111.31KV620日記


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W杯直前! アイーダ「凱旋行進曲」比較

今日からW杯開幕まで、例によって手持ちのDVDで、オペラ「アイーダ」の「凱旋行進曲」比較をやってみたいと思います。この場面は「アイーダ」の中で最も盛り上がるシーンであり、派手で大掛かりな演出が凝らされるので、どの演出が見ごたえがあるか、独断であれこれ評価しちゃおうじゃないか、というわけです。

「アイーダ」は手持ちのDVDがまだ少ないため、この比較は、もうちょっと枚数を増やしてから、と思っていたのですが、W杯開幕が間近だし、時期的にはちょうどいいのかな、と思い直しまして。たまには時流に合わせてみることにします。そんなわけで、「この歌手が、あんな役もこんな役も」シリーズは、1週間ほどお休みします。

この記事については、サッカーは好きだけどオペラは専門外、という方に読んでいただける機会もあるかもしれないので、最初に、「凱旋行進曲」について簡単に説明しておきますね。

オペラ「アイーダ」の主要登場人物は次の3人。
アイーダ(ソプラノ)エチオピアの王女で、今は敵国エジプトの奴隷になっている心優しい女性
アムネリス(メゾソプラノ)エジプトの王女。アイーダの恋敵
ラダメス(テノール)エジプトの勇将
簡単にいうと、「アイーダ」はこの3人の三角関係のお話です。アイーダとラダメスは、互いに惹かれあっているんだけど、王女アムネリスもラダメスが好きで、王女の特権を嵩にきて横恋慕…というような展開です。くわしい筋書きについては、こちらをご覧ください。

いわゆる「凱旋行進曲」は、エジプト軍の総大将に任命されたラダメスが、エチオピア軍を破って凱旋してきたときに流れます。この曲の前後は、大勢の兵士たちが行進したり、戦利品が運び込まれたり、華やかなバレエが組み込まれたりと、このオペラいちばんの見せ場です(あ、バレエといっても、いきなり「白鳥の湖」みたいな衣装で踊ったりはしません)。

例によって、最初にDVDの概要だけアップしておいて、順に内容を埋めていきます。一部、まだ持っていないDVDも混じっていて、それについては期待度などコメントする予定。

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e0073856_1558574.jpgアイーダ
収録:1981年、ヴェローナ音楽祭
指揮:アントン・グァダージョ
演奏:アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団
アイーダ:マリア・キアーラ
ラダメス:ニコラ・マルティヌッチ
アムネリス:フィオレンツァ・コッソット




ヨーロッパでは毎年夏になると、各地でさまざまな音楽祭(コンサート、オペラ等)が開かれますが、ヴェローナ音楽祭もその1つ。古代闘技場で夜な夜なオペラが上演され、ヨーロッパはもとより、世界中から観客が集まります。ヴェローナ音楽祭のように、野外ステージでオペラが上演される場合、「アイーダ」は人気のある演目です。というのも、歌劇場の舞台(屋内)ではできないような大掛かりなセットを組んで、迫力のある舞台が実現できるから。

e0073856_22571761.gifこのDVDの公演ではありませんが、ヴェローナ音楽祭「アイーダ」の舞台写真(→)をご覧いただくと、野外公演の舞台がどんな感じか、おわかりいただけるのではないか思います。また、ヴェローナ音楽祭の公式サイトに行くと、「アイーダ」2002年公演の写真がたくさん見られます。直リンクはこちら。 

さて、このDVDの公演も、やはり大掛かりなセットが組まれていて、写真のツタンカーメン(?)の顔の代わりに、階段ピラミッドのようなものがどどーん!と置かれています。凱旋行進曲のシーンでは、その階段ピラミッドの上のほうから、わらわらと人(バレリーナ)が登場し、華やかに踊りを披露します。「おお、頑張ってるな!」というのがよくわかる演出です。

ただ、この演出を見て、「すっご~い!」と感心したり夢中になったりするかいうと、どうかなあ…。たとえばオリンピックの開会式もそうですけど、今はたっぷりお金をかけて、これでもかというくらい趣向を凝らしたアトラクションを見られる機会がいくらでもありますよね。そういうものと比べてしまうと、セットが大掛かりなだけに、ちょっと物足りなさが残ります。単にバレエを踊るだけじゃなくて、もっとアクロバティックなことをしてほしくなるというか。

それに、この舞台のバレエは、衣装が地味というか、からだにぴったりしたデザインのため、大掛かりなセットを前にすると、人間の動きが小さく見えてしまうんです。衣装にひらひらした部分があれば、踊るたびにその部分が揺れ動いて、それだけでもだいぶ華やかに見えるんですけど。

でも、考えたらこの舞台は、もう25年も前のもの。オリンピックでいえば、日本がボイコットしたモスクワ五輪のころなんですね。当時としては、これでも相当に気張った演出だったのかもしれません。

