111.31KV620日記


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音楽に関する小説2冊

今回は本の話をしてみます。立て続けに、篠田節子の小説を2冊読みました。篠田節子はずっと、「名前だけは知っているけれどまだ読んだことがない作家」の1人だったのですが、下記のうち、まず『マエストロ』のほうを題名に惹かれて買ってみました。予想したような、指揮者が出てくる小説ではなかったものの、ヴァイオリニストが出てくるクラシック音楽の話ではありました。ほかにもクラシック音楽を扱った著作があると知り、続いて、『第4の神話』を購入。思ったほどクラシック音楽に関係のある話ではなったですが、なかなか面白く読みました。

『マエストロ』篠田節子(角川文庫)
主人公の神野瑞恵は、若くて美貌のヴァイオリニスト。演奏は一流半と評されながらも、その美貌ゆえにロイヤルダイヤモンドという宝石店のイメージキャラクターをつとめ、知名度・人気はバツグン。ただ、自分自身でも、実力と知名度のアンバランスをよく承知していて、悩むことも。そんな彼女が、あるとき楽器を巡るトラブルに巻き込まれ、仕事や地位を失う破目に…というような話。

小説としては、楽器を巡るトラブルの内容が面白いわけですが、いかにもありそうな設定だとか、主人公のヴァイオリニスト(というか不安定な職業で生計を立てる女性)としての悩み、あるいは主人公と違って腕は一流だったのに、いつのまにか表舞台から消えてしまった音大の同級生との関係などに興味を惹かれました。

『第4の神話』のほうの主人公であるフリーライターもそうですけど、自由業的な仕事を女性がずっと続けていくのは大変なんだよねえ…と、そういうところに共感しがちな今日この頃。あ、私は現在、会社勤めをしていますが、過去にはフリーランスだったこともあるのでした。それに、たとえ会社勤めでも、零細企業だと、明日はどうなるやら、というところはありますからねえ(汗)。

『第4の神話』篠田節子(角川文庫)
こちらの小説は、カバーに書かれた内容紹介を引用してしまうと、こんな話でした。「芸大声楽科を卒業した美貌の人妻。理解ある夫、素敵な恋人、可愛い子供。すべてに恵まれた女性ベストセラー作家・夏木柚香が急逝した。(略)彼女の評伝を書くことになった女性ライター、小山田万智子が柚香の本当の姿を抉り出す

「芸大声楽科を卒業した~」とあるので、多少はクラシック音楽に関係した話かと思ったのですが、それほどでもなかったです。「夏木柚香」という作家は、もろに森瑤子をモデルにしたような人物でした。声楽科じゃなくて器楽科だけど、「芸大卒業」で、「理解ある夫、素敵な恋人、可愛い子供。すべてに恵まれた(と世間には思われていた)女性ベストセラー作家」で、癌のために「急逝」。それ以外にも、いかにも森瑤子っぽい部分がいろいろありました。ただ、個人的に森瑤子は嫌いじゃなかったのに対して、この作品に登場した夏木柚香という作家には、あまり興味が持てなかったですが。

それよりは、主人公であるフリーライター小山田万智子のほうが、共感したり身につまされたりして、何かと面白かったです。この主人公は、40歳を目前にしたフリーライターなんですが、そういう年齢になったフリーライターのつらさが伝わってきました。それぐらいの年齢になると、若い頃の経験や人脈が蓄積されて、仕事がしやすくなっていいはずなのに、実はそうじゃないんですよね。編集者のほうが若くなってしまうので、使いづらいと思われて、だんだん仕事が減ってしまう。ほかの職種でもそうかもしれないですけど、フリーライターとかフリー編集者とかって、30代前半までが花なんだと思います。20代のうちに頑張って仕事を覚えて、人脈を広げて、だんだん大きな仕事も回してもらえるようになって、「さあこれから」と思ったら、もうそこがピークで、「はい、おしまい」という感じ。フリーライターならば30代のうちに自著を出せるぐらいになっているだとか、フリー編集者ならばどこかの出版社に編集長として引っこ抜かれるぐらいになっていないと、あとは先細りする一方。でも、自著を出すとか編集長として引っこ抜かれるとかって、例外中の例外ですからねえ。つらい。

著者による巻末の「謝辞」を読むと、フリーライターの実態について、実際に女性ライターや記者に取材したようですが、その内容が誠実に作品化されているのだろうなと思いました。
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by noma-igarashi | 2006-09-11 23:18 | 映画・TV・本など | Trackback | Comments(0)
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