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新国立劇場「カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師」
公演詳細 舞台写真 2014年5月17日(土) 14:00開演 新国立劇場 4階L5列
指揮者:レナート・パルンボ 演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
サントゥッツァ:ルクレシア・ガルシア トゥリッドゥ: ヴァルテル・フラッカーロ ローラ:谷口睦美 アルフィオ:成田博之 ルチア:森山京子
<道化師> カニオ: グスターヴォ・ポルタ ネッダ:ラケーレ・スターニシ トニオ:ヴィットリオ・ヴィテッリ ペッペ:吉田浩之 シルヴィオ:与那城敬 新国立劇場の「カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師」 を見てきました。先週も書いたように、この公演があることを知ったのは、ちょうど高橋選手が「道化師」を演じている時期。即座に「行く~!」と決めて、発売と同時に(といっても、公演があると知ってから1年後でしたが…)チケットを取りました。どちらの演目も生で見るのは初めてです。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」は1幕もののオペラで1時間15分ほど、「道化師」は2幕ですが、通して上演され、これも1時間15分ほど。2つの演目の間に休憩が1回だけ入るというかたちでの上演でした。つまり、1つの物語を通して見ることができるわけで、長さも適度だし、こういうのも悪くないなと思いました。物語を楽しむという意味では、休憩が入らないほうが気持ちが途切れないので。
演出は新演出だそうですが、オーソドックスな演出のように思いました。2つの演目で、背景になる舞台セットは同じ。ヨーロッパの都市によくある、古代ローマ時代の劇場跡のようなセットで、「道化師」の幕が上がったとき、「うまく使い回しているな」と思いましたが、よく考えたら、「道化師」のほうをメインに考えられた舞台セットなのでしょうね。 ギリシャ悲劇を題材にしていた初期のオペラに対して、「カヴァレリア・ルスティカーナ」や「道化師」 はごく普通の人々の日常生活を材にしたヴェリズモ(真実主義、現実主義)の作品。細かい設定は異なるものの、どちらの演目も三角関係のもつれから殺人が起きるというストーリーで、ぶっちゃけ、三面記事(かなり古い例を出せば「ウィークエンダー」)に出てきそうなお話です。ストーリーだけ提示されたら、ちょっと勘弁してほしい感じですけど、そこはそれ、情感たっぷりに歌われると、感情移入しやすかったです。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」はふだんあまり見ないので、なかなかいい歌がある演目なんだなと思いながら聴きましたが、今回の出演者の歌唱という意味では、「道化師」 ほうがよかったかも。あと、ダイスケの「道化師」で聞き慣れていた部分も、生で聞くと、楽器の音がはっきり聞こえて、また違った味わいがありました。生のほうが断然よかったです。聞きながら、「これで滑ってほしいな」などと思ったり。 フィギュアの話になったついでに書いてしまうと、ダイスケの「道化師」は、オペラ「道化師」のカニオを演じているのか、一般的な意味での道化師を演じているのか、はっきりさせたほうがよかったかなと思いました。カニオだと考えるにはスマート過ぎたような気が…。今さらですが、彼としてはどういうつもりであのプログラムを演じていたんでしょうね。
あと、今回の「道化師」、ネッダの衣装がカッペリーニ・ラノッテ組のアンナちゃんのようでした~。白いドレスで、アンナちゃんは上半身に赤いリボン(かな?)が散らしてあるのに対して、ネッダの衣装はスカート部分に赤い水玉なんですが。これを見て、やっぱりカッペリーニ・ラノッテ組に「道化師」を演じてほしい! と思ってしまいました。
by noma-igarashi
| 2014-05-18 17:28
| オペラ・音楽
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Comments(2)
Commented
by
もりす
at 2014-05-22 15:23
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私も昨夜「道化師」見てきました。同じく高橋クンの「道化師」がチケットを取った動機です。年4、5回は新国立に通っているのですが、昨夜はいつもと違う楽しみがありました。高橋クンの「道化師」は単なるピエロの哀愁ではなかったことは確実だと思いますよ。演技の中に情念がありましたら。といって、カニオそのものではなかった。カニオそのものを演じたら、どうなるんだろうと恐ろしく思います。競技として成り立つのか?殺人ですしね。
悪い意味でなく27歳の青年にはカニオは荷が重いでしょうし。 思うに、「道」と同じように物語をそのままではなく、音楽からのインスピレーションのまま演じたような気がします。 それにしても新国立の「衣装をつけろ」迫力ありましたね。
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Commented
by
NOMA-IGA
at 2014-05-23 00:21
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>もりすさん
いらっしゃいませ。 同じ動機で「道化師」をご覧になった方からコメントをいただけて、うれしいです。 見ごたえ、聴きごたえ十分の舞台でしたね。 オペラや映画音楽をフィギュアスケートに使う場合、見るほうとしては、どうしてももとのストーリーを重ねて見てしまいがちですが、高橋選手の「道化師」は、確かにおっしゃるようなスタンスで演じていたのかもしれないですね。 嫉妬に駆られて恋人(妻)を殺してしまう男。高橋選手がまさにカニオを演じたとしたら、一体どんなふうになるんでしょう。見てみたいような、見るのがコワイような…。もしも迫真の演技を見せてくれたら、今度は女性ファンが嫉妬に駆られて大変かもしれないですね。
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