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111.31KV620日記


オペラ、フィギュアを中心に、そのとき興味のあることがらを話題にしています。
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「ラ・チェネレントラ(シンデレラ)」の王子と従者

最終的にはマルちゃんネタに落ち着くんですが、遠回しに話を始めますと…。
次に見に行くオペラは、6月に新国で上演される「ラ・チェネレントラ(シンデレラ)」です。アンジェリーナ(シンデレラ)がカサロヴァで、王子がシラグーザ。なかなか豪華キャストなので、今から楽しみです。

ロッシーニのオペラ「ラ・チェネレントラ(シンデレラ)」は、私たちがよく知っている「シンデレラ」とは少し違っているところがあり、シンデレラは継母ではなく、継父と義理の姉2人にいじめられている、という設定です。また、お城の舞踏会に出かける前に、シンデレラは王子と知り合っています。王子は自分の従者に化け、シンデレラの家へ舞踏会の招待状を届けに行くのです。そのとき心優しいシンデレラを見て、王子は彼女に惹かれるし、シンデレラのほうも王子に恋をします。そんなわけで、舞踏会の席上、王子になりすました従者がわざとシンデレラに言い寄っても、シンデレラは従者のほうが好きだからと断わってしまいます。最終的に、実は従者が王子だったとわかって、めでたしめでたし、という展開です(くわしいあらすじはこちら)。

こういう設定だと、王子(テノール)のほうが従者(バリトン)よりも素敵でないと、ちょっと納得しにくいですよね。これまでTVやDVDで見た「ラ・チェネレントラ」は、この点、見事にクリアされていました。



「ラ・チェネレントラ(シンデレラ)」の王子と従者_e0073856_2165292.jpg最初に見た「ラ・チェネレントラ」はこちら(動画)。王子といえばこの人、アライサが王子を演じています。これは舞踏会のシーンで、黒いドレスがシンデレラ、そしてケーキに指を突っ込んでいるのが継父で、白いドレスの2人が意地悪な姉2人。口ひげをたくわえ、ステッキを持った人物が、王子になりすました従者。本物の王子のほうは、0:38ごろ、偽王子(従者)とほぼ同時に画面に登場します。シンデレラと見つめ合ったりしているので、すぐにわかると思います。

次に見た「ラ・チェネレントラ」はこちら(動画)。グラインドボーン音楽祭の映像です。解説によると、王子役はまだ若いロシア人のテノールだそうです。「ラ・チェネレントラ(シンデレラ)」の王子と従者_e0073856_2171197.jpgHMVのレビューがすごいですよ。「ロッシーニ歌いの新星、1980年代生まれのマキシム・ミロノフ登場! 人気急上昇中、長身美形のミロノフがラミーロ王子役で大活躍。まだ20代ながら、ロッシーニ・フェスティヴァルの常連の仲間入りを果たした逸材は必見です」ですって~。

実際、なかなか素敵な王子っぷりでした。リンクした動画は物語の終盤、偽王子と従者がシンデレラの家にやってきたシーンだと思います。最初に目立つ動きをするもみ上げの男性が偽王子(従者)。赤い上着を着て、帽子を手に持っているのが従者というか、本物の王子。エプロン掛けの貧しい身なりをしたのがシンデレラで、お腹の出た男性が継父。意地悪な姉2人も見ればわかると思います。

というわけで、アライサの王子も、若いミロノフの王子も素敵ですよね。従者は従者で、役柄によく合った雰囲気をかもし出しているし、どちらの映像も、シンデレラが偽王子の求愛を断わり、従者(実は王子)のほうを選んだのが納得できるのではないでしょうか。

さて、ここでやっと、マルちゃんの話題に突入です。彼のプロフィールを調べていたら、ごく若い頃に「ラ・チェネレントラ」に出演していたようでした。バリトンなので、演じるとしたら王子ではなく従者のほうです。それって、王子より素敵になっちゃうかもよ。…などと思いつつ、舞台写真はもちろん、いつ・どこで演じたかという情報も見つからなくて、どんな従者だったのかわからずにいました。それが、昨日になって偶然、下の記事に貼り付けた写真を発見! 諦めかけていただけに、見つけた瞬間はけっこううれしかったです。

この舞台写真を見てまっさきに思ったのは、「ああ、これならいいかな。王子も従者も若くて、いい舞台だったんじゃないかしらん」ということ。ところが、ですよ。写真の掲載されているサイトに飛んでみたところ、とんだ思い違いをしていたことが判明。なんと、これって、王子と従者の写真じゃないんです。従者とシンデレラの継父なんです~!! えええ~っ!!! 

何かの間違いじゃないかと、何度も見直しましたけど、やっぱり間違いありません。ここで確認したところ、このときの配役は次の通り。

Annely Peebo, Angelina/Cenerentola(シンデレラ)
Héctor Sandoval, Don Ramiro(王子)
Markus Werba, Dandini(従者)
Marc-Olivier Oetterli, Don Magnifico(継父)


で、写真が掲載されていたサイトは、Marc-Olivier Oetterliの個人サイトで、写真の説明として「Als Don Magnifico mit Markus Werba in Klosterneuburg=クロースターノイブルグ歌劇場にてドン・マニフィコ(継父の名前)役。マルクス・ヴェルバとともに」などと書かれています。びっくりですよね。Marc-Olivier Oetterli,さん、おいくつか存じませんが、ほかの写真を見ても、まだ十分お若いでしょうに(というか、写真によってずいぶん印象が違う人ですね)。上記でリンクした2種類の動画では、それなりの年齢で、コミカルな悪役ふうの歌手が演じていたので、まさか継父だとは思ってもみませんでした。あ~、びっくりした。

あれ? じゃあ、王子はどんな人だったの? 驚きが静まってみると、王子役がどんな歌手だったか、まだ明らかになっていないことに気がつきました。配役表を見ると「Héctor Sandoval」とあります。知らない歌手なので、画像検索してみましたところ、この人のようでした。ふーむ…。どうでしょうねえ。どうかなあ…。あくまでも個人的な好みですけど、これだったら継父のほうがいいかな(汗)。いや、もう、ほんとに好みの問題なんですけど。
by noma-igarashi | 2009-05-11 21:11 | Markus Werba情報 | Trackback | Comments(0)
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