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グライダーの写る絵はがき何枚もポストをくぐりまちを出てゆく
望遠鏡で風を眺めるさわさわと五月の樹々の葉がゆれている 笑いながら並んで走る先頭のあいつと周回遅れの僕が ビリヤード場の裏手で錆びてゆく大西洋を見てきた自転車 このまちでいちばん高い塔からは十年先の自分が見える かつて母の白いドレスを着たこともある仕立て屋の古い人台 祝祭にきた一頭の象のこと語り継がれる広場のカフェに 落ちてくる雲のしずくと庭先で交歓している僕のTシャツ ランボーの黄ばんだ詩集のページ裂き紙飛行機をつくって飛ばせ 脱出せよ、脱出せよと体内を巡り続けている海の声 グラスからアップルサイダー溢れ出しつかのま波が寄せるテーブル 楽器ケース抱える旅のひとびとはツバメの群れのように身軽に うつくしい影絵をつくる指先をもつ恋人に会いたい月夜 このまちの白い日傘がいっせいに空を飛ぶ日をあしたと呼ぼう 絵はがきの返事に代えて今日まちに海のほうからくる渡り鳥 「短歌ヴァーサス」第2号(風媒社、2003年10月15日発行)に掲載
by noma-igarashi
| 2014-09-21 23:58
| 題詠100参加作品
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