というわけで、HMVサイトの5段階評価(最高!>すばらしい>OK>いまいち>ダメ!)を借りて、この場面の趣向だけを私なりに評価すると、25年分の利息(?)を上乗せして「すばらしい」ということで。演奏は普通にカッコいいです。

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e0073856_15515429.jpgアイーダ
収録:1989年10月、メトロポリタン歌劇場
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団
アイーダ:アプリーレ・ミッロ
ラダメス:プラシド・ドミンゴ
アムネリス:ドローラ・ザジク

(←ジャケットは凱旋行進曲の場面のようです)



このDVDについては、最初に評価しておきます。ここは迷わず、「最高!」ということで。利息とか利子とかナシです。さすがはメトロポリタン歌劇場、派手にキメてほしいところは、惜しみなく派手にキメてくれます。

「凱旋行進曲」の場面では、おなじみの曲が流れ始めると同時に、エレベーター式になった舞台の一部が、槍をかまえた兵士たちを乗せた状態でせりあがってきます。この場面、カメラが下から撮っていて、カッコいいです。写真で、一段高くなった部分に人が並んでいますよね。せりあがってくるのはこの部分だと思われます。

そして次に、行進の先頭に立って、馬に乗った兵士が舞台を横切っていきます。馬は2頭。もちろん、本物の馬です。中に人間が入っているようなやつではありません(断わるまでもない?)。2頭の馬に続いて、金ぴかの行列が次々と繰り出してきます。凱旋の行進ですから、敵国から奪ってきた金銀財宝を運び込んでくるわけですね。メトロポリタン歌劇場の舞台は、野外ステージでない分だけ広さの制約があるわけですが、舞台上にこれでもかと人が出てくるので、ものすごく豪華に感じられます。

(↓ジャケットとほぼ同じ場面をもう少し大きく)e0073856_22313385.jpg
行進の終わりと重なるように、今度はバレエが始まります。これも所狭しと大勢で踊るので、とっても華やか。女性陣はみんな、クレオパトラのような髪型をしていて、衣装もエキゾチックな中にかわらしさのあるデザインです。

というわけで、このDVDの凱旋行進曲の場面は、おおいに楽しめます。レヴァイン+メトロポリタン歌劇場管弦楽団の演奏は、カッコよく演奏してほしい曲はカッコよく演奏してくれるという印象なので、こういう曲はやはり向いているのでは。1枚だけ「アイーダ」のDVDを人に勧めるとしたら、これでしょう。

なお、メトロポリタン歌劇場の舞台装置については、こちらに簡潔に紹介されているので、興味がおありでしたらご覧ください。

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e0073856_15575486.jpgアイーダ
収録:1976年、オランジュ古代劇場
指揮:トマス・ジッパーズ
演奏:トリーノ歌劇場管弦楽団
アイーダ:ジルダ・クルズ=ロモ
ラダメス:ペーター・グーガロフ
アムネリス:グレース・バンブリー

(←このジャケットも凱旋行進曲の場面)

これも野外ステージの「アイーダ」です。南仏オランジュの古代劇場で開かれる、オランジュ音楽祭での舞台。ただ、すでに取り上げたヴェローナ音楽祭と比較すると、ヴェローナ音楽祭のほうが知名度が高いし、格上だろうと思います。片やイタリア、片やフランスですしね(やはりオペラはイタリアが本場)。

とはいえ、「凱旋行進曲」の場面だけを比べると、個人的にはヴェローナ音楽祭よりも、こっちのほうが好きだったりします。ヴェローナ音楽祭ほど期待度が高くなかった分、好印象につながりやすかったのかもしれません。「それほど期待してなかったけど、わりといいじゃん」みたいな感じで。

ヴェローナ音楽祭のように大掛かりなセットは出てきませんが、なかなか楽しめます。なかでも、男性2人のバレエが印象的(2人きりで踊るわけではないけれど)。格闘技を模した振り付けがやけに官能的だったりします。さらに、自然も味方していて、この夜はけっこう風が吹いているのですが、「凱旋行進曲」の場面が始まるとき、アイーダやアムネリスの衣装が風に揺れるのがいい感じです。

(↓この写真、最近のオランジュ音楽祭「アイーダ」の舞台らしいです)e0073856_045353.jpg

それと、この場面では、白い衣装(白い服、白いブーツ、白い帽子)の兵士たちがずらりと並んでいるんですが、前からずーっと、そのようすが何かに似てるなあ…と思い続けていたのでした。でも、何に似ているのかわからないもどかしさ。しかしながら、先週、やっと判明しました。初期の「スターウォーズ」に出てくる、帝国軍の兵士みたいなんです~(こちら。ダース・ベイダーの後ろに立っているやつです。倒れているのもいます)。e0073856_15322130.jpg似てないかな。絶対、似てると思うんだけど。ちなみに、オランジュ音楽祭の兵士のほうは、ジャケット写真にたくさん写っている白の衣装の人たちがそうだと思うのですが、この大きさではちょっとわからないですねえ(要はこんな感じに、白い帽子とブーツ付き→)

