111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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南里選手の「カルメン」

今シーズンも「カルメン」を滑っている選手が何人かいますが、これまでに見た中では、南里選手のフリー演技がいちばんのお気に入りです。男子選手の「カルメン」としては、過去の選手のプログラムと比べても、かなりいいセンいっているのではないでしょうか。

例によって、曲の構成を調べてみました。2箇所の「?」は、もしかしたらその直後の曲の一部かもしれません。かなりアレンジされていて、別の曲のように聞こえるのかも。でも、本当に別の曲なのだとしたら、どの曲なのか不明です。特にあとのほうの「?」は、「カルメン」以外から持ってきているような気も…。といっても、例によってあまり自信がないので、どなたかおわかりになるようでしたら、ぜひご教示くださいませ。

南里康晴選手の「カルメン」 2006年全日本選手権フリー
時間:曲名
0:35 演技スタート
0:35~1:00 第1幕カルメンがいないぞ(カルメンが登場するときの曲)
1:00~1:18 ?
1:18~2:34 第3幕カルタの歌(占いで「死」が出たときのカルメンの歌)
2:34~2:35 第1幕カルメンがいないぞ(1秒だけ効果音的に使用)
2:35~3:18 ?
3:18~3:50 第2幕フィナーレの合唱
3:51~4:45 第4幕ドン・ホセの歌(カルメンに復縁を迫るときの歌)
4:45~5:14 前奏曲の後半




南里選手の「カルメン」のどこがどういいかというと、エスカミーリョを演じているわけでも、ドン・ホセを演じているわけでもないところ。そして、リンクに登場したとたん、それがひと目で明確にわかるところを真っ先に挙げたいです。

男子選手が「カルメン」を演じる場合、闘牛士スタイルで登場すると、「見かけはエスカミーリョなのに演じているのはドン・ホセ」というねじれがしばしば起こり、見ていてどうにも落ち着きません。かといって、闘牛士スタイルでエスカミーリョそのものを演じたとしても、よほどカッコよく技を決めないと説得力に欠けるため、多くの選手にはかなり荷が重いように思います。その一方で、昨シーズン&今シーズンのライサチェックのように、ふだん着っぽい衣装で演じると、それはそれで「これはドン・ホセのつもりなんだろうか。それとも、あまりキャラをかぶせて見ないほうがいいんだろうか」と気になります。つまり、男子選手が「カルメン」を演じると、たいていの場合、エスカミーリョなのかドン・ホセなのかという点が、鑑賞の妨げになることが多いのです(少なくとも私の場合は)

しかし、南里選手の「カルメン」は違います。エスカミーリョでもドン・ホセでもありません。あの衣装が闘牛士スタイルでないのは明らかだし、かといってドン・ホセと見るにしては、エレガントに過ぎると思います。感じ方は人それぞれかもしれないですけど、私としては、彼があの衣装で登場した瞬間、「あ、これはどちらでもないんだ」と判断しました。かといって、「カルメン」らしくないかといえばそんなこともなく、「カルメン」の衣装として違和感なく受け入れられるデザインだと思います。

エスカミーリョでもドン・ホセでもないという前提で演技を見られることは、思っていたよりずっと、精神的に解放感を味わえることでした。多少なりともエスカミーリョまたはドン・ホセを演じているとおぼしき場合は、「それはエスカミーリョ(ドン・ホセ)じゃないでしょ~」とか「どっちなのかはっきりしてくれ~い」などと、演技を見ながらツッコミを入れたくなるのですが、そういうものから解放されてしまうと、純粋に演技を楽しめるんだなということを、今回、発見しました。

では、エスカミーリョでもドン・ホセでもない南里選手の「カルメン」は、どのように「カルメン」を表現していたのか。あのプログラムは、単に有名な曲を使って演技したというだけで(それがたまたま「カルメン」だったというだけで)、「カルメン」とは無関係、などということは断じてなく、明らかに「カルメン」としてつくられ、「カルメン」として演じられたものだと思います。

私見では、エスカミーリョでもドン・ホセでもない南里選手は、登場人物の立場で「カルメン」を演じるのではなく、一種の語り部のように「カルメン」を演じたのだと思いました。全体的な曲調も含めて、「カルメン」の悲劇性が強調された演技だったように思います。衣装も、それによく合っていました。衣装の大半を占める黒の部分が「カルメン」の悲劇性を、そして左腕だけにあしらわれた赤の部分が情熱を象徴しているように感じられました。とてもいい演技、いいプログラムだと思います。

昨シーズンのF1のプログラムを見たときは、すごくビミョーな気持ちになったものですが、南里選手、こんなに素敵な雰囲気がつくれる選手だったとは。認識不足でした。カッコいいです。
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by noma-igarashi | 2007-01-13 10:58 | フィギュアスケート | Trackback | Comments(7)
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Commented by ak-g at 2007-01-13 14:50 x
お久しぶりです。
南里君の「カルメン」に対する記事を実は密かに待ってました(笑)。
私は感性が浅いせいかホセでもエスカミーリョでもないけどなぜか「カルメン」だな。とは思いましたがそんなに深い解釈はできませんでした。NOMA-IGAさんにはいつも脱帽です(^^;)
それでふと思ったのですが、主人公とは直接絡まない語り部的な物語の「象徴」みたいな存在って、宝塚とかにはよく出てきますけどオペラとかには出てくる作品とかはあるんですか?

