111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
by noma-igarashi
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新のコメント
こんにちは! 全日本は..
by noma-igarashi at 11:23
こんにちは。 現地観戦..
by sasha_2006 at 14:07
いらっしゃいませ。 コ..
by noma-igarashi at 17:43
いつも楽しく拝見させてい..
by かのこ at 14:53
美輪さん、いらっしゃ~い..
by noma-igarashi at 00:31
そうは言っても、、、 ..
by 美輪@brownycat at 21:04
こんばんは~。 ヴォロ..
by noma-igarashi at 20:41
おはようございます。 ..
by sasha_2006 at 08:21
カテゴリ
検索
以前の記事
ブログパーツ

ボローニャ歌劇場「清教徒」

e0073856_1134998.jpgボローニャ歌劇場「清教徒」 公式サイト
2011年9月17日(土) 15:00開演
東京文化会館 4階2列0番台




指揮:ミケーレ・マリオッティ
 Michele Mariotti
演奏:ボローニャ歌劇場管弦楽団



アルトゥーロ:セルソ・アルベロ Celso Albero
エルヴィーラ:デジレ・ランカトーレ Désirée Rancatore
リッカルド:ルカ・サルシ Luca Salsi
ジョルジョ:ニコラ・ウリヴィエーリ Nicola Uliveri
ヴァルトン:森政史 Masashi Mori
エンリケッタ:ジョゼッピーナ・ブリデッリ Giuseppina Bridelli
ブルーノ:ガブリエーレ・マンジョーネ Gabriele Mangione




どうなることかと思っていたボローニャ歌劇場の「清教徒」、案じていた気持ちを吹き飛ばしてしまうような出来でした。うれしいような、ちょっと悔しいような…(「悔しいような」というのは、説明するのがややこしいので、また後で書きますね)。

舞台の幕が開く前に、歌劇場の総裁から挨拶があり、このときは客席からブーイングも飛んでいました。この演目の看板だったフローレスが降板して、不満な気持ちは私にもあったものの、オケはピットの中でそのブーイングを聞いているわけで、これではやる気をなくしてしまうんじゃないかなあ、ただでさえ不安がいっぱいの舞台なのに、ますますよくない方向に転がってしまうんじゃないかなあ…などと思っていました。

でも、演奏が始まったとたん、そんな杞憂もたちまち消し飛びました。今回の公演、まず演奏が素晴らしかったと思います。演奏の良しあしがわかるような人間ではないですけど、そんな人間が聴いても、感じ入るところの多い演奏でした。特に冒頭は、ブーイングがあったことなど意に介していないような演奏で、少しばかり節くれ立っていた観客の気持ちをたちまち別世界に引き込んでしまうような力があったと思います。細かなところまで音が行き届いていて、少なくとも私は、始まる前の少し冷めた気持ちはたちまち忘れてしまいました。

歌手陣もよかったです。真っ先に取り上げるべきは、やはりフローレスの代役をつとめたセルソ・アルベロでしょう。正直なところ、たとえハイFを出さなくても、私はフローレスが見たかった(聴きたかった)です。まだ生で聴いたことがなかったので、すごく楽しみにしていたし、彼の降板をいまだに残念にも思っています。ただ、そんな観客が多いに違いないなか、アルベロは立派に代役をつとめ、第1幕の高音部であっという間に観客を味方に変えてしまいました。第1幕の後では、いったいどんな歌手なのか値踏みしてやろう、という観客の気持ちは、第3幕への期待に変わっていたのでは。欲をいえば、ハイFが出せるということのほかに、演技の面でもう少し見せてくれるところがあればよかったかなと思います。ただ、これは演出のせいもあるのかもしれません。

e0073856_1125914.jpg

エルヴィーラ役のランカトーレや、ジョルジョ役ウリヴィエーリなど、ほかの歌手たちもよかったと思います。私、「清教徒」という演目は、今回のチケットを取ってから予習用にDVDを見ただけで、あまりくわしくないのですが、実際に生で味わってみると、いろいろと聴きどころが満載なんですね。テノールが超絶技巧を披露する演目、という受け止め方をしていましたが、それだけでなく、主要な登場人物にそれぞれ聴きごたえのある歌が割り振られていました。第2幕の最後のほうのリッカルドとジョルジョの二重唱などは「ドン・カルロ」のカルロとロドリーゴの二重唱を思い出しました。主要な登場人物が5、6人出てくるという作品の構成も、考えてみれば「ドン・カルロ」に似ているのかも。もっとも、つくられた年代を確認してみたら、こちらのほうが30年ほど早かったので、「ドン・カルロ」のほうがこの作品に似ているというほうが正しいのでしょうけど。

