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滑走順/結果
記事のタイトルは、初日・2日目に合わせましたけど、3日目の観戦レポというより、この2日間の高橋選手の演技について感じたことを書いてみます。本来のレポは、書けたらまた別に書きたいと思います。 昨夜のうちに「つぶろぐ」で、「(高橋選手にとって)収穫の多い試合だったのではないでしょうか」と書きましたけど、どのような点が収穫だった(と私が思った)か、以下に挙げてみることにします。フリーでもSPと同等の演技をして、念願のファイナル初優勝、そのままバンクーバーまでまっしぐら!――という図式だったら、それはそれでものすごくうれしかったですけど、今はまだその段階ではなかったのだと受け止めれば、最終目標につながる大きな収穫があったと思います。 (収穫その1) 収穫の1つめは、完璧な状態のSPを披露できたこと。これは本当にうれしかったです! 個人的なことながら、その場にいられて、すぐ目の前で見られたし。SPに関しては、もう何の心配もいらないですね。JOのエキシビションを見た段階では、すぐにも今回のレベルぐらいにいくのではないかと思っていたのですが、フィンランディアからスケカナまでの3試合、ここがよければ今度はあそこがダメ、という状態の繰り返し。気を揉みましたが、ついに完成形に漕ぎ着けました。フリーと違って、SPは試合ごとの波が少ないから、今後も同等の演技を期待していいと思います。 今回の高得点で、いったんパトちゃんに抜かれていたSP歴代2位の記録を取り返しました(そして、ライサが歴代3位、パトちゃんは4位に)。勝負は試合ごとの順位で決まるものなのだから、あまり点数にこだわるのもよくないとは思いますけど、やはりうれしかったです。4回転なしであの高得点はどうなんだ、という意見もあるようですけど、昨シーズン、4回転と3Aの基礎点が上がったことを忘れてはいけません。トリノ五輪のプルさんの点数に、基礎点が上がった分をプラスすると、こうなります。4Tが「9.00→9.80」に、3Aが「7.50→8.20」に変更されたので、「90.66+0.80+0.70=92.16」。 得点ランキング ジャンプの配点 (収穫その2) ファイナルの順位予想をしたとき、書いたように思ったのですが、記述が見当たりませんでした。高橋選手はここまで、1試合ごとに課題をクリアしてきているわけですが、そろそろ戦闘モードに入ってほしい! とファイナル予想のときに思ったんです。ここまでの試合では、ミスをしても穏やかな表情で滑っていることが多くて(特にフリー)、もっと勝負に対してがむしゃらになってもいいんじゃないか、という気持ちがしていました。復帰後(というより、イェテボリ・ワールドの後から?)、闘争心が薄れてしまっているんじゃないか、それで大丈夫なのか、と。その一方で、もしかしたら勝負にこだわらず、無心に滑ったほうが好結果につながるのかもしれないという気もして、戦闘モードに突入してほしい、というのはファイナルでの課題に書き加えませんでした(ということだったのでしょう、たぶん)。 でも、今回の敗因は、おそらく勝敗を意識したからですよね。高橋選手のコメントを読むと、そのように思えます。あのメンバーの中でSP1位に立ち、念願のファイナル優勝が目の前にちらついたことで、緊張感から崩れてしまった。攻めの姿勢の戦闘モードではなく、守りの姿勢の戦闘モード(といっていいのか?)ですけど、ともかく、勝敗を強く意識した試合を経験できたわけで、これはやはり大きな収穫でした。結果は悪いほうに出ましたけど、失敗からのほうが学ぶことは多いと思います。 勝負を気にせず、無心で滑ることができていたら、もしかしたら勝てたかもしれません。でも、それで毎回勝てるほど、甘くないとも思います。特に五輪では、今回はいなかったプルさん、ランビ、ジュベも顔をそろえます。そんななかで勝ち抜くには、勝ちたいという気持ちを強く持ち、同時に、その気持ちをコントロールできないと。そのことの大切さを再確認できた試合だったのではないか思います。 とにかく、五輪を前にして、無駄な経験はひとつとしてないと思います。いい結果からも悪い結果からも、常に学ぶことで、最終目標につなげてほしいです。コメントを読むと、高橋選手本人もちゃんとそのことがわかっているので、まったく心配なさそうですね。 ところで、今回の試合結果から、こういう連想をしたのは、私だけでしょうか? 高得点でSP首位→2008年の四大陸、フリーで転落→2008年の世界選手権。なんか、1試合のSPとフリーで、2008年の2試合を再現しちゃったような感じがします。その先がどうなるかは、未知の領域。どんな結果が待っていようとも、最後まで応援していきたいです。 (おまけ) 「収穫その3」ということでもいいんですが、なんとなく、流れの中で書きそびれちゃいました。今回、フリーのダメダメっぷりにもかかわらず、PCSが高かったのがうれしかったです! 他選手のファンの方からすると、釈然としないのかもしれないですけど(高橋ファンとしても、ランビのPCS高得点には泣かされてきたので、気持ちはわかります)、ジャッジから期待されているんだと思えて、すごくうれしいです。勝つことで、ぜひ期待にこたえてください!
