111.31KV620日記 |
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次のシーンに進みます。第2幕はタミーノ&パパゲーノが中心になったり、パミーナが中心になったりと、場面がころころ切り替わることに加えて、わかりやすい筋立てがあるわけでもないので、何度見ても場面の順番を覚えきれないのですが、ここまでくると、そろそろ終わりが見えてきた感じです。記事の数にして、あと5本くらいかな? 終わりが見えてきたといっても、DOIまでには終わりそうにないですね。
Ein Mädchen oder Weibchen 彼女ひとりか女房ひとり 不明(2001年パリ) おすすめ度:★★★★★ どういう舞台なのか不明ですが、投稿者による説明に「2001年パリ」と書いてありますね。フランス語の字幕入りです。このパパゲーノ役の歌手、顔を赤く塗ったり緑に塗ったりしていますが、もしかして、よく見るとなかなかハンサムさん? 今ひとつ素性のわからない動画ですが、うれしいのは、パパゲーノのアリアのあと、謎の老婆が再登場するシーンが含まれているところ。もちろん、パパゲーナに変身するところまでちゃんと見られます。やっぱりこれがなくっちゃね。おすすめ度を満点にしたのは、そのことも大きいです。パパゲーナもなかなかキュートだし、ライオンもかわいい~(牛乳のCMみたい)。 メトロポリタン歌劇場 おすすめ度:★★★★☆ 毎度おなじみ、正統的なメトの舞台。このパパゲーノは「好き!」というほどではないですが、なかなか愛嬌があるし、安心して見ていられますね。 チューリッヒ歌劇場 おすすめ度:★★★★★ 迷った結果、満点の評価にしてみましたが、う~ん、どうかな。このパパゲーノは、酔っ払ったような歌い方が特徴。演技の一環として、だいぶ崩れた歌い方をしています。泣き上戸のパパゲーノってところですね。こうして何種類かの動画を見比べると、こういう歌い方も変化があって面白いなと思いましたが、これをいいと思うかどうかは、好みも大きそう。普通の歌い方でも聴いてみたいです。 今回は、場面の説明&お遊び、同時進行(というかミックス)でいってみたいと思います。うまくいくかな? このパターン、しばらくやっていないから、ちょっと心配ではありますが…。 タミーノが先に行ってしまい、この場面は、取り残されたパパゲーノが主役です。上記でリンクした動画はすべて、パパゲーノがワインを飲むシーンから始まっていますが、その前に、台詞だけで話が進行する短いシーンがあります。その部分から説明してみましょう。(参考:荒井秀直訳「魔笛」) パパゲーノ織田:まいったな。先輩…じゃなかった、タミーノに置いていかれちゃった。 (誰もいない暗がりに向かって) タミーノ、本当においらを置き去りにするんですか? タミーノ、タミーノ! 置いていかないでくださいよ! タミーノが去った戸口まで来て、パパゲーノがその先に進もうとすると… 声:下がれ! (雷鳴がとどろき、戸口から炎が噴き出す) パパゲーノ織田:ひゃっ! (慌てて飛びのく) 前へも進めないし、戻ることもできないなんて…。おいらはきっと、ここで飢え死にするんだ。ああ、なんでこんなところへついてきちゃったんだろう。 (泣き出す) そのころ、控え室のモニターで、モノスタトス宮本がパパゲーノの演技を見ながら… モノスタトス宮本:さすが、あいつの泣く演技は堂に入ってるなあ…。 (と、同意を求めて横を見ると…) うわ!! (パパゲーナゆかりんが老婆のお面をかぶっているので、ぎょっとする) ああ、びっくりした…。ゆ、ゆかりん、そのお面は、さっきのお面と違っているんじゃないのか? パパゲーナゆかりん:ええ。 (頷きながらお面をはずす) さっきのは、英語版メトロポリタン歌劇場の舞台で使っていたお面なんですけど、これは、2001年パリの舞台で使っていたやつです。このお面も、美姫ちゃんがかわいいっていうから、試してみようと思って。 