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111.31KV620日記


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和訳:チャンはすべてを押し切る

「Passion-Patinage」のスケカナ概要記事、なかなか興味深そうなので、冒頭の文章およびチャンと織田君について書かれた部分だけでも訳したいのですが、む、難しい…! しかし、あきらめるのはもったいない内容のように思われるので、なんとか頑張ろうと思います。少しずつ、わからないところは後回しにしながら、気長に訳していきます。間違いに気づいたり、もっといい訳を思いついたりしたら、随時、修正します(ちなみにタイトル ↑ の訳もイマイチ自信なし。あとで変更するかもしれません)。誤訳など、お気づきの点がありましたら、遠慮なくお知らせください。
(訳を更新したら、その都度、この記事が先頭にくるようにします)

予定していたところまで訳し終わりました。が、初めのほうに出てくる小見出し(この記事のタイトルにも使っている部分)をどう訳せばいいのか、結局、よくわかりませんでした。(11/9)

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原文サイト

Skate Canada - Analyse スケートカナダ概要

Une édition riche en controverses, suite à l’indulgence des juges vis à vis du programme court de Patrick Chan, alors que le patineur canadien avait chuté à trois reprises… L’analyse des protocoles met encore en lumière la marge "d’interprétation" du CoP, à travers les GOE et les composantes. La polémique ne doit cependant pas faire oublier d’autres actualités plus encourageantes, entre des promesses à confirmer et l’émotion d’un retour en grâce.

これは、パトリック・チャンがSPで繰り返し三度も転倒したにもかかわらず、このカナダ人のスケーターに寛大なジャッジが続けられたことについての論争に満ちた一文だ。プロトコルの分析は、GOEと構成要素を通じて、採点法の“解釈”における空白部分を明るみに出した。この論争のゆえに、実現すべき(パトリック・チャンの)将来性と(パトリック・チャンへの)温情の嵐(温情スコア)による興奮の間で、より励ましになるようなさまざまな事柄を忘れてしまってはいけない。

Chan envers et contre tous, mais à quel prix ?
チャンはすべてを押し切る。しかし、どんな代価が?

Favori logique de la compétition, Patrick Chan a remporté pour la seconde fois le Skate Canada, malgré un court catastrophique sur le plan technique : chute sur le quadruple, sur le triple Axel, et sur une séquence de pas, la combinaison triple flip-triple boucle piquée ne suffisant pas à effacer l’impression d’ensemble. Cependant, des composantes artificiellement gonflées et des GOE discutables le maintiennent en quatrième position, très proche du podium.
試合における文句なしの寵児であるパトリック・チャンは、技術の面で壊滅的なSPにもかかわらず、スケートカナダで二度目の勝利を収めた。4回転、トリプルアクセル、ステップシークエンスで転倒し、3-3のコンビネーションも全体の印象を補うのに十分ではなかった。しかし、水増しされた芸術的構成点と疑わしいGOEによって、現在4位につけ、表彰台に非常に近いところにいる。

Le programme libre lui permet de faire la différence : si la prestation est bien plus convaincante puisqu’il propose l’ensemble des triples, avec en plus une réussite sur le quadruple saut (une première pour lui en compétition) et sur le second triple Axel (alors qu’il avait chuté lors de sa première tentative), on peut dresser le même constat qu’après le programme court à la lecture des protocoles. Le bilan est donc plutôt amer même s’il faut encore souligner les qualités du patinage de Chan : gestuelle, glisse, vitesse de patinage. Et le fait de hausser son contenu technique est tout à fait à son honneur.
Simplement, une telle manifestation de jugement "à domicile" ne fait pas honneur au Skate Canada… et malheureusement, l’arrogance, sincère ou non, de Patrick Chan, ne peut qu’envenimer une situation. Il devra évoluer à l’avenir sous peine de connaitre des désillusions.
フリープログラムは他に差をつけるものだった。一連の3回転ジャンプに加えて、4回転(彼にとっては試合での初めての成功だ)、2つ目のトリプルアクセルに成功したのだから、彼の演技はいっそう説得力のあるものだった。とはいえ、そのプロトコルに対しては、SPの後と同じ批判をすることができる。総括すると、チャンのスケーティングの質(動作、踊り、スケートの速さ)を強調するにしても、彼の出来は厳しいものだった。ただ、テクニックの内容が高められた(採点によって高く評価された)ことは、彼にとっては名誉なことではある。
ただし、これほどまでの“ホーム”寄りのジャッジがされることは、スケートカナダには不名誉だろう。そして、不幸にも、本心なのかどうか、パトリック・チャンの傲慢さは状況を悪化させることにしかならない。彼は今後、失望を味わいたくなければ、成長していかなければならないだろう。

Nobunari Oda ne prend ainsi que la seconde place, en ayant laissant des impressions contrastées. Combatif et remarquable d’aisance dans l’exécution des sauts, il vire logiquement en tête après le programme court. Il retombe cependant dans ses travers lors du programme libre, avec un discours musical qu’il ne parvient pas à ressentir, et une certaine lassitude dans son patinage, que ne peuvent compenser les réussites techniques. S’il passe le quadruple d’entrée, il chute sur son second triple Axel, ce qui lui coûte la victoire.