さて、最後に評価ですが…。どうしよう。「ヴェローナより好き」と書いたのだから、やはり「すばらしい」以上を出さないと、辻褄が合わないですよね。うーん(←そこまで考えていなかったらしい)。ま、「すばらしい」でいいかな? では、「すばらしい」ということで。

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e0073856_15555282.jpgアイーダ
収録:1981年、サンフランシスコ、ウォー・メモリアル・オペラ・ハウス
指揮:ガルシア・ナバロ
演奏:サンフランシスコ・オペラ管弦楽団
アイーダ:マーガレット・プライス
ラダメス:ルチアーノ・パヴァロッティ
アムネリス:ステファニア・トツィスカ


会場はサンフランシスコ・ウォー・メモリアル・オペラハウス。アメリカで、いったい何の戦争を記念しているんでしょう? …と思って調べてみたところ(こちら)、第1次世界大戦とのこと。第2次世界大戦のときのサンフランシスコ講和会議も、ここで開かれたのだとか。へえ~。

さて、「凱旋行進曲」の場面ですが、最初に見たときの印象は、「豪華さに欠ける演出を、エキストラが演技でカバーしようとしているのがちょっとどうかなあ…」というものでした。それもあって、繰り返して見ることがあまりなかったのですが(どうせなら豪華なほうがいいので、「アイーダ」ならメトロポリタン盤を見ることが多いです)、今回、久しぶりにこの場面だけ見てみたところ、思っていたほど悪くはありませんでした。

ふむ。前に見たときは、心の目が曇っていたんでしょうか? 他の舞台に比べて、そんなに見劣りするという気はしなかったし、特に衣装のデザインが素敵でした。ジャケットのラダメス(パヴァロッティ)をご覧いただくと、おおよそおわかりいただけると思いますが、きらびやかで華やかな衣装です。全般に、ツタンカーメンふうの色彩(黄金と青)が多用されている感じ。

e0073856_2220574.jpgバレエの衣装も、エジプトの壁画から抜け出してきたようなデザインでした。男性がメインの踊り手をつとめていて、なかなかに官能的。こういう衣装で(→)、振り付けも、ちょうどこんなふうなんです。横顔を見せる格好で立ち、手をこんなふうに挙げて。世界の共通認識として、ああ、古代エジプトだなあ…と納得するような振り付けでした。

評価は、どうしましょ。「すばらしい」でもいいんですが、最初に見たときの印象を割り引いて、ちょっと辛目に「OK」ということで。

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e0073856_15561381.jpgアイーダ
収録:2004年10月15日、ベルギー王立モネ劇場
指揮:大野和士
演奏:王立モネ劇場管弦楽団
アイーダ:ノルマ・ファンティーニ
ラダメス:マルコ・ベルティ
アムネリス:イルディコ・コムローシ


やれやれ、やっと最後までこぎ着けました。W杯、いよいよ開幕ですね。
このDVDはまだ持っていません。HMVのサイトで見た瞬間、「うわ。ほしい! こんなのが出ているなんて知らなかった~」と思ったのですが、よく見たら発売日が6月30日。これから発売なんですね。

海外で活躍する日本人指揮者というと、やはり小澤征爾がいちばん有名ですが、若手にも何人かいて、大野和士もその1人。このDVDの舞台であるベルギー王立モネ劇場の音楽監督をつとめています。音楽監督って、サッカーで「監督」というときの「監督」のように、いちばん偉い人と理解してもらっていいと思います。ちなみに、小澤征爾もウィーン国立歌劇場の音楽監督です。

大野和士の指揮はまだ見たことがなくて、去年のモネ劇場来日公演も見逃してしまったし、「見たいなあ、できればオペラがいいんだけど、コンサートで妥協するかなあ」と思っていた矢先に、このDVDの発売。買いますとも。日本語の字幕がついていないのが、難点といえば難点ですが、「アイーダ」は筋書きを知らないわけじゃないから、それほど障害ではありません。

e0073856_21135524.jpgモネ劇場のサイトで検索してみたら、「アイーダ」の2004年の舞台写真がありました(→)。このDVDの収録年も2004年だから、同じ舞台ですね。わりと現代的な演出なのかしら。だとしたら、現代的な「アイーダ」を見るのは初めてです。どんな感じなんだろう。
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by noma-igarashi | 2006-06-08 22:20 | 映画・TV・本など | Trackback(2) | Comments(0)
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