モノスタトス宮本:かわいい? 「スターウォーズ」のヨーダみたいな、そのお面が? パパゲーナゆかりん:そうですよ。かわいいじゃないですか。 モノスタトス宮本:若い女の子の「かわいい」の基準は、どうもよくわからないな。「宮本さん、かわいい~」とか言われたら、要注意だな。 パパゲーナゆかりん:それより宮本さん、信成君のことですけど (モニターに目をやりながら) 彼、ほんとに泣いてるんじゃないかしら。 モノスタトス宮本:マジに泣いてる? なんで? パパゲーナゆかりん:だって…。「魔笛」のこの展開、彼にはちょっと酷ですもん。 ----------------------------- (7/6更新分) パパゲーナゆかりん:それより宮本さん、信成君のことですけど (モニターに目をやりながら) 彼、ほんとに泣いてるんじゃないかしら。 モノスタトス宮本:マジに泣いてる? なんで? パパゲーナゆかりん:だって…。「魔笛」のこの展開、彼にはちょっと酷ですもん。 モノスタトス宮本:え、そう? パパゲーナゆかりん:そうですよ。タミーノだけ先に行っちゃって、気がついたら、パパゲーノはひとりで取り残されているんですよ。どう思います? モノスタトス宮本:どうといわれても…。 パパゲーナゆかりん:それって、去年のNHK杯以降の2人みたいじゃないですか。 (モニターに目をやりながら) 信成くんのいる場所、あんなに暗くて八方塞がりで…。信成君にしてみれば、「これが今のおまえの状況だぞ」って言われてるみたいな気がするんじゃないかしら。 モノスタトス宮本:………。 パパゲーナゆかりん:大ちゃんは大ちゃんだし、信成君は信成君なんだから、別に気にする必要なんかないんだけど、やっぱりこういう筋書きを演じることになると、いやでも意識しちゃうと思いますよ。 モノスタトス宮本:なるほどなあ…。 パパゲーナゆかりん:それに、この「魔笛・オン・アイス」でニコライさんが出した宿題のことでも、けっこう悩んでいたみたい。まだ全然答えが見つからないって言ってたし…。タミーノやパミーナに先を越されて、信成くん、内心では焦っていたんじゃないかしら。 モノスタトス宮本:言われてみれば、あいつには酷な筋書きかもしれないなあ…。 (ため息をつく) ゆかりん、もうすぐパパゲーノと一緒の出番なんだろ? うまいこと慰めてやりなよ。 パパゲーナゆかりん:私はまだ出番じゃないんです。 (モニターを指差しながら) ほら、先に本田さんが…。 モノスタトス宮本:武史か。あいつ、事情を察して、うまいこと励ましてくれるといいけどな。 (弁者ホンダが現れ、パパゲーノに話しかけるシーンに見入る) ----------------------------- (7/7更新分) 弁者ホンダ:パパゲーノ、おまえは永遠に暗い大地の谷間をさまようところだったが、情け深い神々は、おまえの罪を免じてくださった。しかし、その代わり、おまえはわれわれの同志として天国の喜びを味わうことは、決してないだろう。 パパゲーノ織田:別にかまわないよ。おいらみたいな人間はたくさんいるんだから。おいらは、上等なワインが飲めればそれで十分満足なんだ。 弁者ホンダ:ほかに望みはないのか? パパゲーノ織田:ないよ、今のところは。 弁者ホンダ:では、おまえの望みをかなえてやろう。 (パパゲーノにワインを与えて立ち去る) パパゲーノ織田: (嬉々として) うわ~、これはおいしいワインだ! (モノスタトス宮本、モニターでパパゲーノのようすを見ながら) モノスタトス宮本:やれやれ。あいつ、慰められたみたいだな。よかったよかった。 パパゲーナゆかりん:う~ん…。でも、今のシーンって、めちゃめちゃ台本どおりですよ。 モノスタトス宮本:あいつが喜んでるのも? パパゲーナゆかりん:ええ。本田さんの台詞も、信成君の反応も、見事に台本どおりです。 モノスタトス宮本:じゃあ、慰められたかどうか、あやしいな。武史、アドリブとかあんまり得意じゃないからなあ…。 (心配そうに、モニターに視線を戻す) パパゲーノ織田:あ~あ…。今のシーンって、実はこういう含意なんやろな…。 弁者ホンダ:パパゲーノ、おまえはわれわれの同志として、世界選手権でメダルを取る喜びを味わうことは、決してないだろう。 モノスタトス宮本:まずいよ。あいつ、めちゃめちゃ落ち込んでるよ。おまけに被害妄想になってるし…。ゆかりん、なんとかしないと…。 (振り向くが、そこには誰もいない) あ、あれ? ゆかりん? (そこへ弁者ホンダが通りかかる) 弁者ホンダ:ゆかりんだったら、舞台のほうへ行きましたよ。彼女、すぐに出番だから。 モノスタトス宮本:さすがすばやいな。頼むぞ、ゆかりん…! (またもモニターに視線を戻す) ※まだ途中ですので、織田君ファンの方はどうぞご容赦くださいね。 --------------------- (7/8更新分) さて、ここでパパゲーノの歌が始まります。とても楽しい曲なので、上でリンクした動画をまだご覧になっていない方は、ぜひ聴いてみてください。どれか1つということなら、パパゲーナの登場シーンも見られるし、やはり2001年パリの動画かしら。歌詞の意味をかいつまんでご紹介すると、以下のような内容です。 彼女ひとりか女房ひとり おいらがほしいのはそれだけさ 優しい小鳩がいてくれりゃ まさに幸せそのものだ そうなりゃこの世は天国で 人生たっぷり楽しめるだろう 彼女ひとりか女房ひとり おいらがほしいのはそれだけさ 素敵な娘はたくさんいるのに 誰も好いてくれないなんて お願いだから助けておくれ 死ぬほど悲しいこの思い 彼女ひとりか女房ひとり おいらがほしいのはそれだけさ 優しい小鳩がいてくれりゃ まさに幸せそのものだ 誰かがキスしてくれたなら ふさぎの虫ともおさらばだ 歌い終えたところに、謎の老婆(パパゲーナ)が登場します。 パパゲーナゆかりん:さあ、来ましたよ、あんた。 パパゲーノ織田:やれやれ。おいらを哀れんでくれるのはあんただけか。 (ト書きの通りにため息をつきながらも、表情そのものはにこにこしている) パパゲーナゆかりん: (声をひそめて) あれ? 信成君、急に元気になってない? パパゲーノ織田:うん、なってる。 パパゲーナゆかりん:よかったー。どうしたの? 気持ちの切り替えが早くなった? パパゲーノ織田:さっきの歌のおかげかな。歌っているうちに、だんだん元気になってきた。 パパゲーナゆかりん:そうなんだ。 パパゲーノ織田:モーツァルトって、すごいね。歌詞はけっこう情けない内容なのに、自然に気持ちがはずんでくる感じで。 パパゲーナゆかりん:わかるわかる。よくいわれるけど、癒し系だよね。 パパゲーノ織田:もしかして、僕がパパゲーノを演じることになったのは、ロッシーニとモーツァルトを間違えるなっていう教訓かなあ? パパゲーナゆかりん:あはは。前のシーズンに、「セビリアの理髪師」と「フィガロの結婚」を取り違えたから? パパゲーノ織田:うん。 パパゲーナゆかりん:でも、今さらそれはないんじゃない? もう1年以上経つんだし。 パパゲーノ織田:そうかな。 パパゲーナゆかりん:私が思うに、織田君がパパゲーノを演じている理由はね――。 (言いかけたところに、弁者が再び現れる) 弁者ホンダ: (パパゲーナに) 下がれ! 結論を出すのはまだ早い! (パパゲーナをパパゲーノから引き離す) パパゲーノ織田:あ、ゆかりん…! (パパゲーナの後を追おうとするが) うわー!! (弁者の呼び出したライオンに追いかけられ、逃げ出す) (以下、次の記事に続く) -------------------------- ※補足 このシーン、実際には以下のような展開です。 老婆「私と結婚しないと、おまえはここに一生閉じ込められてしまうんだよ。友だちとも会えないし、パンと水だけで暮らすことになるよ」 パパゲーノ「えっ、そんな!? …だったら仕方ない。婆さんで手を打つか」 老婆「どうする? 私に愛を誓うかい?」 パパゲーノ「誓うとも! ただし、若いかわい子ちゃんと知り合うまでね」 老婆、若くて美しいパパゲーナに変身する。パパゲーノは狂喜して彼女を抱きしめようとするが、「まだ早い!」と弁者にはばまれる。