そんなわけで織田信成は、際立った印象を残しながらも、2位しか獲得できなかった。果敢にして注目すべき容易さでジャンプを実行し、彼はSPでは当然のように首位に立った。しかし、フリーの演技では、乗りの悪い音楽表現と滑りにおける一種の倦怠感という欠点がまた出てきてしまい、技術的な成功もそれを埋め合わせるには至らなかった。冒頭で4回転ジャンプを跳んだが、2つ目のトリプルアクセルで転倒したことが、彼から勝利を奪ったのである。
by noma-igarashi | 2010-11-09 21:57 | スケート記事の翻訳 | Trackback | Comments(9)
Commented by アクア at 2010-11-06 09:31 x
NOMA-IGAさん、訳、よろしくです。フランス語はさっぱり?です。お待ちしてます。
よくわからないのですけど、このあいだのワールドでのキム選手への高得点もこれと同じということ..?転んだり、要素抜けボロボロFPでもパーフェクトの浅田選手を上回ってました。私は、得点が出たときの浅田選手のじっと考え込むような表情忘れられませんです。鐘は最後まで好きなプロではなかったけど、あの結果には首をかしげました。始めから、加点の度合いが仕分けられているようにも見えるこの採点のしかた、選手のモチベーションが下がらぬよう、まずはせいいっぱい応援したいと思います。
とはいえ、正直なところ、高橋選手は加点が多い方に仕分けられている、ジャッジに愛されている方なので、このおかしな採点法を受け入れそうになるときもあります。ですが、高橋選手であっても、良くない演技のときに例え勝ったとしても私は嬉しくない。
なにより、素晴らしい演技をした選手がスタオベ受けているなかで、得点のあまりの低さに一瞬エッとし、肩をがっくり落とすのを見るのはもうけっこう!デスよ。
Commented by NOMA-IGA at 2010-11-07 10:20 x
>アクアさん
こんにちは。この記事の主旨は、「チャンの点数が高すぎる」というより、「スケカナでの地元上げが目に余る」ということだと思うんです。主催国カナダへの疑問であり、地元上げを可能にする採点法への疑問であり。
それで私も考えてみたのですが、ダイスケにしてもチャンにしても、他の選手よりPCSが高いです。ただ、彼らは他の選手よりスケートがうまいと思うので、高い点数が出ること自体はべつだん問題ではないと思うのです。問題は、フィギュアファンが「おかしい」と感じるほど高すぎる点がつけられ、それによって順位が入れ替わってしまうことなのかな、と。
これまでのチャンの点数を思い出すに、「いくらなんでも高すぎじゃない?」と感じたのは、確かにスケカナのことが多かった。彼がスケカナで初優勝したときもそうだし、去年のSPでは、順位は下なのにダイスケよりPCSが高くてムッとしたとか(笑)。今回も、私は織田君が逃げ切り優勝でもよかったように思ったし、このフランス語の記事も、織田君の箇所でそのように書いています(たぶん)。ということは、ここはひとつ、スケカナ以外の試合で、チャンにどんな点数が出るかに注目してみたいです。
Commented by NOMA-IGA at 2010-11-07 10:21 x
(続き)
新採点法は、私としては、けっこう好きだったりもするんです。かつては、出場選手の顔ぶれを見れば、試合が始まる前から順位の予想がついてしまった。でも、新採点になってからは、大きく状況が変わりました。SPでミスしても、フリーでごぼう抜きということも可能になり、試合としての面白さが増しました。
ただ、一方で、この記事の冒頭でもふれられているように、GOEとPCSの不透明さによって、特定の選手を意図的に勝たせることも可能になってしまった。そのようなことが行われている(と感じさせる)試合ばかりではないけれど、これはやはり問題だなと思います。よく言われるように、ジャッジの匿名性をやめてしまえば、かなり改善するんじゃないかと思うんですけどねえ。
Commented by アクア at 2010-11-09 20:18 x
ふむふむ、なるほど。
私も、新採点法はそれなりに良い所があるとは評価しています。でも、特定選手への青天井の高得点には?です。ジャッジには理想とするスケーターがいて、良いと思う演技にはどんどん高得点を出すシステムなんでしょうけど...絶対値としての点数にはあまり意味がないのかもしれませんが、数字で出てくるとその数字の解釈で演技を見てしまうような傾向が出るのが残念かなと思います。
ところで、関係ない(なくもない)かもですが、チャン選手のあの言いたい放題、私はイラッっときます。どの口がそんなこと言うの!とつねりたい(エッ?)ぐらいです。キム選手も高得点が出始めてから、ジュニアからシニアに上がった頃の、初々しさというか謙虚さがなくなったように思いました。背景に、なんつったって高得点もらえるもん!という絶大な自信が見え隠れするような気がするのは考え過ぎ?
高橋選手はそんなところは全くないから、まあ、そのヒトの個性なんでしょうけど。

