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せっかく「道化師」を見てきたので、この機会に、「衣装をつけろ」の聴き比べをしてみることにしました。YouTubeを探してみたところ、丸ごと1本見られる動画もたくさんアップされていましたが、有名なシーン(歌)だけ抜き出した動画も、こういうときはありがたいです。 動画を見てみて気がついたのだけど、どれもオーソドックスな演出のものばかり。「道化師」って、読み替えふうの演出のものは意外と少ないのかな? 少し前にテレビで放送された二期会の「道化師」は、1960年代(本来の時代設定の100年後)のテレビ業界に置き換えた演出だったし、やろうと思えばいろんな読み替えができそうな話なので、そういう演出の舞台も多いのかなと思っていました。 ただ、旅芸人をテレビ業界に置き換えた演出は、私としてはイマイチでしたが。カニオやネッダがテレビに出るような有名人だと考えると、カニオの嫉妬も、ネッダの不倫も、まったく意味が違ってしまうと思うんですよね。あの演出では、「道化師」という作品を支えている悲哀が全然感じられなくなってしまうと思いました。 …と、ちょっと脱線気味の前置きが長くなってしまいましたが、5人のテノールの「衣装をつけろ」を聴き比べてみたいと思います。 うーん。ちょっと凄みに欠けるかな? 同じ嫉妬に狂う男でも、「カルメン」のドン・ホのほうが断然向いている気がします。カニオとドン・ホセ、どこが違うか? と聞かれたら困ってしまいますが、要は座長っぽくないのかも。本来は貫録のあるべき男性が、どうしようもなく嫉妬に苦しむ姿がこの歌の見どころ・聴きどころだと思うのだけど、このカニオは単に悩み苦しむ若者っぽい。 これこれ、この貫録! このくらいの貫録があると、この歌は悲哀が増すと思います。歌っても演じても、さすがドミンゴという感じですね。泣かせる歌い方がうまいんだよねえ。ツボを心得ているというか。さすがです。 うまいです。貫録があるといえば、ものすごく貫録もあります(汗)。ただねえ、ちょっと堂々と歌いすぎなのでは?観客としては、彼がここまで熱唱してくれれば、それで十分なのかもしれませんが。 1961年の日本公演の映像ですね。ゆえに、日本語字幕付き(というか、フィルムに焼き付けてあるので取れないらしい)。デル=モナコ、どの演目を見ても、演技していないわけじゃないんだけど、演技(動き)が同じように見えてしまうかも。でも、この人の場合も、ここまで熱唱してくれれば、観客は十分(十二分)なのだと思います。 おお! 二枚目カニオの「衣装をつけろ」もなかなかよいじゃないですか。というか、二枚目然とした役柄より、こういうののほうが向いている感じ。 ドミンゴがメトロポリタン歌劇場にデビューするにあたって、この人が意地悪したと何かの本で読んだ覚えがありますが(ドミンゴが「アドリアーナ・ルクヴルール」のマウリツィオ役でデビューする予定になっていたところ、同じ役を演じていたコレッリがドタキャン。急な代役を頼まれたドミンゴはまだ準備が整っていない段階で歌う破目に。ただ、それが大成功。ドミンゴを困らせてやろうとドタキャンしたコレッリの思惑は大ハズレとなってしまった)、そういう新旧交代もドラマみたいで面白いです。
by noma-igarashi
| 2014-05-21 00:32
| オペラ・音楽
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