それから、今回の公演は視覚的にも満足でした。私の席は4階のセンター席。普通の感覚なら、4階なんてあまりいい席ではないと思われるかもしれませんが、4階とはいえセンター席はけっこうチケット代が高いんです。東京文化会館のサイド席は、視覚的にストレスが大きくて公演に集中できなかったことがあるので、私としてはすごく無理をしてこの席を取りました。早い段階で主催のフジテレビに直接申し込むと、おおまかに席の希望を出すことができて(4階センターとか、3階右サイド、左サイトとか)、チケット代を振り込む前に席番を教えてくれて、その席がイヤなら振り込まなくてもいい、というシステムでして(これ、けっこうありがたいです)、私と相方の2人で申し込み、いいほうの席を取りました。

こんなに頑張っていい席を確保したのに、フローレスが来ないなんて…と落胆していましたが、いい席はやはりよかったです。高い位置から舞台全体が見渡すことができて、むしろ1階席よりも満足でした。センター席は席数が少ないので狭き門ですが、東京文化会館での公演は、できるだけセンター席で見たいなあと思いました。

さて、冒頭で書いた「ちょっと悔しい」について。ボローニャ歌劇場に限らず、歌手や劇団員のキャンセル騒ぎが相次いでいる有名歌劇場の来日公演。3.11以降は、表向きの理由がなんであれ、やはり原発事故に原因があると思えてしまいます。3.11以前にも大量キャンセルが発生する公演はありましたけれど、こちらの気持ちとしても、そのころと同じようには受け止められない。そんなこんなで、有名歌劇場の引っ越し公演に行くのは、もうこれで最後にしようかなとも思いました。

ただ、今回のような舞台を見せられると、気持ちが揺れますね。やっぱりレベルが違います。今後は、日本がこういう状況だということがわかったうえで出演交渉をすることになるのだろうから、状況も変わってくるでしょうか。1年ぐらい様子を見て、また考えてみようかな。
e0073856_112401.jpg

[PR]
by noma-igarashi | 2011-09-19 11:04 | オペラ・音楽 | Trackback(1) | Comments(2)
トラックバックURL : http://nomaiga.exblog.jp/tb/15499122
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from オペラの夜 at 2012-01-24 21:59
タイトル : ベッリーニ「清教徒」
<テアトロ・コムナーレ・ディ・ボローニャ2011日本公演> 2011年9月11日(日)15:00/びわ湖ホール 指揮/ミケーレ・マリオッティ ボローニャ歌劇場管弦楽団 ボローニャ歌劇場合唱団 演出/ジョヴァンナ・マレスタ 美術・衣装/ピエラッリ 照明/ダニエーレ・ナルディ ...... more
Commented by Pilgrim at 2011-09-19 22:31 x
 こんばんは、「オペラの夜」です。

 「清教徒」、びわ湖で観ました。仰る通りアルベロ君、頑張ってくれましたが、やはり僕もフローレスを聴きたかったです。

 ボローニャで調子付いてしまい、バイエルンの「ナクソス島」プレミアム・エコノミー、買ってしまいました…。
Commented by NOMA-IGA at 2011-09-20 21:45 x
>Pilgrimさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
「清教徒」、Pilgrimさんもご覧になったのですね。またブログに感想を書かれるでしょうか? いつも楽しみに読ませていただいているので、ぜひお願いします。

フローレス、残念でした。いずれまた機会があるといいのですが。

イープラスを見てきたら、バイエルンのプレミアムエコノミー券、まだ発売中みたいですね。すぐに売り切れないとは、やはり降板が多くて皆さん敬遠気味なのでしょうか。ボローニャみたいに、蓋を開けてみたら素晴らしい公演だった、ということになるといいですね。
<< ハイロアクション福島原発40年... 藤原歌劇団「セビリャの理髪師」 >>


タグ
記事ランキング
外部リンク
最新のトラックバック
077:聡 より
from 楽歌三昧
065:砲 より
from 楽歌三昧
055:芸術 より
from 楽歌三昧
042:尊 より
from 楽歌三昧
018:援 より
from 楽歌三昧
フォロー中のブログ
ライフログ
ファン
ブログジャンル
画像一覧