by noma-igarashi
| 2007-07-06 00:00
| オペラ・オン・アイス
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Comments(3)
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ニルギリ
at 2007-07-10 15:49
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宮本さん大活躍、早くも最優秀助演男優賞の予感がします(笑)
パパゲーノの歌は楽しいですね。魔笛はあんまり役に立たないけど(汗)音楽はいつも疲れた心を癒してくれますね。 パリの動画で、おしまいのとこにわらわら出てくるピグモンみたいのが(…だから年がばれるって)…そうかライオンかあ。 映画館に行ったら、映画「魔笛」前売り特典「奇跡を起こす魔笛ペンダント」のサンプルが飾ってありました。楊枝かと思いました(汗)…大げさ?でもやっぱり、楊枝3本くらいの太さで、楊枝より短いです(苦笑)。 関係ないですが、私の携帯ストラップはLIFEGUARDの防犯用笛付、ちっちゃいけど結構大きな音しますよ。恐がりのタミーノには、こっちの方がいいかも…。
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NOMA-IGA
at 2007-07-10 20:44
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>ニルギリさん
>宮本さん大活躍、早くも最優秀助演男優賞の予感がします(笑) あっはっは。もう宮本さんなしでは話が進行しなくなっちゃったですよ。 まさか、こんなに活躍していただくことになろうとは…。 >パリの動画で、おしまいのとこにわらわら出てくるピグモンみたいのが(…だから年がばれるって)…そうかライオンかあ。 ピグモンじゃなくて、ライオンなんですねえ。 実はこのシーン、ほかの舞台ではライオンが登場するわけではないし(パパゲーノが奈落へ落とされるというのが本来のようです)、「魔笛」はヘンテコな動物がよく登場するので、架空の動物の可能性もあるかなと思ったのですが、字幕が「six lions」となっていたので、やはりライオンのようです。 でも、これについて考え出すと、いろいろと謎が…。本来はラインが登場しないのに、「ザラストロの6頭のライオンをけしかけるぞ!」みたいなドイツ語の台詞を新たに考え、ドイツ人でもフランス人でもないかもしれない歌手に覚えさせ、さらにフランス語の字幕に訳したわけ? そう考えると、すご~くムダな気が…。もしかしたら、ライオンが登場するバージョンも昔からあるのかしらん。
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NOMA-IGA
at 2007-07-10 20:45
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(続き)
>映画館に行ったら、映画「魔笛」前売り特典「奇跡を起こす魔笛ペンダント」のサンプルが飾ってありました。楊枝かと思いました(汗) 映画「魔笛」は、前売り券じゃなくてeプラスの鑑賞券を買ってしまった私。「奇跡を起こす魔笛ペンダント」、もらい損ねてしまいました。ちぇっ。もらえないとなると、ちょっとつまんない。楊枝…じゃなかった、「奇跡を起こす魔笛ペンダント」、映画館に行けば私も見られるかしら。
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