ナフコスの「カルメン」は本人たち曰くコストマロフは「牛」らしいですね。
ライサチェクも「闘牛」なんじゃないかと思うんですけど。どうでしょう。

今日の朝、世界選手権の公式練習のチケットお店に並んで買ってきたんですけどチケットすごいことになってますね。ぴあのHP見たら全公演+日曜の公式練習は売り切れてました。CNにはほんの少しあるみたいですけど。私は今日たまたま暇だったんでよかったですけど公式練習は正直そんなにしなくても取れるだろうとなめてました。フィギュアブーム想像以上みたいです。
Commented by NOMA-IGA at 2007-01-13 16:13 x
こんにちは!
いやもう、プログラムの解釈は、自分の妄想を書き綴っているだけなので、「考えすぎorこじつけすぎなんでは?」というところも多々ありそうです。(^^;;;
コストマロフが「牛」というのは、何度考えても、わけワカメですね。ライサチェックのプログラムが闘牛というのは、なるほど。闘牛のイメージを演技にすると、確かにあんな感じかもしれません。
今日のチケット争奪戦、すごかったみたいですね。私はもう、プレオーダーで確保できた21日、22日だけでよしとすることにしていたので、今日は高みの見物だったのですが、気になって10時過ぎにeプラスを覗いてみたら、1回目は混んでいてアクセスできず、2回目(10:15ごろ)にトライしたら、軒並み「予定枚数終了」になっていました。
腹立たしいのは、早くもオークションに高値で出回っているらしいこと。何で本当に行きたい人がチケットを取れず、そういう人が取れちゃうのかなー。チケットの値段がもともと高いので、余分に買っておいて、自分が実際に行く分のチケット代を浮かせたい、というような人もいるのかな。普通に働いていても、ちょっと考えてしまうような値段ですものねえ。
Commented by May at 2007-01-15 22:05 x
こんにちは。
「カルメン」はまだ見ていない(夫にDVDは借りている)ので演技については考察できないのですが、一部不明な使用曲が分かりました。といっても他の方のブログで知ったのですがシチェドリンの「カルメン組曲」が使われているそうです。「カルメン」といってもいろいろ奥が深いです。そして実際使用曲の世界観がよく表現された演技だと何度観ても飽きない気がします。NOMA-IGAさんのおかげで音楽と演技について考えるようになったので、逆に自分の好きな選手(なんて遠回りに言っているけど彼です)に使ってほしい曲とか妄想しています。

更にフィギュアとは関係のない話題で申し訳ありませんが、日本語版「こうもり」楽しかったです。歌が日本語だと逆に歌詞が聞き取れなくてちょっと分かりにくいところもあったのですが、事前にビデオを見てストーリーは予習していったし字幕を読まなくていいので舞台に集中できる上に細かい台詞まで理解できていいですね。オペレッタはミュージカルみたいで私好みかも・・・ミュージカル(それも出来ればきれいな衣装で群舞とかある作品)は大好きなんです。またオペレッタを観に行きたいけどとりあえず次は例の「蝶々夫人」を観劇予定です。
Commented by NOMA-IGA at 2007-01-15 23:00 x
こんばんは、情報ありがとうございます!
ウィキペディアで調べてみたら、シチェドリン版の「カルメン組曲」は、弦楽器と打楽器だけの編成なんだとか。じゃあ、「2:35~3:18」の不明部分がそうなんでしょうね。
かなり付け焼刃の知識で書いてしまうと、「カルメン組曲」とか「カルメン幻想曲」とかいう題名の曲は、「カルメン」の曲だけで構成されているのが普通のようです。つまり他人のヒット曲を部分的につないだような、今だったら著作権上とんでもないことになりそうな趣向なわけで…。
だとしたら、前述の不明部分も知っていていいはずなのですが、シチェドリン版の「カルメン組曲」には同じビゼー作曲の「アルルの女」、さらにオペラ「美しいパースの娘」から「ジプシーの踊り」というのも組み込まれているとのこと。じゃあ、「ジプシーの踊り」というのがそうかしら(単に題名から受けるイメージですが)。あるいは、かなり派手にアレンジされていて、原曲がわからないだけなのか…。おかげさまで手がかりが得られたので、いずれ解明したいです。
(続く)
Commented by NOMA-IGA at 2007-01-15 23:00 x
「こうもり」、楽しまれてきたようで、何よりです。しゃれていて、すごく楽しいお話ですよね。歌詞が日本語だと、聞き取れなくてわかりにくいというのは、なるほど、そういうこともありそう。オペラじゃないですけど、日本映画でぼそぼそと喋られると、「よく聞こえなかったけど、ストーリー上、すごく大事なことを言っていたらどうしよう」などと思ってしまうことが…。
「蝶々夫人」もぜひ楽しんできてくださいね。よかったら、ぜひまた感想をお聞かせくださいませ。
Commented by Ric at 2007-01-20 01:45 x
NOMA-IGAさん、こんにちは。

私も南里君のカルメンは凄くいいなあと思っていたのですが、どこがどういいのか自分でも良くわからなかったんですね。NOMA-IGAさんの解釈を読んで、「ああそういうことだったのか」となんとなく納得がいきました。ありがとうございます。

フィギュアのプログラム、見ていると色々イメージできて楽しいですよね。この点に関してはシングルよりもカップル競技の方が幅が広くて有利かなと思います。
Commented by NOMA-IGA at 2007-01-20 10:40 x
Ricさん、こんにちは。
南里選手の「カルメン」、素敵なプログラムですよね。
表現という点では、私もカップル競技のほうがずーっと幅が広がると思うし、ほんとはカップル競技のほうが好きだったりするのですが、シングルでここまで雰囲気を出せる南里選手もなかなかのもの。四大陸選手権でも頑張ってほしいです。
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