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グレース・バンブリー

グレース・バンブリー/Grace Bumbry
メゾソプラノ 1937年アメリカ生まれ


「この歌手が、あんな役もこんな役も」シリーズ、今回はグレース・バンブリーです。1937年生まれということは、前回のテレサ・ストラータスとほぼ同い年なんですね。手持ちのDVDでは「カルメン」「アイーダ」に出演しています。

グレース・バンブリー_e0073856_2381420.jpgカルメン
製作:1967年(映画版)
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カルメン:グレース・バンブリー
ドン・ホセ:ジョン・ヴィッカース

「ハバネラ」を歌うバンブリーの動画

この「カルメン」は、先週、エスカミーリョの話題のときに取り上げたばかり。そのときとダブらないように写真を選んでみましたが、グレース・バンブリー_e0073856_2383293.jpg
この映画のチラシ(↑)、ドン・ホセじゃなくてエスカミーリョがカルメンの相手役扱いですね。歌手としての格もあるのかもしれないですけど、せっかく1つ前の記事でドン・ホセを見直したばかりなのに、やっぱり不憫なヤツ。哀れ、ドン・ホセ。でも、かろうじて小さな写真がありました。カルメンと一緒に映っているので、ご紹介。

この「カルメン」のグレース・バンブリーについては、前にも書いたことがあるので、よかったらご覧くださいませ(こちら)。そのときの記事に書かなかったことで、ちょっと気になっていることとしては、第3幕のカルメンの服装です。いうまでもなく第3幕は、カルメンとドン・ホセの加わっている密輸団が、山の中(このDVDでは海辺)で野宿するシーン。そういう場面につき、カルメンもラフな服装をしていることが多く、舞台によってはパンツスタイルで登場することもあります。

で、このDVDのカルメンはというと、ちょっと独特で、ジーンズ+ブーツというスタイルの上に、さらにスカートをはいているんです。なんでそれがわかるかというと、スカートはガバッとたくし上げているので。つまり、ジーンズ+ブーツが丸見え状態なのでした。

第1幕に膝丈のスカートで登場することといい、このDVDのカルメンは衣装がちょっと面白いですよね。時代(1967年)を反映しているのかしらん? 1967年ごろというと、ミニとかホットパンツとかマキシとか、女性のファッションが大きく変わった時代なので。ただ、だとしたら、第2幕の白いドレス、第4幕の赤いドレスが当たり前っぽいかなとは思いますが。

「カルメン」の衣装比べなんかも、やってみると面白いかもしれないですね。うん、いいかも。ドマシェンコ版カルメンとかフォン・オッター版カルメンとか、衣装に特徴があるし。そのうちトライしてみたいです。


グレース・バンブリー_e0073856_2385431.jpgアイーダ
収録:1976年、オランジュ古代劇場
指揮:トマス・ジッパーズ
演奏:トリーノ歌劇場管弦楽団
アムネリス:グレース・バンブリー
アイーダ:ジルダ・クルズ=ロモ
ラダメス:ペーター・グーガロフ


グレース・バンブリーは、この「アイーダ」にも出演しています。メゾソプラノなので、アムネリス役です。このDVDを見ていて、「あ、これってカルメンだよ」と気がついたときは、ちょっと驚きました。いまだったら、DVDを買うときに歌手の名前を確認するでしょうけど、当時はまだ無頓着で、野外ステージの「アイーダ」を見てみたい、という程度で購入したので。

この「アイーダ」のアムネリスは化粧が派手なのに加えて、野外ステージだから全体に映像が暗く、しばらくはカルメンと同一人物だと気がつきませんでした。第2幕、アイーダと一緒に登場する…というか、アイーダに意地悪をする(?)あたりで気がついて、「あれ!」とびっくり。なかなか意地悪そうで怖いアムネリスです。

アムネリスという役柄は、主役アイーダの恋敵として登場し、高慢ちきで意地悪で、第2幕までは絵に描いたような敵役なのに、第3幕で様相が変わり、第4幕では「もしかしてアムネリスが真の主役なのでは」と思わせるような泣かせるキャラに変貌しますよね。ただ、バンブリー版のアムネリスは、泣かせ方がちょっと物足りなかったかな。
グレース・バンブリー_e0073856_084468.jpg舞台が暗くて、表情が見えづらいせいもあるかもしれないですが。

アムネリスに関しては、個人的にはメトロポリタン歌劇場「アイーダ」に出てくるアムネリス(ドローラ・ツァーイック)がお気に入りです。70年代に日本のテレビドラマで活躍した、ちょっと意地悪な役がよく似合う青木英美に雰囲気が似ていて、意地悪さ加減と、第4幕の泣かせ加減が好みなのでした。

※このDVDの映像ではありませんが、これもアムネリスを演じているときの写真のようです(→)。エキゾチックな雰囲気で、素敵ですね
by noma-igarashi | 2006-06-03 00:12 | オペラ・音楽 | Trackback | Comments(4)
Commented by 謎彦 at 2006-06-03 14:49 x
バンブリー演じるアムネリスは未見でした。ぜひ見てみます。

ヴェルディ後半生のオペラでは、直情径行型のヒーロー・ヒロインよりも、
「上に立つ者」の屈折や苦悩を表現する役柄こそ、より輝いているようですね。
アムネリス@アイーダ、フィリッポ2世@ドン・カルロ、レナート@仮面舞踏会 etc.

「ツンデレ」とやらが流行する今日この頃ですが、
世界最強のツンデレ王女、アムネリスがブレイクするかもしれません☆
Commented by NOMA-IGA at 2006-06-03 17:36 x
「ツンデレ」、わからなかったです~(泣)。さっそく調べてきました。
なるほどねえ。ふうん。流行してるんですか。わかりやすすぎるキャラばかりウケるよりは、好ましい現象のようにも思いますけど、なんで今、それがはやるんだろう。
Commented by ランフィス at 2011-09-13 14:23 x
この方、もともとはソプラノでいらっしゃいます(笑)当時レオンタイン・プライスやシャーリー・ヴァーレットといった黒人歌手が花盛りで、そんななか、音域の広い歌手はその両方をレパートリーとすることで出演量を増やしました。(アムネリスが出来ればアイーダと共演が出来ますw)
バンブリーはそもそもアイーダ役がメインのレパートリーで(現にプライス亡き後アイーダ役に転向しており、日本公演でもアイーダ役でした)、動画サイトには第二幕第一場を一人二役で演じているものまであります。
一説には「歌手生命の短いソプラノをあえて避けた」という興味深いものもあり、確かに納得できる話だな、と頷けました。いずれにせよ、この系譜はディミトローヴァに継承され(彼女は早逝してしまいましたが)今ではソプラノがアムネリスを歌うのは普通のことになりました。
Commented by NOMA-IGA at 2011-09-13 18:55 x
>ランフィスさん

はじめまして。古い記事にコメントいただいて、ありがとうございます。
2006年というと、もう5年前なんですね。この機会に自分でも懐かしく読み返しました。
当時は本当に何も知らないような状態でブログを書いていましたが、おかげさまで、5年の間にだいぶ知識が増えてまいりました。
とはいえ、まだ知らないことのほうが多いので、よかったらまたいろいろご教示ください。
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