Commented by NOMA-IGA at 2010-11-10 08:11 x
>アクアさん
フィギュアファンの中には、「新採点になる前、フィギュアは順位のみで結果を出していたのだから、点数が高いの低いのと騒ぐのはナンセンス」などと言っておられる方もいますけど、点数がつけば、どうしても点数を気にしてしまいますよね。チューハイの感想にも書きましたけど、フランス人も、「スケカナのチャンのSPとチューハイのジュベのSPがほとんど変わらない点数だなんて信じられない、ありえない、どうかしてる!」みたいな意見でもちきりでした。
あと、日本人の真央ファンが「ヨナの点数は男子並み(なのでありえない)」とか騒ぐと、これまた、「男子と女子は別ものなんだから、比べるのはナンセンス」と批判する人が登場しますけど、フランスのフォーラムでも「ヨナの点数は男子並み」と書いてあるのを見かけました。同じ基準で採点している(はず)なのだから、別々の試合同士、あるいは男子・女子を比較しても、納得できるような点数が出ればいいんですけどねえ。

チャンの言動には、私も「いい加減にしてくれ!」と思ってしまいます。ほんとに何とかしてほしい。
Commented by こんぺ at 2010-11-27 23:05 x
結構な量をよく訳されましたね、ありがとうございます。
ただ、通りすがりながら、自分なら次のように訳したいです。残念ながら織田選手が優勝すべきとまでは言っていないと思います。
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これは、パトリック・チャンがSPで繰り返し三度も転倒したにもかかわらず、このカナダ人スケーターに寛大なジャッジがなされたのに続いて書き下ろした、論争に満ちた一文だ。プロトコルの分析は、GOEと構成要素を通じて、採点法の“解釈”における空白部分を明るみに出した。この論争のために、(若手の)有望な将来性と(ベテランの)カムバックの感慨のなど、もっと元気の出るニュースを忘れてしまってはいけない。

チャンはすべてを押し切る。しかし、どんな代価が?

試合で当然の優勝筆頭候補であるパトリック・チャンは、技術面で壊滅的なSPにもかかわらず、スケートカナダで二度目の勝利を収めた。4回転、トリプルアクセル、ステップシークエンスで転倒し、3F-3Tのコンビネーションも全体の印象を補うのに十分ではなかった。しかし、水増しされた芸術的構成点と疑わしいGOEによって4位を保ち、表彰台に非常に近い位置につけた。
Commented by こんぺ at 2010-11-27 23:07 x
(続き)
FPでは他に差をつけることができた。一連の3回転ジャンプに加えて、4回転(彼にとっては試合での初めての成功だ)、2つ目のトリプルアクセルに成功したのだから、彼の演技はいっそう説得力のあるものだった。とはいえ、そのプロトコルに対しては、SPの後と同じ批判をすることができる(同じ結論を導くことができる)。チャンのスケーティングの質(動作、踊り、スケートの速さ)は強調しなければならないにしても、概況はもっと厳しいものだった。技術構成の難度が高くなったのは、まったくもって彼の功績だ(=スケートカナダの功績ではない)。
総括すると、これほどまでの“ホーム”寄りのジャッジがされることは、スケートカナダには不名誉だろう。そして、不幸にも、本心なのかどうか、パトリック・チャンの傲慢さは状況を悪化させることにしかならない(=チャンを成長させない)。彼は今後、失望を知る痛みに耐えて成長していかなければならないだろう。
Commented by こんぺ at 2010-11-27 23:07 x
(続き)
織田信成は、どっちつかずの印象を残して、2位しか獲得できなかった。果敢にして注目すべき容易さでジャンプを実行し、彼はSPでは当然のように首位に立った。しかし、フリーの演技では、乗りの悪い音楽表現と滑りにおける一種の疲労という欠点がまた出てきてしまい、技術的な成功もそれを埋め合わせるには至らなかった。冒頭で4回転ジャンプを跳んだが、2つ目のトリプルアクセルで転倒したことが、彼から勝利を奪ったのである。
Commented by NOMA-IGA at 2010-11-28 00:01 x
>こんぺさん
初めまして。コメント&添削、どうもありがとうございます!
「織田君が優勝すべき」云々というのは、訳し終える前にコメント欄に書いた内容ですね。ざっと読んだ段階でそのような印象を持ったのですが、いざきちんと訳してみると、確かにそこまでは言ってなかったですね。失礼しました。
こんぺさんの訳、とても参考になりました。特に、冒頭の最後のほう(若手とベテランの話)。なるほど、そういう意味だったのですね。一方で、迷いながら訳した部分で、私の訳を採用してくださっている箇所もあり、これでよかったんだとうれしく思いました。
フランス語はずいぶん昔に語学学校で習ったのですが、実際に使う機会もなく(まさか、こんなところで使うことになろうとは…)、あまり自信がないので、またいろいろ教えていただけたらうれしいです。
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