

私としては、タミーノとパミーナ(少し違うかもしれないけど)映画「オペラ座の怪人」のラウルとクリスティーヌくらいの初々しさが欲しかったです。
Commented by NOMA-IGA at 2007-09-03 22:20 x
ホホホ。やはり、ニルギリさんものけぞりましたね。
土曜日に観てきた「椿姫」のレオ・ヌッチは42年生まれ。このぐらいだと安心です。外見はさすがにおじいさんの領域に突入していましたが、なんともカッコよかったです。

なんだかんだ言いつつ、パーペも見に(聴きに)行くんだ~。10月の「トリスタンとイゾルデ」。エコノミー席なので、オペラグラスを使っても顔は見えないと思いますけどね。
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