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小澤征爾音楽塾「カルメン」 第1幕

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅧ(2007年公演)「カルメン」
2007年7月31日(火) 18:30~
小澤征爾音楽塾「カルメン」 第1幕_e0073856_2022687.jpg東京文化会館大ホール 1階4列26番
公式サイト

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指揮:小澤征爾
演奏:小澤征爾音楽塾オーケストラ
カルメン:ジョシー・ペレス Jossie Perez
ドン・ホセ:マーカス・ハドック Marcus Haddock
ミカエラ:ケイティ・ヴァン・クーテン Katie Van Kooten
エスカミーリョ:マリウス・キーチェン Marius Kwiecien
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊

            ※写真は2段目左からカルメン、ドン・ホセ、ミカエラ役、3段目左端がエスカミーリョ役の歌手



行ってきました、小澤征爾音楽塾の「カルメン」。
小澤征爾音楽塾というのは、オペラを通じて若手音楽家を育成することを目的に、小澤征爾が2000年から始めたもの。名前だけは前から知っていたものの、実際に見に行くのは今回が初めてでした。上記のスタッフ・出演者リストからもわかるように、演奏と合唱が塾生たち、歌手がプロ(歌手も比較的、若手が中心)。

演奏はやはり、イマイチ迫力に欠けるというか、私の耳にも物足りなさがありました。ただ、ていねいな演奏ではあったと思います。合唱は、それなりによかったのでは。第2幕のフィナーレや第4幕の冒頭などは、なかなか聴きごたえがありました。一方、歌手はプロだけあって、主役級の4人とも、それぞれにうまかったです。歌手だけなら、これまで生で見た「カルメン」の中で、今回がいちばんよかったかも。というわけで、総合的には、おおむね満足できる公演でした。

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【第1幕】

場内が暗くなって間もなく、いきなりオケ団員が足を踏み鳴らす音が…。小澤さんが登場したという合図らしく、第4幕までずっと、小澤さんが登場する際には同じ音が聞こえていました。演奏が終わってからならともかく、演奏前に足を踏み鳴らすのは初めて聞きましたが、オケ団員は本当に若い人たち(10代、20代)だったようなので、小澤さんに対して無条件の敬意を表していたのでしょう。

そうこうするうちに、私の席からも小澤さんの顔が見えました。今回は前から4列目だったので、バッチリ「見た」といえる状態でした。2年前の秋(でしたっけ?)に入院されて以降、テレビで見てもすっかり老人顔になっておられたので、大丈夫かしらと心配していましたが、想像していたよりはずっとお元気そうに見えました。

さて、前奏曲です。「カルメン」の前奏曲というと、ジャンジャカ、ジャンジャカ、おおいに盛り上がる曲なわけですが、う~む、4列目で聴いても音が小さく、おとなしい演奏でした。若者たち、頑張れ~。

幕が上がると、タバコ工場をバックにしたセビリアの街。わりとオーソドックスな書割でした。「カルメン」はいつも、ハンサムなはずのドン・ホセよりもモラレス(同僚の伍長)のほうがカッコよかったりするのですが、今回もそうでした。歌はともかく、見た目ではモラレスがいちばんだったのでは(歌のカッコよさも評価に加えれば、断然、エスカミーリョ)。ちなみに、上記写真の4段目中央がモラレスです。

ドン・ホセは、ハンサムでこそなかったものの、まあ許容範囲のルックス(何様かというような評価の仕方でゴメンナサイね)。歌は、最初のうちは「まあこんなものかな」というくらいの印象だったのですが、途中から俄然、調子を上げてきました。うっとうしい男の代名詞のようなドン・ホセですが、歌がうまい人が演じるのを生で聴くと、あの性格にもけっこう説得力が出てくるんだな、というのが今回の発見です。というか、歌に聴き入っていると、性格のことまでうっとうしく思っている暇がないといいますか。

小澤征爾音楽塾「カルメン」 第1幕_e0073856_0155485.jpgあとでパンフレットを見て気がついたのですが、今回のドン・ホセ役は、アンネ=ゾフィーさんのぶっ飛び「カルメン」(→)に出演しているドン・ホセだったんですね。このDVDは、繰り返して見ることがあまりなかったので(見るにしても、ドン・ホセの歌はいつもすっ飛ばす)、まったく気がつきませんでした。今度の週末にでも、久しぶりに見直してみようっと。

それと、今回もう1つ気がついたのが、ライサチェック選手の「カルメン」でずっと謎だった2番目の曲、何のことはない、第1幕のミカエラの歌だったのね~。ちゃんと確認していないですが、まず間違いないと思います。

さて、肝心のカルメンです。う~ん、どうかな。チラシの写真からうかがえるように、わりとキツイ顔立ちの女性でして、「こんなカルメンあり~?(号泣)」ということはまったくなかったです。ただ、カルメンに対してはいろいろ要求が多いもので、「まあまあ」というところでしょうか。とはいえ、若くて、それなりにきれいで、歌もうまければ、カルメンとしては上出来なのかもしれません。このカルメンはスタイルもよく、スカートをたくし上げては脚を見せまくっていました。というか、スタイルがいいから、そういう演出にしたのでしょうけどね。

(第2幕に続く)
by noma-igarashi | 2007-08-01 20:24 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(0)
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