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10位 ポリーナ・ツルスカヤ選手(ロシア) 155.91点
今シーズンのツルスカヤの美しい美しいSP。久し振りに見られるのを楽しみにしていました。なのに…。いや、美しいのはやはり美しかったです。たとえコンボで転倒しようとも、ループが回転不足になろうとも。見た目には、大きなミスはコンボの転倒だけだったから、60点前後は出ると思っていたのに、まさかの54.30点で11位。 フリーは吹っ切れたような表情に見えたので、いっきに挽回してメダル争いに食い込む可能性もありそうに思いましたが、冒頭のルッツにセカンドをつけられなかったところからすでに暗雲が…。3Fが2Fになり、2Aが1Aになり、ほかのジャンプでも回転不足を取られて、フリー101.61点、総合155.91点。ツルスカヤの点数がやっと100点を超える程度とは。 シニアに上がる前に、選手としてのピークを迎えてしまうことすらあるロシア女子。どうか、スルツカヤのピークが昨シーズンだったなんてことがありませんように。 5位 白岩優奈選手(日本) 174.38点 SPはノーミスの演技でしたが、予想したほど点が伸びず、62.96点。60点台半ばは行くと思っていたのに。プロトコルを見ると、加点が少なかったんですね。ケチ~。ただ、彼女にとってはこれがPBでもありました。 フリーも途中まではノーミスでしたが、後半のルッツで転倒! 後で確認したら、ほかにも回転不足が2つ。でも、でも、頑張りました! ケガに苦しんだ今シーズン、世界ジュニアへの出場権をつかみ取り、ここまでの演技をやってみせたこと、本当に立派です。ちゃんとこういうのも記事になってるんですね(↓)。タイトルは「納得の5位」で、「5位に終わった」とか書いてないです。うれしい。 白岩優奈、納得の5位「滑り切れてほっとした」 4位 イム・ウンス選手(韓国) 180.81点 2003年生まれですって。うは。すっごく卑近なことを引き合いに出してしまうと、私、2003年にネットで短歌のイベントを始めたんです。2003~2005年が題詠マラソン(掲示板が会場)、2006~2015年が題詠blog(ブログが会場)、昨年からは題詠100(facebookが会場)として開催しています。それなりに長く続けてきたなとは思っていましたが、人間だったらあれぐらいまで成長しているってことですね。 2003年2月生まれで14歳。ということは、平昌五輪には間に合わないんですね? 残念ですが、無理をせずに済んでよかったのかも。素晴らしい素質を持った選手だと思うので、伸びやかに育っていってほしいです。 3位 坂本花織選手(日本) 195.54点 SPもフリーも、伸びやかで素晴らしい演技でした! 今回はライブで見られたおかげで、日本選手の演技のときはドキドキしながら観戦していたのですが、そんなドキドキを吹き飛ばしてくれるような溌剌とした演技でした。特にフリーは、本田真凛選手、ザギトワ選手が驚異的な演技を披露した後、最終滑走で登場。2人には及ばなかったものの、プロトコルにマイナスが1つもつかない演技で、気持ちよく試合を締めくくってくれました。ほんと、最終滑走の選手がこういう演技をしてくれると、「ああ、本当にいい試合だったなあ」と思えますよね。銅メダル獲得、おめでとう! 2位 本田真凛選手(日本) 201.61点 ロシア勢が表彰台を独占しても驚かないと思ったこの試合、本田選手は3位に入れればディフェンディングチャンピオンの面目は保てるかな、と思っていました、今シーズンはここまでパーフェクトな演技がなかったから、なるべくミスが少ないといいな、3位なら御の字で、4位以下でもやむを得ないな、などと。 が、試合が始まってみると、そんなクールな見方をしていたことを恥じ入るばかり。いやもう、すごいよ、素晴らしいよ、人を惹きつける力が半端ないよ。SPのかわいらしさ、フリーの可憐さといったら! 何よりも、この大一番でパーフェクトな演技をしてみせる大物ぶり、その強さにくらくらしました。連覇しなくてもいいとか書いたけど、撤回。勝ってほしい、勝たせたいと心から思いました。 結果は2位。真凛ちゃんとザギトワ、どちらもパーフェクトなら、基礎点が高いザギトワが勝つのはわかっていたことだから、仕方ないですが、あれだけの演技をして勝てないなんて~。いやはや、ものすごい試合でした。 1位 アリーナ・ザギトワ選手(ロシア) 208.60点 SP、フリーともに1位、ジュニア歴代最高得点で優勝! ジャンプをすべて後半に跳ぶ構成、好きではないんですけど(ついでにいえば、メドベデワ選手のタノ尽くしも)、点数を稼ぐことに徹し、それを完璧にやってのけるのには敬服します。お見事! こうなると、後はもう、シニアに上がっても同じように活躍できるのを祈るばかり。ツルスカヤのところで書いたように、ロシア女子、シニアに上がる前に選手としてのピークを迎えてしまうことがあるから。バイオグラフィーを見ると、彼女、身長が152センチなんですね。しかもまだ14歳だし。ということは、これからもっと背が伸びて、体型も変化する可能性が高いわけで、どうか無事にそれを乗り越えられますように。 平昌五輪には間に合う年齢とのことなので、「五輪と五輪の間に選手としてのピークを迎える」という事態にならないのは幸いですが、彼女が五輪に出場すれば、そうなってしまう選手が一方にはいるわけで、ロシア女子、何とかならないものかなあ…という思いが募ります。見ているほうとしても、選手に愛着を持ったころにいなくなってしまうから、フィギュア全体に対する愛着が持てなくなってしまうと思うのよ。
by noma-igarashi
| 2017-03-19 18:18
| フィギュアスケート
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