by noma-igarashi
| 2009-12-06 13:23
| フィギュアスケート
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Comments(4)
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アリョーシャ
at 2009-12-06 14:12
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皆様のレポをありがたく、拝見しておりました。試合にはいけませんが、テレビだけではわからない会場の様子が伝わってきます。
高橋選手のGPFについては、私もNOMAIGAさんと全く同じ感想です。SP首位になって臨むフリーの演技、そのメンタルコントロールやクワドを入れたときの体力など、彼の課題がはっきりしました。1つずつ試合を重ねるごとにだんだんとよくなっているので、来年の2月に最高の状態になるよう持って行ってほしいです。今回、転倒しましたがクワドを入れた瞬間、我が家では「えらい!」と言っておりました。全日本が楽しみなような、小塚ファンとしては胃が痛むような気分です。 女子は・・鈴木さんが素晴らしかった。安藤さんや織田君はとにかく代表の座が欲しかったのだろうなと感じます。物足りなさもありましたが、大激戦のオリンピックの枠を取るために安全策に出たのもやむなしでしょう。 中野さんにはオリンピックに行って欲しい、真央ちゃんも、でも鈴木さんも・・・全日本の女子はどうなるのでしょうか?
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NOMA-IGA
at 2009-12-07 23:11
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>アリョーシャさん
こんにちは~。ファイナルは、実戦経験が積めるだけでいいと思っていたのに、SPであんな演技を見せられてしまうと、つい欲が出てしまうものですね。高橋選手自身もそうだったのかな。欲が災いしたのは残念ですけど、勝ちたいという気持ちを持ってくれたことには安心しました。 あの点数の出方を見ていると、いい演技さえできれば、ジャッジは惜しみなく点数を出してくれそう。とにかく、フリーを完璧なかたちで滑りきることだなと思いました。あと2ヵ月で、ぜひそこまで持っていってほしい。時間との戦いですね。フィンランディアから2ヵ月でここまで持ってきたわけだから、あと2ヵ月あれば、なんとかなるかな。いや、なんとかしてもらいましょう!
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春紅葉
at 2009-12-07 23:59
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こんばんは。
すぐにでもでも一言と思いながら、書きたいことがありすぎていまだにまとまりません。 そんなわけで取り留めなくなってしまいますが…。 祝勝会(あえてそう呼ばせていただきます)では最後にあわただしく消えてしまって失礼いたしました。おかげさまで予定通りシンデレラ電車に乗れました。 お勘定のことは足りなかったら申し訳ないなぁと思っていたので、どうかお気になさらないでください。五輪EXツアーでお目にかかれますから。 この記事の収穫には全く同意いたします。そして少し経ってみて思うことは、今回私の中でフリーの一番はアボちゃんだったんだけど、クワド失敗のあと素晴らしい演技だった彼の得点を見れば、やっぱりクワドを入れることは必須なのだと再認識できたことです。 もちろん成功するに越したことはないけど、今回の失敗をばねに「クワド転倒してもその後はノーミスで滑る」というところにとりあえず到達してほしい。そして最終的にはきっと本田くんが跳ばせてくれるでしょう。
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NOMA-IGA
at 2009-12-09 11:06
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>春紅葉さん
こんにちは。ファイナル観戦、お疲れ様でした。 お勘定の件、失礼しました。次とはいっても、いつお会いできるかしら…と心配していましたが、そうか、五輪のEXツアー、ありそうですね。気持ちよく見に行けると信じています! 今回の試合で、自分なりに再確認したのは、高橋選手にはやはり、4回転を取り入れた演技で勝ってほしい(回避してまで勝ってほしいとは思わない)ということ。スポーツである以上、勝敗はもちろん大事だし、ともかく勝ってほしいという気持ちはあるのですが、勝ち負け以上に、自分でこうしようと決めたことを成し遂げてほしい(なので、回避することを選択肢に加えている選手のことをとやかくいうつもりはありません)。結果として成し遂げられなかったとしても、そのために全力を尽くした彼を誇りに思うと思います。 本田君、NHKに出演したとき「(高橋選手に4回転を)跳ばせます」と言っていましたよね。頼みます!
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